動画配信はじめました。
8月 11th, 2020オンラインショップ開設しました。
3月 16th, 2018この度、(既存のショッピングモール型ではない)直営型のショッピングサイトを開設しましたのでご案内させていただきます。
『ザ・ステレオ屋 オンラインショップ(BASE店)』
https://digitalside.thebase.in/
こちらでしかお求めいただけない商品もございますので、上記ショップをご利用いただくか直接のお問い合わせをいただけますと幸いです。
manager@digitalside.net
045-903-3900
『上記ショップ扱い製品の一例』
Vienna acoustics HAYDN GRAND SYMPHONY EDITION
marantz SA-10
marantz PM-10
marantz SA-12
marantz PM-12
DENON DCD-SX11
DENON PMA-SX11
Pro-Ject Essential III
YAMAHA CD-S3000
YAMAHA A-S3000
YAMAHA RX-A3070
(既存のモール型共々)
今後ともよろしくお願いいたします。
Nmode X-PW1 MKII
12月 24th, 2024今回はNmodeからリリースされたロングセラーモデルの新機種を紹介させていただきます。
【順当・正統な進化を遂げたコンパクトボディの決定版。】
黒江が個人的にも愛用しているNmode X-PW1 MKIIが終息し、MKIII(MK3)にリニューアルされました。
フォルムが(MK2とMK3ではフロントパネル以外)まったく同じであることから一見するとマイナーチェンジに思えるのですが実際はアンプのエンジン部となる増幅回路が入れ替わっており、内部的には大きなモデルチェンジと言える更新です。
この「エンジン部」というのは1bitアンプと呼ばれるデジタルアンプ技術のことを指していて、(元祖は)SHARP開発の技術が原点となっています。
どんな技術かと言いますと(難しくなるので簡潔にしますが)CDやレコードから送られてきたアナログ信号を高速回路で測定し、デジタル信号に変換してから増幅段を介してスピーカーへと送るのですが、この”測定”の回数が初期の1秒間に280万回からはじまり、第二世代で倍の560万回、第三世代で(第二世代の)更に倍で1,120万回と進化を遂げてきております。
今回のX-PW1 MKIIIには第三世代のエンジンが搭載されており、第二世代エンジンであったX-PW1 MKIIと大きく異なる点となりますが、エンジン部の例えにならうと第一世代は単気筒(一気筒)、第二世代は二気筒、第三世代は四気筒(初期の4倍)と考えれば違いの明白さが分かりやすいかと思われます。
…が、(車やバイクの)エンジンに置き換えると普通に考えれば「馬力が上がる」イメージとなり、アンプの場合は出力(ワット数)が上がることとイコールになりますが、MK3の出力はMK2よりわずかに下がっていますので、ここでのエンジン部はあくまでも「中核となる部分」とお考えください。(そもそもエンジンに例えるのが間違いなのかもですが…。)
口直しになるか分かりませんが、初期の280万回から今回の1,120万回はサンプリング数(の上昇)であるため、(エンジンよりも)メッシュの細かさが向上したイメージの方がしっくりくるかもしれません。
網でも毛糸でも絹糸でも綿糸でも構いません。同じ大きさのザルや袋を編んだとき、糸が太いと糸の総数は減り、糸が細いと系の総数は増えて、目(メッシュ)が細かくなることは容易にイメージできるかと思いますが「目が粗いと小さなものはすり抜けてしまい、目が細かいと小さな粒もこぼさない」といった解釈でよいかと思います。(※メッシュ部=「中核を成す部分」というイメージは無いものですから…。)
以上を踏まえてMKIIとの比較をしつつレポートさせて頂きたいと思います。
■Nmode[X-PW1 MKII]
●一聴して感じられたのは「間違いなくPW1のサウンド、けれど少しおとなしい」といった印象でした。MKII(MK2)がなりふり構わないような鳴り方だったのに対し、MKIII(MK3)は少し落ち着きをもった鳴り方をしています。
●MK2と比べて明らかなのは情報量・解像度・音の広がりが向上している点で、アンプとしての基本性能は間違いなく向上していることが分かります。
●S/N感も少し上がったように感じられますが、それよりも(特に高出力時に於ける)歪みっぽさが(ほぼ)無くなったポイントの方が(個人的には)印象が強かったです。
●(MK2比較ではなく)現行の他メーカーアンプと比べてもスピード感、キレ、帯域バランスは上々で緩さや弛みのないタイトでシャープなサウンドの傾向です。
●MK2と比べるとアグレッシヴさは後退しましたが、その分スムースさは向上しており、(ビシビシというよりは)スーッと1音1音が突っかかりなく出てくるイメージです。
●硬質・寒色・ややドライ傾向であったMK2に対し、MK3は“やや”硬質・“わずかに”寒色・ややドライといった印象で、ややドライな点以外はニュートラルな方向にシフトしています。
〇MK2と比べると情報量が向上したため、少し音の線が太くなり音場が濃くなっています。よく言えば密度感ですが、やや閉塞的に感じられるシーンがあるかもしれません。
〇上記とも連動しているように思えますが、低域の一部帯域が少し膨らんでいるように感じられることがあります。(一部または特定のベース音の時?のみで総じてタイトではあります。)
黒江的好み度:A+
…ということで、かなり完成度を高めてきた印象を持ちましたが、その分のトレードオフでスピード感・キレ・(よい意味での)アグレッシヴさはMKII(MK2)より少しダウンしているように思えました。
これはアンプの原理や理屈的にも(サンプリング数が倍になれば情報量が増え、音が滑らかになるので)妥当ではありますが、従来機に見られた「とんがった個性」が少し薄れてしまったとも言えそうです。
ただ、前述の通り、他メーカーと並べ比べるとそれでもクリアでシャープでスピーディな分類であり、(無難に鳴るタイプに比べると)十分に個性的だと思います。(MK2が尖りすぎていた…のかな?笑)
ですので、締めくくりとしては「あくまでも正当であり、正統であり、正常である」進化を遂げたMKIIII(MK3)であると言わせてください。
こちらのアンプも目下ブラッシュアップポイントを模索中です。お買い求めはぜひ当店(ザ・ステレオ屋)にてお願いいたします。(購入後のチューニングは当店からの購入者限定となります。)
ECLIPSE TD508MK4
12月 20th, 2024ニューリファレンス(スピーカー)レポート第3弾はECLIPSE TD508MK4を紹介させて頂きます。
【ECLIPSE史上最速、遂に現れたハイスピード卵スピーカー。】
「卵型のスピーカー」と言えば「あれかな」と想像できるかたも多いかもしれません、旧FUJITSU TENからDENSO TENに移籍した「ECLIPSE」は移籍後しばらく(スピーカーメーカーなので文字通り)鳴りを潜め、(途中2021年3月に最少モデルのTD307MK3がリリースされているだけで)新製品の影すら見えない状況が続いていましたが2024年1月、遂に再始動しました。(どこかで聞いたような…。笑)
そんなリブートモデルが今回取り上げるTD508MK4なのですが、黒江的にはこれまでのECLIPSE全モデルに於いて、圧倒的に好印象(勝手ながら高評価)とさせていただきたいモデルとなりました。
レポートの前に「あえて」書き出しておきますが、(ECLIPSEさんにはごめんなさいですが)同メーカーは兼ねてから「正確な位相(周波数特性)」や「立ち上がり」「ハイスピード」を謳い、キャッチコピーの筆頭にも挙げ続けていた印象がありますが、正直なところ旧モデルには(言うほどのスピード感を感じられなかったり、シングルゆえのレンジの狭さだったり、キレがいまひとつだったり…と)黒江的にはあまり満足していなかったのが正直なところです。(※あくまでも黒江個人的にはです。総じて良いモニターであります。)
そういった意味も含め”遂に”といった進化を遂げた卵型のサウンドは感激の一言に尽き、今後しばらくは熱烈に応援させていただきたく思っております。
■ECLIPSE [TD508MK4]
●聴いてすぐに感嘆してしまうほどに旧モデルと比べても圧倒的なスピード感が印象的です。そのフォルムから「卵型」という表現・描写がノーマルかとは思われますが、ハイスピードで一直線に飛んでくるサウンドはもはや「弾丸」バレットサウンドと表してもよさそうです。
●(ユニットが1機のみの、1way・シングルコーンの宿命でもあり)以前はややレンジ感に限界を感じておりました(低音が出づらい、低音を稼ぐと高音が伸びないなど)が、TD508MK4は無理した様子もなくあっけらかんと高低に周波数が広がっていて、シングルコーンであることを(あまり)感じさせません。
●元々のウリでもあった「位相」や「立ち上がり」も非常に良く、1音1音が鋭敏・鮮明に立ち上がります。キレも良く、澱みのないクリアなサウンドが爽快に突き抜けるような体感を覚えます。
●(前回のREVIVAL AUDIO SPRINT 3はドライ気味の音色傾向でしたが)音色傾向はやや硬質・やや寒色・少しウェットさがあります。固くて、冷たくて、水気があるとなると「氷」を連想しがちですが、そこまで極端な表情は無く、強いて言えば「淡々とクールに鳴っている」といったイメージで音源・ソースに忠実な自然体サウンドが基調となります。
○音圧で押してくるようなサウンド傾向ではないため、アグレッシヴさはあまり出せません。前述に「淡々」とあるように全体的に落ち着きがあり、ダイナミックさを得意とする傾向にはありません。
○(こちらもユニットが1機の)シングルコーンゆえの特徴ですが、音場特性はやや狭く、スケール感のある傾向ではありません。加えて、良くも悪くも(長すぎると無駄に、短いと淡白に感じられる)余韻を出してくる傾向ではないため広大なサウンドステージは不得意分野(かな)と考察しております。
○上記にも関連していますが、指向性が強めのためセッティングがシビアでリスニングポイントが限定されます。(&音のスイートスポットが小さいので、やや箱庭的なサウンドになりやすいです。)
黒江的好み度:S-
…と、弱点と感じられる点はいずれもシングルゆえの仕方無し、止む無しなことであるのでこれらを除けばかなり”完璧”なサウンドに近い印象を受けました。
とにかく一聴した時の驚きは強く「何をどうしたらここまで一気に改善されるんだ?」といった感想が残ったのを覚えています。
このレポートを書くにあたり(いつものことですが)はじめてオフィシャルページを見に行ったのですが、「見ておいて正解」なるほど、と合点がいきました。
ここではザッとだけ触れておきますが、まず筐体(卵型のボディ部・エンクロージャー)の容積を増やしたことでレンジ感(帯域)をアップ(音の籠りも改善?)されているようで、ユニットも(ほぼフルモデルチェンジ?)不要残響低減や制動性がアップしているようです。
(レンジ感は当然のことですが、不要残響低減は前述の「無駄な余韻」・制動性は「立ち上がりやキレ」と結びつくので分析・印象と合致していました。)
詳細はオフィシャルページにて
https://www.eclipse-td.com/products/td508mk4/index.html
(個人的な感想ですが)「最強目玉おやじ」ことECLIPSE TD508MK4すっかり欲しくなってしまっております。
なお、こちらも先日のREVIVAL AUDIO SPRINT 3同様にオリジナルチューニングを検討中ですので、お買い求めはぜひ当店(ザ・ステレオ屋)にてお願いいたします。(購入後のチューニングは当店からの購入者限定となります。)
REVIVAL AUDIO SPRINT 3
12月 19th, 2024今回は(先日のニューリファレンスで挙げた)REVIVAL AUDIO [SPRINT 3]をレポートさせて頂きます。
【アグレッシヴ&ハイスピード、そして秘めたるポテンシャル。】
既報の通り、新たなリファレンススピーカーは3機種となったのですが、同時期に2機種・3機種がリファレンスとなることはそこまで珍しくはありません。
(つい数年前まではVienna acoustics・ATC・PMCが3機種揃い踏みしておりましたし、過去にはKlipsch・DALI・その他などの時期もありました。)
ただ、(前回も述べたように)昨今の情勢を鑑みると世の中的にもオーディオ業界的にも、これまでとは明らかに状況が異なり以前のように矢継ぎ早に新製品が出てくるような勢いもなく、発売される新製品は高騰を繰り返す一方となってしまい、これまで以上に「買いやすさ」からは遠ざかってゆくばかりでした。
そんな中で新たなシーズンを迎えたわけですが、もちろん当店らしく(良いと分かっていても高価格過ぎるものは避け)できるだけ価格を抑えたラインナップを意識してセレクトさせていただいておりますのでビギナー(から少しランクアップをしたい)の方から幅広い方の参考になれば幸いです。
前置きが長くなりましたが、今回のREVIVAL AUDIO SPRINT 3は今シーズンの中に於いても黒江のファーストチョイスとなっているスピーカーです。
■REVIVAL AUDIO [SPRINT 3]
●一聴して分かるアグレッシヴ系のサウンドはユニットの前方(リスナー)に向かって開放的に飛び込んでくる(放たれる)印象が強く、惑いの無い疾走感に潔さを感じます。
●前述に「疾走感」とあるようにスピード感も高く、アグレッシヴとハイスピードの間の子(ややアグレッシヴ寄り)と言えるポジションにあります。
●良くも悪くも癖っぽさを感じさせず、アンプから送られてきた信号(サウンド)をそのままに発声するようなストレートな素直さ、シンプル(イズ ベスト)さがウリと言いたくなるほど嫌な抵抗(反抗)のない鳴りっぷりの良さがポイントです。
●サウンド傾向はやや硬質寄りですが、キンキンとした硬質感は無く、硬すぎない傾向にあります。逆にウェット感はほぼ感じられず、ややドライな傾向に位置していると思われます。
○そのため、シャープさやキレはHAYDN並みとはならず(そもそもHAYDNは価格が1.5倍ですので比べるのがかわいそうですが…)、ディストーションの歪みの粒子感などでは一歩及ばずといったところです。
●代わりにベースやバスドラのアタック感・躍動感はHAYDNよりもご機嫌な鳴り方となり、中低域に魅力を感じる方は少なくないように思います。
○鳴りっぷりの良さの反面(オフトレード)でやや粗っぽい(荒っぽい)傾向にあり1音1音が前方に向かってくる(飛んでくる)分、奥行き側の音場は薄くなります。
○総じて分かる通りですが、繊細さ、分解能を武器にシャープでクリアな鳴りを得意とする傾向ではありませんが、前述の通り(上流からの流れ次第で素直に鳴ってくれる)レスポンスの良いサウンド傾向となるため「伸び代」の扱い次第では「もうひと化けしそう」ではないかと考察しております。
黒江的好み度:S- (~S)
…ということで久しぶりに鳴らしがい(馴らしがい・慣らしがい)のあるスピーカーに出会った気がしています。
シャープさとスピードは上流からの流れでブラッシュアップ出来そうと考え、上流の電源・ケーブルの吟味などを進めておりますが、その一方ではスピーカー自体に(改造レベルでは無い)何か手を加えられないかと模索中です。
(※もう少し全体的に粒立ちを上げてバタつきを抑える、良い意味で落ち着かせるだけでも飛躍的に向上しそうという考察です。)
(何か手立てを見つけた際は)当店でお求めの方には後にアップデート施工(またはパーツ供給など)をサービスさせていただきますので、(当レポートを参考にされた際は)ぜひ当店「ザ・ステレオ屋」でお求めください。
New Reference. そして再始動します。
12月 6th, 2024概要は表題の通りですが、ようやくの再始動・再起動となります。
色々とありすぎて一言ではなかなか表すことができそうにないのですが、大きかったのはVienna acoustics [HAYDN GRAND Symphony Edition]の終息、そしてリニューアルされた新型HAYDN(SE Signature)が(構造の変化も伴い)これまでのサウンドからはかけ離れてしまったことでリファレンスとなるスピーカーを失ったことが挙げられます。
折しも世の中はコロナ禍を経て、戦争・円安・物価高・不況(業種間格差)・国政の変化や不安定化などなどと、先の見通しがつかず、当業界も不安定さが目立つ情勢が続いておりました。
そんな事情もあって元々あった製品(とその後継機種)は次々と値上がりし、または前述のように元来のサウンドから遠ざかってしまうプロダクトが多く、新しいスピーカー探しは思いのほかに大変なものとなりました。
…ということで、今回は機種名だけのお披露目となりますが、今後は以前のようにブログ(テキスト)や動画でレポート・紹介をさせて頂きますのでご参照よろしくお願いいたします。
ザ・ステレオ屋 New Reference.
SPEAKER :
REVIVAL AUDIO [SPRINT 3]
KEF [LS50 Meta]
ECLIPSE [TD508MK4]
AMPLIFIRE :
Nmode [X-PW1 MKIII]
D/A Converter :
MYTEK [LIBERTY DAC II]
SYSTEM AUDIO :
TRANSPARENT SOUND [TRANSPARENT SPEAKER]
TRANSPARENT SOUND [SMALL TRANSPARENT SPEAKER]
TRANSPARENT SOUND [Light Speaker]
TURNTABLE :
TRANSPARENT [TRANSPARENT TURNTABLE]
& Other…
とりあえずのザっとリストですが、当店のリファレンスと現行品でおすすめしているアイテムの一部です。
様々聴き比べた結果、スピーカーは3者3様の良さがあるということで3ラインナップとなりました。
少しずつレポートを進めますのでまたご覧いただけると幸いです。
Vienna acoustics HAYDN GRAND Symphony Edition Signature
12月 21st, 2022今回はVienna acousticsからの新製品をレポートさせていただきます。
【Haydn(ハイドン)らしさは感じさせるも、もはや異なるモデルに変化。ネーミングはHandel(ヘンデル)とかでよかったような…。】
まずはじめに前モデルまでのHAYDNが長らく当店のリファレンスモニターであったので、今回のリニューアルに際しては「大きな期待が半分」「なんとも言えない不安が半分」といったところでした。
不安の一端を担ったのがリニューアルの速報で知った「バスレフポートの移動」であり、従来まではツイーターユニットの両サイドにポートが設けられ(エンクロージャー内の不要な残留・残響を排除して)いたことに対して、新作は一般的な背面からのバスレフポートに変更された点が挙げられます。
(※背面ポートは文字通り背後に音が抜けてしまうので(特に)当店のようなニアフィールド(小さな部屋での音出し)環境にはフィットしづらい可能性が上がります。)
そんな期待と不安を交じらせながらの初試聴となりましたが、新たなHaydnの辿り着いた先は…。
■Vienna acoustics [HAYDN SE Signature]
●まず一聴してすぐに感じられるのが、これまでののHaydnと比べると音の濃密さが向上した印象です。濃密と言っても重々しい感じではなく、いわゆる情報量が上がったような変化であり、従来と比べると落ち着いたサウンドになっています。
●帯域のレンジ感はより広くなっているように思いますが、やや重心が低音寄りにシフトしています。
●S/N感も良好で雑味のないサウンド傾向であることに変わりはありません。
●音の広がりは以前よりも向上しており、音場の解像度・解像感が高くなっていますが、サウンドステージの描き方は以前とまったく異なる様相となっています。
●具体的には(以前のHAYDNも前に前にガシガシ来るタイプでは決してありませんが)、1音1音が鋭く前に切り込んでくる傾向にはなく、ふわっと上下左右とスピーカー後方に広がるような傾向です。
●これらの影響もあって、スピード感・音の切れ・分解能は以前のHAYDNの方がより鋭敏に感じられ、Signatureモデルは旧HAYDNをやや穏やかに、落ち着かせたようなサウンドに変化しているように感じられます。
○やはりバスレフポートの影響か、全体的に(黒江としてはHAYDNの一番の持ち味と感じていた)スピード・キレ・シャープさがトレードオフされてしまったように感じられる面がありました。
○ただし、(中低域ユニットは以前のスパイダーコーンのままであり、今回は主にツイーターユニットのリプレースがメインであったので)全体的にはHaydnらしさ、Haydnぽさは残っており、まったく別のブランドになったような変化までには至っておりません。
黒江的好み度:A
…ということで、見出しの通り「Haydnとは命名せずにHandel(シューベルトでも、ヴィヴァルディでもいいのですが)とでも名付けていただきたかった」というのが本音ではあります。
ご周知の通り、ツイーターが丸ごと変更されたので(前面の1/2が変わったので)見た目も全然変わっており、いわゆるマイナーチェンジではなくメジャーチェンジ(この場合車などでもモデル名は変わらない)相当にはあたるかと思われますが、サウンドの印象がここまで変わってしまうと…なかなか難しいところです。
…と、色々と述べさせてはいただきましたが、僕の思うハイドンの音ではなくなったかな…というだけで、好み度で「A」を付けさせていただいているくらいですので高いクオリティ・ポテンシャルを持ったモニターであることには間違いがありません。
なお、この『HAYDN SE Signature』に合った鳴らし方も徐々に分かってきており、サウンドの詰めかた次第ではもっともっと良さを引き出せることも付け加えさせていただきます。
お問い合わせ等、気軽にお願いいたします。
manager@digitalside.net
または
0459033900
P.S.
結構前に限定数で販売された「Haydn Jubilee」(ジュビリー)について訊かれることがありますがJubileeはスパイダーコーンではない旧モデルであり、サウンドも正に旧モデルさながらといった傾向ですので個人的には食指を伸ばしませんでした。
Nmode X-CD5
11月 30th, 2022今回はNmodeの新製品CDプレーヤーをレポートさせていただきます。
【次から次へと畳み掛けてくる圧倒的サウンド。】
このX-CD5は(型番から類推される通り)以前にレポートさせていただいた「X-PM5」の相棒・相方となるCDプレーヤーとなりますが、結論から述べますと音の傾向やキャラクターにも共通性が認められ、ある程度似通ったサウンドに仕上げられているようです。
(よろしければ先にX-PM5のレポートをご覧ください。)
X-PM5のレポートはこちら↓
http://www.digitalside.net/?p=1211
主要なワードをピックアップしても「鳴りっぷりが良くマッシブ」「PM5はハイスピード・シャープさよりもドライブ感・アグレッシブ感が先頭に立つ」「透き通るようなサウンドステージといった印象は薄く、比較的に各パートがひしめき合っている印象」あたりはCD5でも共通の印象を覚えるポイントであり、
このX-CD5とX-PM5をセットで使用すると、これらがより強調されますし、あまり色濃くさせたくない場合はあえて(CDプレーヤー・アンプどちらかは)別の組み合わせにすることで別のシナジー効果を生み出せることになります。
これらを踏まえ、いつものようにレポートさせていただきたいと思います。
■Nmode [X-CD5]
●一聴してすぐに抱く印象は「圧倒的な突進力」「非常に押し出し感が高く、音離れが良好」といった感じです。ゆえに、やはりアンプと同様にドライブ感・アグレッシブ感が先立つ印象となります。
●レンジ感はアンプほどではないものの少し低重心傾向ですが、(比較対象のLUXMAN D-03Xが非常に特に高域方向がワイドレンジなので)大きく気になるものではありません。
●切れ・抜け・スピード感も上々ですが、シャープさやエッジ感を前面に出す傾向ではないので「解析的」なサウンドを好む方はケーブルなどで少し補正してあげた方が良さそうです。
●サウンドのテンション感・パッション感・ダイナミックさがとても高く、(前述の通り)解析的というよりは“情熱的なサウンド”傾向にあたるかと思われます。1音1音も全体的に熱を帯びていて「寒色・硬質」傾向ではありません。
○1音1音は分析的でシャープな傾向ではないので、組み合わせ次第ではやや粗っぽく感じられることがあるかもしれません。(→とある組み合わせだと非常にマッチすることを確認していますので、また別レポートできたらしたいと思います。)
黒江的好み度:A+ (~とある組み合わせでSになりそうです。)
…ということで、現状ではシャープ・解析傾向ではLUXMAN D-03Xをメインにし、アグレッシブ・情熱傾向では今回のNmode X-CD5をメインに使い分けることになりました。
鳴らすスピーカーや、鳴らしたい傾向で選択肢が変わり、音の出口・出方が面白いように変わるのは正にオーディオの面白さ、奥深さだな…と思わせてくれます。
ぜひ、色々な選択肢や組み合わせからご自身に合ったものとめぐり会ってください。
LUXMAN D-07X
9月 1st, 2022今回はLUXMANの新製品をレポートさせていただきます。
【無味無臭・無色透明の極まれり。】
お時間の取れます方はまず先に下記の動画を観ていただけると当レポートがより深く読めることと思われます。
…と言いますのも(音[の傾向]の記憶力にはそこそこ自信があるのですが、少しでもよりしっかりとしたレポートにしたいと思い)今回は黒江自身が以前の動画と比較試聴して色々な点を確かめているからなのですが、思いのほかに聴き分けられることに気が付き、すごい時代(システム)になったな…と。
(※ただし、2つの動画に於いてD-10X・D-07X共通で使用している音源はいわゆるデスメタルですので当店のコンセプトと肌の合わない方はレポートだけ読んでいただけますと幸いです。)
https://www.youtube.com/watch?v=HwpgxaprKLQ
(0分28秒あたりからD-07Xでのメタル曲再生)
(5分36秒あたりからD-03Xでのメタル曲再生)
https://www.youtube.com/watch?v=TXvtdksA3-E
(7分45秒あたりからD-10Xでのメタル曲再生)
動画内でも言及しておりますが、D-07XはD-03Xのブラッシュアップモデル・ハイグレードモデルというよりは、D-10Xをベースにコストダウンを図ったモデルと言え、回路構成や部品的にもD-10Xとの共通性が高く、実際の出音もD-10Xの方が親和性が高いように感じられました。
現状当店のリファレンスCDプレーヤーであるD-03Xと、以前に非常に高く評価させていただいている(現行機種では最高峰の)D-10Xの(お値段も)ちょうど中間に位置するモデルということで嫌でも期待は高まりましたが、このD-03X・D-10Xとの印象の違いも含めながらレポートしたいと思います。
■LUXMAN [D-07X]
●03と比べるとまずS/N感が1クラスも2クラスも上であることが分かります。03も十分な透明感を持っておりますが音場の見通しがより向上しております。
●03よりも更に高精細で粒子の細かいサウンドでありますが、且つほぐれ過ぎずに適度なエッジ感を残しています。
●スピード感に於いては07も03も甲乙つけがたく、両機を比べると、07はシャープなスピード感、03は(07を対象とするなら)ややアグレッシブなスピード感(ドライブ感)といった印象を持ちます。
●上位機種にありがちなやや行き過ぎたような(盛ったような)レンジ感ではなく、極めて自然でありながら高音~低音までよく伸びきったワイドレンジであり、(低音が膨らむことも、高音がしゃしゃり出ることもない)主張や強調が無くフラットに揃った出音となっています。
●超が付くほどのハイスピードではないものの、全体的にとても自然でありながら高純度・高鮮度・高音質といった印象が強く、(見出しの通り)極めて癖が排除されたサウンドは(元の情報から)盛られることも失われることもなく、結果的に自然なハイスピードサウンドに仕上がっているのではないかと推察しております。
○03に比べるとやや上品、07に比べるとやや素朴といった、中間モデルならではの半端感があることは否めませんが、個人的には07がもっとも好みと言えそうです。
黒江的好み度:S
(※以前のレポートではD-03XがAで、D-10XがSですが、D-03XはSに近いAであり、D-10Xはその完成度ゆえにSであったため、純粋な好きさでは07になりそうです。)
…ということで、3機種あるとなかなか纏め辛いこともありますので下記にワンポイントも記載しておきます。
ご検討の際に参考になれば幸いです。(…とは言ってみましたが、この3機種であればご予算次第で問題ないかと思われます。)
▼兄弟機3機種のワンポイントレポート
S/N感
D-10X >> D-07X >> D-03X
07も十分すぎるくらいのレベルですが、10がさらに上をゆく高次元といった印象です。
解像度(音場全体)
D-10X > D-07X >> D-03X
07を「細かいミスト状」と例えるなら、10は「目に映らない微粒子」くらいに高い解像感、非常に細かい部類の03でさえ粗めに感じられますが、解像度が高すぎるより、実像感が得やすい03を好まれる方もいると思います。
スピード感・音の切れ
D-07X >= D-03X > D-10X
下記の分解能とのマッチングもあって07がもっともスピーディに感じられますが、アグレッシブ系のスピード感・ドライブ感は03に軍配が挙がるので、音源次第では03がベストになりそうです。10はその細かさとスムースさゆえに鋭利なスピード感はあまり出ません。
音場空間
D-10X > D-07X >> D-03X
音の広さは別格的に10が広大です。03は上下左右奥行き(前後)すべてでやや狭く感じられます。
分解能(1音1音)
D-10X >= D-07X > D-03X
基本的には上記「ミスト」vs「微粒子」ですので10が頭一つ抜けている印象ですが、スムースな10に対して07は1音1音の輪郭が見えるため、好みの差になりそうなので“ほぼ互角”といった印象です。
レンジ感
D-10X > D-07X > D-03X
03が悪し、07が普通、10が良好ということではなく、03が良好、07が優秀、10が非凡・秀逸といったレベルと思われます。
D-03Xのレポート
http://www.digitalside.net/?p=1104
D-10Xのレポート
http://www.digitalside.net/?p=1115
Nmode X-PM5
4月 7th, 2022今回はNmodeからの新製品をレポートさせていただきます。
Nmode X-PM5 の動画はこちら↓
https://youtu.be/FqoSKfflpY4
【兄はしっかり者、弟は少しやんちゃなスポーツマン?】
前段として述べておくべき点に当店は長らく(本来はステレオパワーアンプである)Nmode X-PW1 MKIIを(プリメインアンプ代わりに)使っていたことが挙げられますが、これはX-PW1 MKIIにボリューム機能(この場合、正確にはアッテネーター機能)が搭載されており、X-PW1 MKIIのスピーカー出力を増減させることで音量調節の役割を担えるというもので、本来アッテネーターはMAX(フルボリューム・フルテン)近くの状態で最も良い音質で鳴るはずのため視聴時の適量(大きめにしてもせいぜいMAX値の半分)では音質面にデメリットを抱えることになっていました。
(仔細は割愛しますが、こういったパワーアンプ搭載のアッテネーターはその多くがあくまでも簡易的なものであり、出力をMAXの頂上付近で微調整するために設けられています。)
つまりX-PW1 MKIIはあくまでもパワーアンプですので、本来は音量調整を主に司り音質面に優れたプリアンプ・コントロールアンプをあてがってあげたいところでしたが(音が良いだけなら幾らでもあったのですが)、サウンド面でPW1のスピード感やキレを活かせなかったり、(高額過ぎて)価格面で釣り合わなかったりと、なかなか良きパートナーと巡り合わせられずにいました。
そんな中、先日のMYTEK LIBERTY DAC IIの登場により、ようやく最高の相棒と引き合わせてあげられたところでしたがタイミングをほぼ同じくしてX-PM5が登場してきます。
LIBERTY DAC II with X-PW1 MKIIのレポートはこちら↓
http://www.digitalside.net/?p=1199
このX-PM5は、先発の(兄機分)X-PM9のノウハウをベースにコストダウンを図ったモデルとのことで、PW1のエッセンスを色濃く受け継がせたわけではないようですが、Nmodeブランドという面に於いては(MYTEKとの混血ではなく)純血のサウンドということで果たしてどういったサウンドに仕上がったのでしょうか…。
(※以下は主にPW1単体との比較、またはLIBERTY DAC II&X-PW1 MKIIを基準にしております。)
■Nmode [X-PM5]
●当然と言えば当然なのですが、PW1単体使用時に比べるとS/N感・セパレーション・高域~低域のレンジ感などなどの基本的音質を備えていることが容易に分かります。
●PW1単体使用時では最も顕著なウィークポイントの一つであった低音の量感・低域方向への伸びが改善され、躍動感やアグレッシブさを向上させる要素にもつながっています。
●わずかに大味感がありますが、鳴りっぷりが良く、キレやスピード感もとても良好で(そのやや大味な感じが上手く働き)音ブレの無いマッシブさも感じさせてくれます。
●やや(低音寄りの)低重心ではあるものの、高音~低音まで帯域バランスも良く、各帯域が(突っ込み、遅れ無く)しっかり揃っている印象です。
●PW1単体では(粗さを除けば)ハイスピード・シャープさが先頭に立つサウンドでしたが、PM5はハイスピード・シャープさよりもドライブ感・アグレッシブ感が先頭に立つ傾向です。(その後にキレ・スピードが着いてきますが、シャープさの印象はやや薄い方になります。)
○強いて言えば(価格的に仕方のないことになりますが)、透き通るようなサウンドステージといった印象は薄く、比較的に各パートがひしめき合っている印象を受けます。(まとまっているとも言えますし、やや分離が甘いとも言えます。)
黒江的好み度:S (A++~-S)
…ということで、前回のLIBERTY DAC II with X-PW1 MKIIに続いて、またもやアンプに強力な選択肢が加わることになりました。
(動画でも紹介した)X-PM9がかなりの完成度であったのは記憶に新しいところでしたが、「好み」という点に於いてはこちらの方が好きになってしまうほどのサウンドです。
(「好み」が上なだけで、総合評価や完成度はX-PM9の方が上だと思います。見出しの通り、X-PM9は総合的な完成度が非常に高いアンプです。)
前述の通り、当プロダクトX-PM5はX-PM9の弟機(コストダウンモデル)という位置付けのようですが、個人的な見解としてはX-PM9とX-PW1 MKIIの中間に入るような音の傾向に感じました。
強いて言う難点としては入力が3系統(総てRCA)しかない点でしょうか。
決して安くはありませんが、価格も抑え気味に設定されているので多くの方に使っていただけると幸いです。
P.S.
LIBERTY DAC II with X-PW1 MKII
と
X-PM9
のアンプvs企画もレポートする予定です。
『音楽』から『音画句』へ
3月 12th, 2022今回はレポートではなく新トピックの予告?です。
連載中の音楽誌「BURRN!」にて取り上げているトピックの一部を後々に当ブログでもフォローしようと思っておりますが、そのシンボルとして黒江が勝手に作った造語を軸とさせていただいており、それがタイトルの『音画句』となります。
『音楽』→『音画句』
《※黒江考案の当て字ですので一般化されてはおりません、字面の持つ意味は音と画(映像)と句(歌詞やテロップ、その他の文字情報)となります。》
どんなコンテンツになるかは未知数ですが、過去から未来の音楽変遷を振り返ったり、占ったりという感じです。
掲載スケジュールも未定ですが、目に留まりましたらご一読いただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
P.S.
様々なサイト・SNSなどで『音画句』をサーチしてみましたが、今のところヒットしていないワードでしたので、おそらく黒江が第一命名者ではないかと思われます。(たぶん笑)
↑追記
バンド名?のようなもので『音画句』を使われている団体が一つあるようですが、意味を持つ言葉の定義としては「第一人者」という意味です。誤解を招かないように念のため加筆させていただきます。
MYTEK LIBERTY DAC II
3月 4th, 2022今回はリリースが解禁されたばかりのMYTEK(マイテック:国内ではMytek DigitalまたはMytek Audioと称されている場合もあります)からの新製品をレポートさせていただきます。
MYTEK LIBERTY DAC II の動画はこちら↓
https://youtu.be/P-OL3T8MWsY
『水を得た魚か、魚を得た水か。』
まずはじめに、当プロダクトの基本的な機能は単体のDACまたは(DAC機能内蔵の)ヘッドフォンアンプとなっておりますが、当レポート(当店)ではDAC機能付きのプリアンプとして採用しております。
同社の兄弟機に於いては同様の製品仕様にてプリアンプとしても機能する旨の記載があり、大きく趣旨から逸れている訳ではないものの、メーカー公認の使用方法でないことは先に触れておこうと思います。
なお、単体DACで使用する際はLIBERTY DAC IIのボリュームを最大(または最大付近)にしてRCAまたはXLRのアナログ出力をアンプの入力部に入れます。
一方、ヘッドフォンアンプで使用する際は機体前面のヘッドフォン端子にヘッドフォンを挿すことでボリュームはヘッドフォン出力のレベルになります。
この時、(日中と夜などで)ヘッドフォンアンプ使用とDACないし、プリアンプでの使用を兼務している場合はヘッドフォンに過大な出力が送られてしまうなどの危険性がありますので注意が必要です。(←仔細未確認ですが。)
また、当レポート内(動画)に於いては当店の現リファレンス機の1つである『Nmode X-PW1 MKII』をパワーアンプとして使用した際のサウンドについて述べさせていただいており、他のパワーアンプとの組み合わせとは見解が異なる可能性がありますこと予めご理解いただけますと幸いです。
■MYTEK Audio [LIBERTY DAC II] with Nmode X-PW1 MKII
●一聴してすぐに感じられるS/N感の高さが印象的であり、(PW1単体使用時に比べ)背景ノイズが皆無とも言えるほどに収まっていて、非常にクリアな見通しのサウンドとなっております。
●1音1音、各パートの展開が前後左右上下すべてに於いて高分解・高解像度になっており(PW1単体使用時では)やや散らかっていたり、しっかりセパレーションし切れていなかった箇所などのセパレーションや定位感が非常に向上しております。
●高域~低域にかけての量感・帯域バランスも良好であり、(PW1単体使用時ではやや低域方向に伸びがなく、薄かった)低音の量感も一伸び~二伸びしつつもぼやけることは無く、しっかりと定位するタイトさと安定感を感じます。
●(PW1単体使用時では良くも悪くもジャギジャギとした荒々しい立ち上がりでしたが)LIBERTY DAC IIを介することでスパッとした、スッとした、切れを保ちつつもスムースで鋭敏な立ち上がりに昇華した印象で、全体のスピード感も“荒々しいスピード感”から“空間を切り裂くようなスマートなスピード感”へとイメージチェンジしています。
●(動画でも述べていますが)全体を通して、1音1音の鮮度感、純度、クリア感が(PW1単体使用時に比べて)改善されており、それでいてシャープさや音の抜けなどもより鮮明になっているため、これといった悪影響・デメリットは一切感じさせません。元来、X-PW1 MKII単体のサウンドも非常に気に入っておりましたが(動画のリファレンスとしても採用)、X-PW1 MKIIのウィークポイントを「ほぼ総て補完した」と思わせられたほどにX-PW1 MKIIとの相性は高いと考察しております。
(※そもそもX-PW1 MKII自体がパワーアンプであり、簡易ボリュームを搭載していることからプリメインアンプ代わりに使っていたのですから[→そもそも簡易ボリュームに高い音質を望めない]当然と言えば当然の結果とも言えます。)
○強いて言えば、高域のギンギン、ギャンギャンとした荒々しさ、刺々しさがたまに欲しくなるような気もします…。
黒江的好み度:S (但し、LIBERTY DAC II with X-PW1 MKIIの組み合わせ前提で。)
…ということで、久しぶりの大ヒットとなりました。
(動画でも述べていますが)ロック・メタル・ポップス系(&ビート系やトラック系も)などにはぜひオススメさせていただきたいと思っております。
また、当然の如く、店頭導入を決めましたので今後の動画は『LIBERTY DAC II with Nmode X-PW1 MKII』をリファレンスアンプとして登場させる予定ですので今後の動画でも引き続きサウンドの傾向は聴いていただくことができるかと思います。
(やっとX-PW1 MKIIの相棒が見つかりました。)
お問い合わせ等、気軽にお願いいたします。
manager@digitalside.net
または
0459033900
P.S.
そういう意味合いでの見出しであったわけですが、元々PW1のサウンドに惚れ込んでいたわけですから『魚を得た水』が正解なのかもしれませんね。