動画配信はじめました。

8月 11th, 2020

https://www.youtube.com/channel/UCwjwrTCAFo2D_EsTm5LqrWg

オンラインショップ開設しました。

3月 16th, 2018

この度、(既存のショッピングモール型ではない)直営型のショッピングサイトを開設しましたのでご案内させていただきます。

『ザ・ステレオ屋 オンラインショップ(BASE店)』
https://digitalside.thebase.in/

こちらでしかお求めいただけない商品もございますので、上記ショップをご利用いただくか直接のお問い合わせをいただけますと幸いです。
manager@digitalside.net
045-903-3900

『上記ショップ扱い製品の一例』
Vienna acoustics HAYDN GRAND SYMPHONY EDITION
marantz SA-10
marantz PM-10
marantz SA-12
marantz PM-12
DENON DCD-SX11
DENON PMA-SX11
Pro-Ject Essential III
YAMAHA CD-S3000
YAMAHA A-S3000
YAMAHA RX-A3070
(既存のモール型共々)
今後ともよろしくお願いいたします。

marantz SACD 30n and MODEL 30 (postscript)

10月 12th, 2020

新しいラインナップとなるmarantz 30シリーズ、3連載の最終編です。
新製品をカップル(つがい)で聴いた時のまとめを簡潔にレポートさせていただきます。

【相性は良好、お互いのウィークポイントを補完し合える関係。】
(…とはいえ、ウィークポイント(弱点・欠点)と言うほど双方レベル・クオリティが低いことはないので、あくまで見出し的な表現ということでご理解ください。)

個別のレポートを読んでいただけると分かるかと思いますが「MODEL 30は鳴りっぷりが良いけれどやや低重心」「SACD 30nは少し穏やかだけれど高音~低音まできれいな伸び」といった感じであり、2機種を対で繋ぐことでブレンドされ、よりナチュラルなサウンド傾向としてアウトプットされます。

MODEL 30は(ドライとは言いませんが)やや(良い意味で)カラッとした傾向なのでSACD 30nのウェットさで上手く調和されています。高域のレンジ感もSACD 30nはきれいに伸びており程よく補完されている印象です。

SACD 30nは上質できれいな鳴りですが、その分音が前に向かって来ず、少し穏やかで落ち着いた音調なのでMODEL 30でドライブすると音にメリハリが付いて躍動感が付随します。やや平面的だった音場(サウンドステージ)も立体的になる印象で良いフィット感だと思います。

…と、音調・傾向的には上記のようなマッチング・フィット感となり、黒江的には好印象のペアだと考察しております。

なお、SACD 30nが多彩なデジタル入力・デジタルソースに対応しており、デジタルステーションとしての活躍が見込めるため、この『SACD 30n と MODEL 30』にお気に入りのスピーカーを組み合わせるだけでシステムがほぼ完結するので非常にシンプルで高音質・高機能なオーディオを構築することができる点もお勧めしやすいポイントとなっております。
(リモコンも1つでプレーヤー・アンプ両方の操作が出来るので扱いやすく便利です。)

ぜひセットでのご検討もよろしくお願いいたします。

P.S.
こちらの製品はショッピングサイトではご購入いただけませんので下記メールアドレスまたはお電話などで直接お問い合わせください。
manager@digitalside.net

marantz SACD 30n and MODEL 30の動画はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=2GKrInNqJrw

marantz MODEL 30

10月 9th, 2020

前回に続いてmarantzからの新製品をご紹介させていただきます。

【中庸的アンプのベストリファレンス!】

前回のSACD 30nのパートナーとして30シリーズにラインナップされたアンプ「MODEL 30」を今回はレポートさせていただきます。
(結論から申しますとかなり気に入ってしまいました!)

■marantz [MODEL 30]
●黒江の称するところで言うとタイプ的にはアグレッシブ系に近い傾向ではありますが、(ヤンチャで攻撃的なサウンド一辺倒とは異なり)一般的なオーディオファンにも受け入れられる普遍的なサウンド要素を併せ持っています。
●S/N感・解像度・パワー感・セパレーションなどの基本的音質に優れ、それぞれが過不足無くバランスの取れたチャートを示していて“ストレートな増幅”の印象を受けます。
●いわゆる(癖の無い)ニュートラルタイプと言えますが、決して硬くなりすぎずモニター的ではありません。自然な増幅装置として(ミドルレンジ価格帯では)最高峰の一角に入る出来栄えと個人的には評価しております。
●「かなりの音のキレにかなりのハイスピード」とは言えないところですが、音の立ち上がりは良く、全帯域タイトで緩みも無く、なかなかのスピード感が相まって「抜けの良い開放的サウンド」といったイメージがあります。
●総じてまとめると『ピュア感・パワー感・ドライブ感』などが絶妙なバランスで配合されており、アグレッシブ系に少しピュア系、スピード系要素を足し込んだ(溶け込ませた)感じです。ザクザクのギターリフから、ピアノの音色、パンチのあるドラムまで隙の無いリアリティが魅力的なアンプです。
○少し高音域が穏やかになり過ぎている印象があり、やや低重心になっています。(黒江的にはトーンコントロールで高音を少し持ち上げた聴き方がベストでした。)
黒江的好み度:S

これまでは、どうしてもミドルレンジ(の価格帯)以上になると「音に色艶を足してしまっていたり」「優雅に、華やかに音楽を聴かせようとしていたり」「暑苦しいほどの情報量を詰め込んで来たり」と“プライスへの説得力”を音に込め過ぎてしまっているような印象のものが多かったのですが、このmarantz MODEL 30は価格帯に恥じないハイレベル・ハイクオリティでありつつもサラッと鳴ってくれて押しつけがましくないサウンドとなっているように思えます。
このMODEL 30と同価格帯のアンプを比べると(低価格帯に不足しがちな)解像度・S/N感・ドライブ感などにはアドバンテージを感じさせつつ、(逆に)音への化粧や余計な脚色などをすることを控えているように感じられます。(“Simple is Best”とは言いますが、なかなか簡単に出来ることではないのではないのかな…と。)

…ということで、しばらくぶりにアンプのミドルレンジ帯にお勧めの製品が入ってきてくれました。
当面は(A級アンプなのにキレとハイスピードを持つ)ハイスピード系のLUXMAN L-550AXIIと、ニュートラル&アグレッシブ系を基調に鳴りっぷりの良さとストレートさのmarantz MODEL 30がミドルレンジ帯のリファレンスになりそうです。

LUXMAN L-550AXIIのレポートはこちら↓
http://www.digitalside.net/?p=922

P.S.
こちらの製品はショッピングサイトではご購入いただけませんので下記メールアドレスまたはお電話などで直接お問い合わせください。
manager@digitalside.net

marantz SACD 30n and MODEL 30の動画はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=2GKrInNqJrw

marantz SACD 30n

10月 8th, 2020

今回はmarantzからの新製品をご紹介させていただきます。

【家庭円満をもたらすかも?ポリバレントな優等生キャラ。】

この度、30シリーズとして装い(フェース)も新たに(デザインはレガシーモデルを踏襲しているそうですが)したラインナップが登場することになりました。
サウンドやデザイン・フォルムに関しては“最新鋭でありつつも原点回帰”といった方向性を奥底に持っているようですが、はたしてどのようなサウンドを聴かせてくれるのでしょうか。期待を胸に試聴させていただきました。

■marantz [SACD 30n]
●ファーストインプレッションとして「よい意味で無難な傾向かな…」といった印象を持ちます。基本的音質性能であるS/N感・解像感・レンジ感などなどがすべて納得のいくレベルであり、音質面に於いて一切の疑問を感じさせません。
●音色面での癖が少なく、素直なサウンドをベースに少しウェットで少し落ち着き・穏やかさのある仕上げになっています。
●派手さ、煌びやかさなどを感じさせる傾向には無いですが、(だからと言って)無機質であったり硬質な音調ということもなく、極めてニュートラルな音の部類に属します。
●同様に、抜群のキレ、スピードとはならないものの、音像感・音場感はしっかりとしていて安定型です。全帯域で音の緩み、余計な余韻などがなくすっきりとした見通しです。
●音の傾向からしてもオールラウンドタイプと言え、ジャンルを選ばずに良く鳴らしてくれますが、どちらかと言えばアグレッシブサウンドよりはソフトなサウンドの方が(より)得意に思えました。
○個人的にはもう少し硬さやシャープさが欲しかったかな…と思います。→その点だけでスピードやキレも向上しそうです。
黒江的好み度:A

…と、いわゆるオールラウンド系ですので「無難で何かに突出していないサウンド」ということで問題は無く、むしろ歓迎されるべきことと捉えておりますが、歓迎したい大きな理由としてこの「SACD30n」の持つ特徴が挙げられます。
それはSACD30nには『非常に豊富な入出力機能』が備わっている点です。CDプレーヤーとしては当然のこと、他には主なものでUSB(DAC)・有線LAN・無線LAN(Wi-Fi)・Bluetooth・同軸デジタル・光デジタルに対応しています。

仮に(仮説として)このSACD 30nを『リビングに設置して家族で共有できるオーディオシステムの中核』とした場合、テレビやBDプレーヤー(レコーダー)や各種ゲーム機を同軸や光デジタルで繋ぎ、PC/MacとはUSB DACまたはBluetoothで接続、インターネットラジオ程度ならWiFiで、NASがあればネットワークのハイレゾ音源も全てSACD 30n経由でオーディオシステムで鳴らすことが可能になります。
また、普段はスマホ・タブレットで音楽を楽しまれている方も、AirPlay 2やBluetoothですぐにオーディオに接続できるので「その音の良さに喜んでくれるかもしれません」が、ロックやポップスも“無難に、安定的にこなせる”ので誰の音源(ソース)でもWelcomeではないかと思います。

あらゆる機器(人間関係)の間に入って上手く橋渡し、仲を取り持ってくれる。そんな出来る子がファミリーに1人(1台)あると素敵なのかもしれません。
まだまだ家でコンテンツを楽しむ時期が続くことと思います。ぜひこの機会に新しいファミリーを迎えていただければと存じます。

P.S.
こちらの製品はショッピングサイトではご購入いただけませんので下記メールアドレスまたはお電話などで直接お問い合わせください。
manager@digitalside.net

marantz SACD 30n and MODEL 30の動画はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=2GKrInNqJrw

KEF LS50 Meta

10月 2nd, 2020

今回はKEF社の新製品をレポートさせていただきます。

【個性派最高峰のアグレッシブサウンド!】

当ブログでKEF社を取り上げるのは初めてとなりますが、以前より「コストパフォーマンスに優れたスピーカーを世に送り出している印象のブランド」という認識は持っておりました。
…とは言え、なかなか黒江に(blogで取り上げたいような)フィットするプロダクトには巡り合えず「KEFさんとは縁が無いかな…」と半ば諦めていたところ、ふと(今回取り上げるLS50 Metaの前身モデルである)LS50というスピーカーを遅まきながら聴く機会が訪れます。
このLS50が今までになく非常に好印象であり、ようやく積極的に展開をしようと意を決するのですが…なんと既に終売(ディスコン)という悲しい現実を目の当たりにし、「やっぱりKEFさんとは縁が無いのか」と“始まる前に終った”ような気持ちとなっておりました。

…が、密かに後継機種の開発が進んでいたようでして、この度ようやくお目見えということで黒江とKEFのストーリーがようやく始まりそうです!
いつものようにレポートさせていただきます。

■KEF [LS50 Meta]
●一聴してパワフルであり、ストレートでドシッと迫り来る傾向のサウンドです。いわゆるアグレッシブ系に分類されますが、上々のスピード感なので爽快さも併せ持っている印象です。
●旧モデルLS50からの改良点でユニット後方の不要な反響・反射をキャンセルさせる「Metamaterial」(型番のMetaはおそらくここから)が搭載され、確かにすっきりさ、S/N感や抜けは旧LS50よりも向上しているように思えます。
●相乗効果でキレや抜けも改善されており、ドライブ感の高い「ぶっ放し系サウンド」の中では屈指のクオリティに位置します。
●突き抜けるような高音の伸び、沈み込むような低音の深さ、といった超ワイドレンジタイプではないものの、上々のレンジ感を持ち、帯域バランスも良好です。
●高音は吹き出し感のある傾向でやや硬質・ややドライ、中音は力強くてバシッと畳み掛けてきます。低音はしっかりめ且つタイトで重みも十分です。
○構造上、少し独特の音場・音像感、定位感を作り出すため、好みによっては受け付けない方がいるサウンドとなります。(後述)
○繊細・シャープといった形容とは少し遠く、線の細さやエッジ感を好まれる方には不向きな傾向です。
黒江的好み度:A+

…といった感じになりますが、音の傾向はATC・Klipsch(を足して2で割った)のような質量のある1音1音の音の粒を放出するタイプでありアグレッシブさが感じられますが、吹き出し感が高く軽快に鳴ってくれるので重々しさはさほど感じられません。
特筆するとなると、やはり(KEFお得意の)独特な構造による音像感・定位感が挙げられ、同軸ユニット(高音用のユニットと低音用のユニットを同軸線上に配置する≒低音用ユニットの真ん中に高音用ユニットが埋め込まれている)なので各パート・楽器・声が上下にはあまり展開せず、一円の中に展開する聴感となります。(各パートはちゃんとセパレートしています。)
良く言えば一体感とも言え、音数が少ないソースなどではまとまりのあるテイストが非常に気持ち良く楽しめるかと思います。(音数が多くても一体感に優れた弾丸的・大砲的サウンドが魅力的です!)

イチオシスピーカーに新たに加わったNewサウンドをぜひ一度チェックしてみてください。

AIRPULSE A80

9月 12th, 2020

今回は(非常に良好なサウンドの本格派オーディオに於いては)比較的お求めやすいオールインワンシステムをご紹介させていただきます。

【機能・サウンド・サイズの三拍子を揃えた新世代アクティブモニター。】

前回のTRANSPARENT SOUND [TRANSPARENT SPEAKER] [SMALL TRANSPARENT SPEAKER]に続いてのオールインワン系となりますが、一筐体に総てが収められていたワンボックスタイプのTRANSPARENT SPEAKERとは異なり、AIRPULSE A80は左右のスピーカーが独立したセパレートタイプになっております。
右チャンネル側のスピーカーにアンプ等がすべて収められており、右チャンネルに電源ケーブルを接続し、右チャンネルと左チャンネルを(左チャンネルの音声信号で)1本のケーブルで接続するだけでシステムは完成です。

今回は(動画配信同様)オーディオ専用のCDプレーヤーを用いず、パソコンとAIRPULSE A80をBluetoothまたはUSB接続で音源(CD・ファイル・Youtube等)を再生していますが、LINE入力(RCA)で専用CDプレーヤーを接続することも可能なため音質の伸びしろはまだ残しています。

■AIRPULSE [A80]
●スピード感に優れ、音の切れ、立ち上がりなどコンパクトモニターの長所が活かされた、総じて(価格帯を超えた)ハイクオリティなサウンドとなっております。
●クリアでシャープなところからもハイスピード系に分類され、端正で鮮烈さを感じさせる印象が強く、癖の少ないモニター調の傾向に位置付けられます。
●低音の量感はサイズ的にもやや抑え気味ではありますがタイトで緩みが無く明瞭です。無理のない帯域バランスとなっており、高域~低域の位相特性(高音~低音までずれなく聴こえる)も優秀です。
●全体的なサウンドの印象は、やや硬質傾向でやや明るめで、しっとりとした音色を出してくる傾向ではありません。
○コンパクトモニターのウィークポイントでもありますが、サウンドのスケール感はあまり無く部屋いっぱいに音場が広がるような鳴り方はできません。
○サイズ的に低音の量感はどうしても控えめになりますが、ウーファー出力を搭載しているので低音の強化を図ることができます。

…という感じですが、サイズやプライスを考えると『極めてCPに優れたクオリティ』と言え、久しぶりに驚きのサウンドです。
RCA・USB・Bluetooth・光デジタルと入力も豊富であり、リビングでもデスクトップでも使いやすく、(本格的なオーディオをはじめる)最初の1台としても、すでにシステムをお持ちの方のサブとしてもお勧めしやすいプロダクトです。
(最初の1台として購入後に、しっかりとしたシステムを構築し、後にサブに回す。という流れでも使い回しが効きやすいかと思います。)

マイナスポイントを挙げるとすれば、操作系統や入力端子が(マスターの)右チャンネルの背面に集約されているので右chの背面へのアクセスがしやすい環境にしたい点があります。(左右chを入れ替えられるとより便利になりそうですが、そういった機能はありません。)
また、左右のスピーカーを繋ぐケーブルが結構な太さなので、なかなかの存在感&(見た目と質量ともに)重量感があるのも少し残念なポイントです。

とは言え、『ちゃんとした音』(→黒江的にはこのクオリティくらいからが本当にいい音と言える出発点)が出るオーディオとしては最小単位である『左右のスピーカーだけ』でシステムが成立しますので、ビギナーさんにとにかくお勧めしたいです。
『スマホ・タブレット・パソコンで聴く音も決して悪くはないですが、もうちょっといい音で聴いてみようかな』と思った方はぜひご検討されてみてください。

TRANSPARENT SOUND TRANSPARENT SPEAKER

7月 4th, 2020

今回は北欧スウェーデンから日本初上陸となった(ブランド名)TRANSPARENT SOUNDの(商品名)TRANSPARENT SPEAKER(SMALL TRANSPARENT SPEAKER)をレポートさせていただきます。

【デザインと感性の向こう側に見える音。】

まずは“TRANSPARENT SOUND”のプロダクトを見たことが無い方ばかりだと思われるので(正規)輸入代理店のページをご覧いただくところから、このレポートを読み始めていただけたらと思います。
https://navys.jp/transparentspeaker/

一見してお分かりいただける通り、黒江のブログでは非常に希少となる「ALL IN ONE」タイプの製品です。(オールインワンと呼ぶには少々物足りない気もしますが…。※後述)
この手のALL IN ONEタイプは、これまでにもオーディオ専門・専業メーカーからも数多の製品が生み出され、その度に当然のこととして試聴を重ねたものです。…が、その上で過去に殆ど取り上げてこなかったのは、正直に言って『単品コンポーネントから得られるサウンド・機能・自由度にはおおよそ程遠い』『デザインコンシャス(素材の質感)に傾倒しており音響面への配慮がおろそか』といった、あくまでファニチャー・ラグジュアリー・インテリア路線がメインなのだと感じ取れてしまうからです。

その上で、決して期待を持たずにTRANSPARENT SOUNDと対面の日を迎えることになりました。
一見すると水槽っぽくも見えるガラス張りのキャビネットに無造作(…ではなく計算されているのでしょうけど)にスピーカーユニットとアンプが搭載され、(黒江的には)シンプルイズベスト的ないわゆる「無機質系デザイン」(好み)の部類です。あらためて実物を見ると(家具調などとは異なり)意外とオーディオらしいルックスなことに気が付きますが、インテリアとして見ても、ガジェットとして見てもくどさが無く強烈な存在感があるわけでもないのがプラスポイントでしょうか。
WHITEのSMALL TRANSPARENT SPEAKERはA4用紙を横にしたくらいのバッフルサイズに左ch・右ch1つずつのユニット、BLACKのTRANSPARENT SPEAKERはA4用紙を縦に2枚分(つまりA3用紙)くらいのバッフルサイズに左ch・右ch1つずつのユニットに加えてウーファーユニットが搭載されています。

やはり所詮インテリア(重視に音が出せるオマケ機能)なのか、それともオーディオとして認められるパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか…。
(まずは小型のSMALLからです。)

■TRANSPARENT SOUND [SMALL TRANSPARENT SPEAKER]
●パッと聴きで思わず「悪くないじゃない!」と笑いこぼしてしまったくらいに“普通(以上)に聴けるサウンド”になっています。(あくまでもオーディオ機器ブランドでは無いため、頂いた資料では仕様等不明な点が多いのですが)構造は至ってシンプルでキャビネットは「金属フレーム」に「ガラス板(強化ガラス)」で形成されており、筐体底部に搭載されたデジタルアンプから(おそらくネットワークを経由せず)ガラスバッフルにマウントされたユニットからサウンドが放たれます。
●キャビネットに木材やプラスチックなどが使われていない事や、金属とガラスの硬質系が素材の中心であることなどから緩みのないサウンド傾向が産み出されていると推測しており、加えてユニットが(おそらく)シングルコーンタイプの全帯域タイプを使用し、アンプからストレートな信号を送り出すことによって色付けの無い素直なサウンドを実現していることと思われます。
●シングル(1way)ユニットで高域~低域をカバーしていることからも、1音1音のシャープさはあまり高くはないもののスピード感・切れ・抜けなどは上々であり、クリアで疾走感の高いハイスピード系が基調となります。加えて、音が抑え込まれる様子もなく鳴りっぷりも良好であるためアグレッシブさも感じさせてくれるのは高評価でした。
○あくまでもシングルユニットのサウンドですので、高音の伸び、重低音あたりのレンジ感は多くを望むことができません。また、大音量時にはアンプの非力さも手伝って(シングルゆえに)少し歪みっぽくなってしまうことも…。
○バッフル面が(前述の通り)A4サイズ程度あるためサウンドステージが狭く、(キャビネット全面にしかサウンドステージが展開されないため)奥行き感もいま一つといったところです。また、音場の狭さに比例してサウンドのスイートスポット(エリア)が狭いのも難点の1つです。
黒江的好み度:A

■TRANSPARENT SOUND [TRANSPARENT SPEAKER]
●“基本的”には(これもおそらくですが)SMALL TRANSPARENT SPEAKERにウーファー加え、その分アンプの出力を上げた仕様ではないかと推測しておりますが、ウーファーユニットが加わることでシングルユニット部の担う周波数帯域の負担が減り、帯域バランス・レンジ感が良好になっている印象です。
●バッフル面もほぼ倍(のA3サイズ)となるためSMALLの良い部分はそのままに音場のセパレーション、1音1音のセパレーションが向上・改善され、1ランク上のオーディオ性能を発揮してくれます。
●少し一生懸命に鳴っていた印象のSMALLに比べ、楽に鳴らせており、大音量時の歪みっぽさも解消されております。
●伴って1音1音のシャープさや分解能もかなり向上しており、かなり“ちゃんとした”オーディオで聴けるサウンドの部類に入っております。(黒江的には下手な単品コンポーネントより評価してしおります。)
○簡易EQ(トーンコントロール)が搭載されておりますが、(黒江的には)BASSは時計の9時~11時、TREBLEは10時~12時辺りがベストポジションと考えており、これ以上・これ以下になると帯域バランスが悪く、一気に混濁化してしまうように思えました。
○SMALLに比べてバッフル面がほぼ倍とは言え、やはりスケール感には乏しく、奥行き感も高望みはできません。また、(ある意味1番のウィークポイント?になるのが)ウーファーが少し右にオフセットされている関係で正面に対峙してシングルユニット側の定位を取るとウーファーから出ているサウンド(中低域)が右に寄ってしまい、ウーファーの定位を優先するとシングルユニット(中高域)の音像定位に“少し”違和感を覚えることになります。
黒江的好み度:A+

…と、あまり解説し慣れていないタイプのプロダクトゆえ色々と述べさせていただきましたが、黒江的には『これなら欲しい!』と思わせてくれるサウンドとなりました。
音的には絶対に大きい方のTRANSPARENT SPEAKERが欲しいのですが、(個人で所有するならセカンド・サブで使うことになるので)スペースファクター的にはチビ(SMALL)の方を購入することになるかと思います。
(卓上やニアフィールドであまり大きな音を出さずに普段使いするのであれば、チビの方がよりシンプルなサウンドで使いやすそうです。)

…が、1つ2つ弱点があり、1つは入力端子(方式)の乏しさで基本はBluetooth(がメイン?)にミニジャック×2のみ、USBもありますがPC/Mac連携のUSB DAC機能では無いようです。
(せめてRCA端子があってセレクターがあれば…と、どうしても思ってしまうのはオーディオ業界じみてしまっているからかな…と。笑)
冒頭で「ALL IN ONE」タイプの製品と書かせていただいているものの、機能面を加味すると「HALF IN ONE」くらいが適当かもしれません。
また、レポートの通り「サウンドの真価を感じるには真正面(耳の高さも)がベストポジション」であるわけですが、製品の方向性としてはインテリア的にさりげなく設置して音楽を楽しめるもの…とも思えるため位置付けが少し悩ましいところです。(普段はさりげなく・ながら聴き・BGMで、集中したい時は正面でガチ聴きもできるかなと。)

ギャンギャンのディストーションもビシビシ鳴るし、金物・スネア・バスも(丸くなったり、寝たりせずに)しっかり立ち上がります。(チビはさすがに控えめですが)ベースラインも緩みなく聴き取れ、シャウトも上々…といつものワードが並べられるのに絶対的なオーディオ製品ではないのは初めてかもしれません。

ホームユースであれば何かとデザイン問題・スペース(配線)問題の出易いリビングやキッチン・寝室を筆頭に、オフィス・カフェバー・美容室・アパレルなどなど、(お問い合わせの多い)「いい音で聴きたいけどオシャレでデザイン的なオーディオ」をお探しであればぜひご検討いただけると幸いです。

なお、(当ブログを以前からご覧いただいていない方)音質面のレビューは激しめのロックやメタル系、ポップス系を主に聴いての分析となりますので予めご理解ください。

トランスペアレントスピーカーの販売はこちら↓で行っております。
https://www.rakuten.co.jp/digitalside/
https://store.shopping.yahoo.co.jp/digitalside/

P.S.
コンポーネントのオーディオが“非”オシャレとは思っておりません!

M&M DESIGN 7N-MA7000II SN-MA3000III

6月 11th, 2020

今回はトライオード社が代理店となり、新たに(コンシューマー)オーディオ市場に展開されることとなったM&M DESIGNのケーブル群をご紹介させていただきます。

【精悍な白銀(しろがね)か、屈強な黒鉄(くろがね)か。】

LINEケーブル(RCA)とスピーカーケーブル(SP)は、ほぼ全て聴き比べさせていただきましたが、全種を1つ1つ取り上げるとかなりの長文になりそうですので、まずは大きく捉えることのできる同ブランドの傾向から述べてみたいと思います。

全体的に共通して感じ取れた印象の中で優先的に並べるとすれば…『ウェルバランス型』『高解像度』『高情報量』『高発色』といった感じになりますが、言葉の印象通りにものすごく突出したキャラクター(個性・特色)を打ち出してくる感じはしません。
もう少し言えば「ウェルバランス」とありますが、このバランスはレンジ感(帯域)のことではなく、全体的な音の感触などを指していて、例えば「ゴリゴリ」「ギンギン」「ギャンギャン」「ビシビシ」などのアクセントの強いワードを印象付けられることが無いタイプということになります。
ですので、この印象を切り出して意地悪く捉えると「(ありきたりの・普遍的な)普通のサウンド」と思われがちですが、このM&M DESIGNは『ウェルバランスでありつつもアグレッシブ(系)』のサウンドとなっており≪サウンドの傾向に強い個性は感じない(押し付け感は無い)けれど、能動的に感じられる≫ような、一見矛盾しそうな持ち味を発揮してくれるブランドに思えます。

…と、この点を踏まえつつ、ラインケーブルをレポートしていきたいと思います。
(コストパフォーマンスの参考までにすべて長さ1mの価格を税別表記にて掲載しておきます。)
■SN-MA1700 (\10,000/1m)
●もっとも安価ながら、(各種コンポーネントの付属品などと入れ替えると)確実に効果を感じられるクオリティがあります。
●やや低重心ではありますが、しっかりとした情報量と解像度があり、帯域バランスも良好で(付属品などに比べて)音のぼやけが取れて明瞭になります。
○上位モデルに比べると基本的音質は、やはり1周り2周り下回ります。(価格的に仕方のないことであり、コスト的には十分満足です。)

■SN-MA2200II (\13,000/1m)
●SN-MA1700にスケール感、より広いレンジ感を加えた傾向です。
○特に低域の情報量に伸びがありますが、黒江的にはかえってそこが難点となってしまいました。個人的にはSN-MA1700の方が好みです。

■SN-MA3000III (\27,000/1m)
●個人的には今回のラインナップ中の注目株(ダークホース?)です。全種ウェルバランス傾向ではありますが、中でももっとも帯域バランスが良く、もっとも素直・ストレートなサウンドに感じられました。
●サウンドのスッキリ感、抜け感も屈指ではないかと思います。
○個人的にもかなり好きなサウンドでしたが、黒江のよく言うハイスピード系の最高形容『キレッキレ』『かなりのハイスピード』『突き抜けるようなクリア感』といった形容までには至らず。もちろん“鈍足”“先丸”“モサモサ”では一切なく、スピード感は上々、音の立ち上がりやエッジ感はややシャープ、サウンドステージもやや広めでクリアです。

■SN-MA5000II (\64,000/1m)
●SN-MA3000IIIとの共通性も感じられますが、SN-MA3000IIIよりも一際情報量が向上し、音の密度感が増してくる印象です。
●サウンドステージもスケール感が向上し、低音の情報量も飛躍します。SN-MA3000IIIとは音色傾向が変わっており、下位からのブラッシュアップモデルという印象よりも、まったく別のモデルといった印象が強いです。(SN-MA2200IIの方が似ているサウンドかもしれません。)
○ここから一気にプライスが上がることもあって少し辛口になりますが、高域方向のレンジ感がややさみしく、低域の量感とスケール感が少し中高域とマッチしていない印象です。

■7N-MA7000II (\100,000/1m)
●個人的には今回のラインナップ中のMVPです。基調は1つ下のモデルSN-MA5000IIよりも2つ下のSN-MA3000IIIに共通性を感じ、SN-MA3000IIIの高域~低域のレンジ感、サウンド全体・1音1音のS/N感などがかなり向上している印象です。
●ラインナップ中ではもっとも音の抜け、音場の見通しなどが高く感じられ、スッキリ感と実像感、情報量とセパレーションなどを併せ持った、高いクオリティに感じられました。
○ソースによってはほんの少し高音(の量感)がきつめに感じられるかもしれません。

■7N-MA9000CORSA (\160,000/1m)
●最高峰のトップエンドモデルだけあって非常に高いクオリティを誇ります。特に音の情報量が非常に多く、1音1音に濃度・密度が感じられます。
●SN-MA5000IIから更にレンジ感、高域の伸び、解像度などを向上させたような印象で、逞しさと優雅さ、力強さなどを兼ね備えています。
○このモデルに関しても音の基調が1つ下の7N-MA7000IIではなく、2つ下のSN-MA5000IIが基調になっているように感じられます。高い解像度と情報量に拠り、丁寧な描写ですがその分少しスピード感が抑えられています。

…ということで、全モデル総じて好印象であり、核となる音の好みに共感(共通性)を見出すことが出来ました。

あくまでも個人的な好みになりますが、
安価なモデル(SN-MA1700 vs SN-MA2200II)ではSN-MA1700に軍配が挙がりました。
SN-MA1700は同ブランドの最エントリーモデルでもあり、ビギナーにもお勧めしやすいかと思います。

次いでリファレンスクラスになりますが、
中位モデル(SN-MA3000III vs SN-MA5000II)ではSN-MA3000IIIに、
上位モデル(7N-MA7000II vs 7N-MA9000CORSA)では7N-MA7000IIに軍配が挙がりましたが、…ここであることに気が付きます。
音の傾向に感じられた印象(と黒江の好み)はプラグが銀色or黒色であるという共通性が見られるということです。
(あくまで私見ということは念を押させていただきますが、)黒江的には銀色のプラグである7N-MA7000IIはSN-MA3000IIIの上位モデルのように感じられ、黒色の7N-MA9000CORSAはSN-MA5000IIの上位モデルのように感じられましたが、個人的には銀プラグの7N-MA7000IIとSN-MA3000IIIの方が好みでした。

エントリークラス
SN-MA1700 >> SN-MA2200II
リファレンスクラス
7N-MA7000II > SN-MA3000III >> 7N-MA9000CORSA > SN-MA5000II

久しぶりにRCAケーブルにお気に入りのラインナップが加わり、とても嬉しい限りです!
(そのうちKIMBER KABLEなどとも比較レポしたいと思います!)

P.S.
↑からも分かりますが、黒江の好み的にはエントリーのSN-MA1700とリファレンスのSN-MA3000IIIはかなりCP的にはお勧めではないかと思います。

LUXMAN D-10X

5月 18th, 2020

今回は、先日のD-03Xに続いて登場したフラグシップCDプレーヤーをご紹介させていただきます。
(結果的にの、結果的にCDプレーヤー4連投となってしまいました…。こんなことってあるのですね。)

【禍根を断ち、晴天をもたらすサウンドに王冠を捧ぐ。】

(意味深な見出しになっておりますが、色々な思いを巡らせつつ…。)
まず先に述べてしまいますが、黒江にとってはこの数年来ではもっとも好評となる“素晴らしい”の一言に尽きるサウンドでございました。
これで先日の『SOULNOTE S-3』と対を成す、最高峰のCDプレーヤーが並び揃ったと言えます。
もちろん、S-3とはサウンド傾向(キャラクター・持ち味・個性)が異なっておりますので、その点も踏まえつつレポートしたいと思います。

■LUXMAN [D-10X]
●傾向としてはクリア系の頂点とも言えるような高いS/N感をベースに錬成されたハイスピードサウンドを基調としています。
●1音1音は非常に高い分解能によって、細密・緻密・繊細に分解されており、別格の域を誇ります。この稀に見る分解感によって雑味や歪みが皆無となり、サウンドが硬質傾向でありつつも刺激的になり過ぎずに(耳の中で)溶けてゆくような上質さを持っています。
●上下(天地)左右のサウンドステージは広大ではありませんが(黒江的には丁度良い広がりで)、奥行き(前後)の空間表現に優れており、上下左右前後の高いセパレーションと空間の静寂感が相まって“無音空間に音が現れる”理想的な(1音1音の)展開が印象的です。
●帯域バランスも上々で、低音域はタイトであり解像感・解像度も非常に優秀です。(ソースによってはやや低音の量感が多く感じられることも…。)
●音のエッジは繊細且つしっかりとした描写となりますが、(音の実像感や輪郭を強調してくる)強いエッジ感を感じさせないシルエットとなります。
●音の立ち上がり、切れも良く、余韻は過不足もなく自然体です。立ち上がり・キレ・余韻・エッジ感などなど全てに於いて“高分解”要素が効いていて繊細でありながら鮮烈なサウンドです。
○黒江個人としては“やや低音の量感が多い”かな…と。(もう少し抑えられていれば↓好み度はS+~初のS++が出たかも?笑)
黒江的好み度:S

…ということで、(2020年5月時点では)アグレッシブ系の最高峰SOULNOTE S-3に対して、ハイスピード系の最高峰LUXMAN D-10Xということになりました。
(※黒江自身がアグレッシブ系よりも少しだけハイスピード系が好きなので、好み度の差はその点だけです。どちらも所有したい…。)

ちなみに、S-3・D-10X共通で低音の量感に言及しておりますが、黒江がコンパクトモニターを好むこと、元来やや薄めの低域が好きであることなどで「自分の方が少数派」であることは自覚しております。
(少なくとも、もう少し大きいスピーカーがリファレンスであればこの量感でちょうどよいのかもしれません。)
…が、(コンパクトモニターに最適化された)もう少しだけ抑えたサウンドを聴けたらな…と思わずにはいられない結果となりました。

とにかく高いS/Nに拠る背景ノイズも1音1音もノイズレスに加えて、びっくりするほどの高分解サウンドが爽快です。
特にシンバル系・シャウト・ディストーション、単音も和音も明晰な表現など“音の粒子感”が必要な要素は極めてハイレベルです。

…と、S-3よりも少しだけ力説してしまいました。(高額ではありますが、価格相応の実力機だと思います!)

TRIODE TRV-CD6SE

5月 14th, 2020

今回はトライオードさんの新製品をレポートさせていただきます。
(結果的にCDプレーヤー3連投となりました。)

【最後のアクセントはループタイ?ネクタイ?】

冒頭でこんなことを述べてはいけないかもしれませんが、レポートを書くつもりがなかったくらいに「良い意味で意外」な感想となりました。
意外とさせていただいたのはトライオードさんと言えば真空管アンプが代名詞のブランドであり、CDプレーヤーの印象はほぼ皆無でもありますし、印象を想像するのならば「やはり真空管らしいサウンド」なのではないかと思っていたからなのですが、いつものようにいつもの曲達を再生してみます…。

■TRIODE [TRV-CD6SE]
●一聴してすぐによぎるのが「思いの外にバシッとしたサウンド」であることです。(真空管がそうだと決めつける気は毛頭ございませんが…)ナローだったり、ファットだったり、スローだったり、ブーミーということはなく、ザ・真空管と思わせるような印象はありません。
●逆に良い面での“真空管らしさ”は随所に見受けられ、ダイナミックさ、鳴りっぷりの良さ、押し出しの強さ、など音にパンチも感じられ、いわゆるアグレッシブ系の傾向を感じ取ることができます。
●かと言って、重厚・濃密になりすぎず、S/N感・解像感・レンジの広さも上々であり、「すっきり爽やか」とはなりませんが、「音抜け、見通し」は良好です。
●全体の帯域バランスも良く、1音1音は緩むことなくタイト、やや硬質よりではありますがニュートラル感も高く、音の色味が薄まらずにしっかりとした発色をしております。
●音の立ち上がりも上々で、ビシッ・バシッと立ち上がり、スーッと力強く伸び、スッと消えていくような躍動性を感じる傾向です。
○ソリッド・シャープ系には分類しないサウンドのため、エッジ感は強くありません。輪郭線は少し太くしっかりとしています。
○音の質感ではほんの少し丸みや太さを感じる面もあります。
○スピード感は鈍足ではないものの(不足感はない程度の)中速くらいに位置します。音の切れも鋭利(キレッキレ)ではなく、「十分にしっかり切れている」くらいでしょうか。
黒江的好み度:A

…ということで、いわゆるアグレッシブ系としてはなかなかの好位置に付けてきてくれました。
『ハイスピードの切れサウンド』ではないものの、黒江的には決して不評となるものではなく、(僕的に一番簡単に例えるなら)ハイスピード&ソリッド系のギターサウンドをフェンダーとメサ(ブギー)で作るとしたら、このTRV-CD6SEはマーシャル・レスポールのギターサウンド。…といったところであり、どちらも必要なサウンドであるものです。
(↑極端に例えていますので、こんなに大袈裟な差異ではありません。)

硬質でハイスピードの切れサウンドでは味わえない、グイッとしたマッシブさがありつつ、スピードも切れもクリアさも落とさないのはなかなか絶妙な(音の)着地点を見つけたような印象を抱きました。

なお、この“TRV-CD6SE”最大の特徴とも言える出力段の切り替えですが、レポートは基本的に総て“トランジスタ”(石)モードでの試聴結果になります。
“チューブ”(球)モードに切り替えて聴いてみると「全体が少しウォーム(温い・暖かいまではいかない)になり、余韻が少し伸びる」感じに切り替わるものの『圧倒的に石の音・圧倒的に球の音』とまでは変化が得られず、意外に小幅な変化と感じられました。
(球の方が抜けが少しいいかも…と思ったりしましたので、石・球の優劣等は評しません。ここでは「球にするとちょっとフワッとしますよ。」くらいでよいかなと。)

P.S.
ちなみに、最後にスペックを確認してみましたが、(石・球に関わらず)真空管のバッファーが掛かっているのですね…。(これが無ければスピード感とキレが上がってもっとハマったのかも!と。笑)