オンラインショップ開設しました。

3月 16th, 2018

この度、(既存のショッピングモール型ではない)直営型のショッピングサイトを開設しましたのでご案内させていただきます。

『ザ・ステレオ屋 オンラインショップ(BASE店)』
https://digitalside.thebase.in/

こちらでしかお求めいただけない商品もございますので、上記ショップをご利用いただくか直接のお問い合わせをいただけますと幸いです。
manager@digitalside.net
045-903-3900

『上記ショップ扱い製品の一例』
Vienna acoustics HAYDN GRAND SYMPHONY EDITION
marantz SA-10
marantz PM-10
marantz SA-12
marantz PM-12
DENON DCD-SX11
DENON PMA-SX11
Pro-Ject Essential III
YAMAHA CD-S3000
YAMAHA A-S3000
YAMAHA RX-A3070
(既存のモール型共々)
今後ともよろしくお願いいたします。

Nmode X-DP7

11月 13th, 2018

今回はNmodeからの新製品DACをレポートさせていただきます。

【テクニック?マジック?まさかの異次元変化!?】

結論から述べますと(今年最後の?)個人的には「大ヒット」のサウンドでありました。 …が、黒江の好むサウンドについては“ある条件付き”となっておりますので総括で述べたいと思います。

■Nmode [X-DP7]
●(価格が価格だけに)S/N感・情報量・解像度などの基本的音質はおおむね良好であり、高い定位感やバランスの取れたサウンドで安定感を感じさせる仕上がりとなっています。
●アタック感と音の切れが良く、当店の形容で言うとアグレッシブ系に属しますが、上々のスピード感も持ち合わせています。
●鳴りっぷりの良い傾向であり「バキッとした・ガツッとした」というマッシブな印象ですが、(太さのある)大きなマッチョ感ではなく、痩せマッチョ感でもなく、中肉中背のマッシブさなので強い癖や個性を押し付けてくる感じではありません。
●余計な付帯音が無く、モニター調で堅牢・堅実感を感じさせるサウンドです。(悪く言えば無難とも言えますが、アグレッシブ感があるので素っ気ないサウンドではありません。)
●バスドラのアタック感、巻き弦のゴリゴリ、シャウトは喉奥の擦れ、ブレの無いベースサウンドとしっかりとまとまったサウンドステージを描いてくれます。
●通り抜けるような音抜けではありませんが、1音1音の収束が早いので、もたつきや音同士の重なりやぶつかりの無いクリアな見通しとなっています。
○強いて言えばやや高域方向が抑えられている印象であり、(金物などの)音の輝度がやや低めでその分重心の低いサウンドとなっております。(そのため派手さはありません。)
黒江的好み度:A+ (~A)

…ということで、久しぶりにDACの良作に出会えたと思っております。 …が!↑前述の通り、“ある条件付き”となるのですが…
上記のレポートは総て(当店にしては珍しく?初?の)『DSDモード』でのものになっております。

黒江の好みですと、アップサンプリング・アップコンバートなどは大抵オフ設定の方が好みでもあるし、音質の評価も高いのですが、本機に関しては今までの真逆の結果となりました。
(尚且つ、CDプレーヤーからの変換ということで「PCM→DSD」とD/A変換の方式まで変わったサウンドに惹かれるなんて…。ちょっと意外です。)
しかしながら、「すべては出音で判断すべき」というポリシーもあり、このようにまとめさせていただきました。

アップサンプリングOFFのサウンドはアグレッシブさなどが無くなって印象はかなり異なります。
アップサンプリングのON/OFFでこれだけ音が変わってしまうのも、どうなのかな?(構造が)どうなっているのかな?と思えるところもありますが、逆に言えば2つのサウンドを1台で楽しめるとも言えるので決して悪いことでもないと思います。
試聴の際は、ぜひON/OFFで試聴していただければと思います。

Pioneer UDP-LX500

10月 23rd, 2018

今回は(大した謎ではなかったけど…)謎のティーザー広告を経て登場した、PioneerからのUltra HD Blu-ray対応プレーヤーをレポートします。
…ですが!いつぞやと同様に当ブログではあくまでも(DIRECTモードにしての)SACD/CDプレーヤーとして“のみ”のレポートになりますので予めご理解の上ご覧ください。

【画に(も)なるユーティリティプレーヤー。】

まずは(一番気になるところだと思いますので)結論を先に述べさせていただこうかと思いますが、CDプレーヤーとしての実力(価値)は大体10万円くらいの専用機に匹敵すると考察いたしました。
(シビアに言えば8万円半ば~9万円くらいかな…という感じですが、(機械物は相場変動もありますので)大体ということで。)

結論だけで言いますと、画の再生ができるプレーヤーとしてはかなりの高水準であり、「画ものも観たいけど普段使いは音だけ、でもスペースも無いからプレーヤーは1台にしたい」といったユーザーには朗報ではないかと思われます。
(↑補足しますと、この手のユニバーサルプレーヤーのCD再生音質は価格の半分以下くらいのものが多いので、目減りが少なくてお買い得ということです。)
(考察を述べますと、パネル正面の好位置にDIRECTモード用のボタンを設けるあたりからしてもCD再生のクオリティに関しては高い意識があったのかな…と。)

■Pioneer [UDP-LX500]
●S/N感を筆頭に各種の音質が上々にまとめられており、どんなジャンルでも無難に鳴らせそうな感じです。
●かなりのハイスピード!とは言えませんが、上々のスピード感があり、音のキレ、帯域バランス、音像定位などなどがそつなく揃っています。
●低音のぼやつき、膨らみなどが無く、全帯域に渡って緩みのない、しっかりタイトなサウンドとなっております。
●基本はモニター調でありながら、わずかに寒色より、硬質よりのポジショニングに在りますが、ストレート・ニュートラルといった形容で問題の無いサウンドです。
●比較的バシッと鳴ってくるので、当店的に言うと少しアグレッシブ系になるのかな…というイメージです。
○無難にまとめられた印象の一方で、レンジ感は少し控えめ、特に高音の伸びはあまりなく、無理をさせていない感じです。(Pioneerのサウンドはやや明るいイメージがありましたが、高音が抑えられているので派手めの音ではありません。)
○上々の解像度、分解能はありますが、高解像度、高分解能とは言えず、少し目の粗さを感じるところも。
○非常に悪い点として、動作反応・操作反応がとても遅いことが挙げられます。

…といった感じで『モニター調でアグレッシブながら、上々のスピード感(キレ)を感じさせる。けど、癖の少ないバランス型』といったところでしょうか。
軟らかさ、しなやかさ、ウェット感など、音楽的な個性は感じられないので色付けや味付けを求める方には不向きですが、“ソースの音をそのままに”といった方には悪くない選択肢だと思います。
『映画も観たい、ライブビデオも観たい、アニメも観たい、でもやっぱりCDを手軽に気軽に高音質で聴きたい。』そんな方へはぜひご検討をお勧めさせていただきます。

marantz SA-12 and PM-12

8月 28th, 2018

marantz SA-12 and PM-12は↓こちらからお求めいただけます。
『ザ・ステレオ屋 オンラインショップ(BASE店)』
https://digitalside.thebase.in/

今回は話題の新製品をレポートさせていただきます。

【正統派ハイクオリティ&エレガンス。】

marantzが新たなフラグシップラインとなるSA-10とPM-10を発売し、非常に高い評価を得たのは数年前のことになりますが、この度“満を持して”投入してきたのがそのフラグシップ機の弟分となるSA-12とPM-12になります。

この場合の弟分は=ローコストモデルとも置き換えることができますが、(“新たなフラグシップ”が登場する際の多くに、新たなデバイスやテクノロジー・ノウハウが投入されますが、)今回のSA-12・PM-12は主要部をSA-10・PM-10から数多く引き継いでいます。

つまり、(フラグシップ=兄貴分が先行してからの)弟分というものは新たなものを効率良く生産できるようになったり、歩留まりが向上したり、低コストで同等に近いものが生産できるようになったことから生み出される産物とも言え、コストパフォーマンス的は優位であると考えるのが自然となります。
(なんて、結構期待含みで聴くことになりましたが…笑)はたしてその実力は…

■marantz [SA-12 and PM-12]
●CDプレーヤー、アンプに共通する点として、高い解像度、クリアな見通し、バランスの取れた音調(帯域・位相・音色傾向)が挙げられます。(「高域が硬く、低域が緩い」などが無く、「高域がウェットで低域がドライ」なども無く、全体域で音調が揃っています。)
●広大に拡がるイメージではありませんが、閉塞感はまったくなく“自然な広がり”があります。特にCDプレーヤーは伸びが感じられ、(くどさの無い)自然で上品な余韻が感じられます。
●高い解像感があり、音の位置関係・定位感に優れた「ブレの無い音場」を描きます。
●アンプと共通しない点として、CDプレーヤー(SA-12)は高音の伸びがしっかりめとなり、全体的に少しウェットな“やや大人しい印象”となります。
●CDプレーヤーと共通しない点として、アンプ(PM-12)は低音の伸びがしっかりめとなり、全体的に少しドッシリな“やや厚みのある印象”となります。
●そのため、SA-12とPM-12を組み合わせることで“よりバランスの取れた”サウンドとなり、marantzの狙い通り(?)なのではないかな…と考察しております。
○鈍足傾向ではありませんが、スピード感は上々という位置付けで、抜けやキレを出してくるサウンドではありません。
○バシッと向かってくる、飛んでくる傾向にもないため、パワー感やアグレッシブさを要求するのは難しそうです。

…ということで、“美音系”とまでは行きませんが、良い意味で“準美音系”(美音も過ぎると厚化粧)の好ポジションに位置付けられ、前振りの期待通り、ハイCPモデルということには間違いがないようです。
「1音1音がスッと出て消える」というオーディオにもっとも大切なことができ、素直さに少し優雅さ、上品さを加えたようなラインナップとなっておりますので、ぜひ一度お試しいただきたいと思っております。

SOULNOTE D-2

8月 6th, 2018

今回はSOULNOTE社の新DACをレポートさせていただきます。

【大和魂を籠めた旗艦の名にふさわしい本格派!】

珍しくスペック的なところから触れていきますが、このD-2はESS社の最高峰DACチップ『ES9038PRO』を左右で2基ずつ、合計4基を搭載するというモンスター級の仕様となっております。
これが一体どういうこと?かと言いますと「パソコンやスマホに(本来1基あればよいはずの)CPUが4基ついている」ことと同様であり、端的に言えば「高速(処理)・高精度・(4基同時に稼働することで)複数同時処理」が実現できるようになっているのです。
1つでも十分高音質を得られるという『ES9038PRO』を4基ということで、嫌でもそのすごさが伝わってくるようです。(黒江は高性能DAC=高音質とは思っていない派ですが。)

音の(データの)処理はDACチップによって演算処理されるのですが、これはCPU(の役割)と何ら変わりのないことであるため、DACの数が多ければより高度で高精度な処理を高速かつ同時に複数処理することができるということになります。

しかしながら、(パソコンやスマホが熱くなることがあるように)CPUやDACは処理が多くなる“高負荷状態”になると発熱し、排熱・放熱が間に合わないと処理能力が落ちたり、最悪は熱暴走することになってしまいます。
そのため、DACを4基搭載して安定した動作を得るのはそう簡単なことではないのです。
このD-2ではその難業を見事にクリアしての製品化ということになるのですが、十分な排熱・放熱を可能とさせるために「まるでアンプ」のような作りになったということは先に述べておきたいと思います。

■SOULNOTE [D-2]
●一聴して感じられるのが「高い情報量」であり、1音1音が非常に高密度かつ高分解に感じられます。高密度と高分解は両立しづらい(相反しやすい)要素であると思いますが、簡単に言うと高解像度のスマホを1音(1パート・1楽器)とすると、そのスマホを一面にびっしりと敷き詰めたような印象であり、どの音に注力しても高密度かつ高分解に聴こえるようなサウンドです。
●高精細な情報量タイプは(高解像度のディスプレイに静止画を描くのは容易く、高解像度の動画を滑らかに動かすのは難しいように)スピード感に難があるものも少なくない印象ですが、このD-2はハイスピードの部類に入るくらいのスピード感を保持しています。(ハイスピードの部類に於いては中の中~中の下くらいでしょうか。)
●…と、一見デリケートなイメージに思われるかもしれませんが、(ロックやメタル系を聴く上では)アグレッシブ系に属するサウンドであり、ビシビシとした立ち上がりや(超ではないけれど)高いキレ味を持ち合わせており、熱く(ホットに)畳み掛けてくるようなドライブ力を感じさせてくれます。
●帯域バランスも良好で、各帯域のスピード感も揃い、高い定位感・音像感となっております。
●S/N感ももちろん良好で1音1音がアグレッシブに飛び込んでくるものの耳に残るようなことなく、スッと次の音が飛び込んでくる(濃厚なんだけど後味すっきり、さっぱりのような)印象です。
○音場は少し狭く、左右や天地に広大に拡がるような、いわゆる“音場型”ではありません。
○(狙いのサウンドであると思いますが)少しだけ低重心のサウンド傾向となり、高域~超高域の派手さ、華やかさを求める方には少し物足りないかと思われます。
黒江的好み度:S-

…ということで、最近では(めちゃめちゃ高評価だった)CHORDのDAVEと同様に高く評価させていただきたいサウンドでありました。(DAVEとは傾向・キャラクターが反対に近い面もあるので、正に“双璧をなす”状態です。)
個人的な感想としては一聴してすぐに「A級アンプみたい」と思うほどに、厚み(熱さ)と激しさを感じましたが、とにかく(音の)収束が早くてすっきりしているので、(胃で言うところの胸焼けをおこすような)くどさやしつこさが無く、A級の良い点だけを上手く取り入れられたアグレッシブ系の好例であると考察しています。

同じ非常に高い情報量でもファーっと広がるようなDAVEに対して、バーンと音を浴びさせられるようなD-2となっていて、やはり音作り・音決めは面白くて奥深いものなのだな…と関心させられました。

文字通りSOULNOTE社のフラグシップ機と言えるサウンド、ぜひチェックしていただければと思います。

Nmode X-PW1 MKII

6月 22nd, 2018

今回はNmodeからの新製品をご紹介いたします。

【器用度・機能性ゼロでも(よければ)超ハイCPアンプ!】

結論から述べますと、かなりの“良作”となっております。

これで、数年前までの“アンプ大不作時代”(A-70無印以外まったく皆無)が嘘のように…
LUXMAN [L-550AXII] / TEAC [AI-503] / ELAC [EA101EQ-G] / SOULNOTE [A-0] / (次点)Pioneer [A-50DA]
…に加えて、今回のNmode [X-PW1 MKII]と正に「選びたい放題」となっています。

それではいつものようにレポートさせていただきます。

■Nmode [X-PW1 MKII]
●第一印象はものすごくストレートで、これぞ“ザ・アンプ”(増幅)といった印象です。素直で淀みが無く、突き抜けてゆくような直線的増幅(感)です。
●立ち上がりが早く、音の切れも鋭敏で収束の早い傾向となりますので、広がりや余韻感はありません。
●かなりのスピード感であり、(黒江的には)いわゆるハイスピード系ですが、(刺激感の強いサウンドのため)アグレッシブさも併せ持っています。
●分解能・レンジ感も上々であり、低域はかなりのタイト系、1音1音や音像が鮮明で、エッジ感は強め、音の先(尖端)がシャープです。(→いわゆる“先丸な音”の真逆ということです。)
●広角に展開はしませんが、音場のすっきり感、抜け、定位感も良好で、高域~低域はきれいに位相が揃っていて奥行き感も上々のサウンドとなっています。
○(次点のA-50DAを除く)L-550AXII / AI-503 / EA101EQ-G / A-0あたりに比べると(価格差もあることから)、S/N感・情報量・解像度・レンジ感などは上位陣に少し及ばず…となります。
○全体的に少し音の粗さ(荒さ)を感じますが、この手のストレート系アンプではどうしても出やすい側面でもあり、「長所ゆえに」といったところではあります。
黒江的好み度:S-

…と、かなりの黒江好みサウンドであったのですが、実はこのアンプ、プリメインアンプではなく(あくまでも)パワーアンプ(MAIN AMPLIFIER)であり、入力1系統(RCA)に対してボリューム(アッテネーター)が搭載されているため、限定的であればプリメインとして使えるので「まず先に」とプリメインとしての試聴を行ったレポートとなります。
この「入力1系統」は実際に使い続けると、非常に使いづらいものでありますので、プリメインとして導入される際はこの“不器用さ”まで愛してあげられる人に限られるかと思います。(笑)
(しかしながら、「入力1系統」で足りる、我慢できる方にとってはかなりのハイCPではないかと…。)

加えて、昨今はUSB DACなどが(USB・COAX・その他と)いわゆるデジタル系ステーションのように機能するものも多く、他にもRCAセレクターを導入したりすることで、彼(?)の不器用さをカバーしてあげることはそう難しいことではないかもしれません。

なお、本来のパワーアンプとして使用してもレポートの音傾向に変わりは無く、非常に優秀ですのでパワーアンプとしてのご検討もおすすめです。
(※パワーアンプ使用時は基本的に音量を最大値(100%)にして使用しますが、黒江的には最大値より90%~80%くらいでの使用が好印象でした。)

…と言うことで、久々の“じゃじゃ馬系ハイスピードアンプ”登場です。ぜひ一度聴いてみて欲しいサウンドです!

DELA D10 vs D100 リッピング対決

5月 30th, 2018

今回は少々マニアックな製品のレポートになりますが、CDから曲のファイル(データ)をパソコンや各種ストレージに取り込む、いわゆる『リッピングドライブ』をレポートいたします。

【普及モデルは最強クラスの限定モデルに近づけるか?】

概要としては、限定品(※既に完売)として発売されたモデルD10と、その普及モデル的位置付けのD100でリッピングしたファイル(データ)に、(以前から取り込んでいた)PCを用いたファイルを加えた3種で聴き比べてみております。

まず先に大体の環境や注意点を述べておきます。
D10/D100共に、主なリッピング方法はDELA(HA-N1AH20/2)とのUSB接続がメインであり、PCとの接続時はCORE i5(Windows 10)のPCを使用しています。
なお、取り込むCDは44.1kHz/16bitの一般的なCDで、取り込みは主にWAV形式のみとなっております。

※また、DELAとの接続時は(ストレージ側に依存している?)のリッピングソフト(使用アルゴリズム)が不明なこともあり、「バイナリィの一致」「C2エラー等」「ビットパーフェクト」などのテクニカルな検証は行っておりません。
(そのため、ビットパーフェクト環境を構築された自負のある先人の所持データと、今環境のリッピングデータが一致する保証はありませんので予めご理解の上、ご容赦ください。)

…ということで、「D10 with DELA」「D100 with DELA」「PCドライブでのリッピング(以前にリッピングしていた既存ファイル)」と(同一CDの同一曲をリッピングした)主に3つの同じ曲(音楽ファイル)を1台のNAS(DELA)にフォルダ分けをして保存したものをUSB DAC経由で聴き比べてみました。

■D10 vs D100 vs PC Ripping
●結論としては価格通りの評価(D10・D100・PCの順)となりました。(仔細は考慮しないとして)音質感の印象を表すと「D10 >>>> D100 >> PC」くらいのイメージであり、D10はさすがの音質であると感じられました。
●違いを感じられるのは、D10はその他の2つに比べ、やはりS/N感(クリアさ)を筆頭に、歪みっぽさの極小感、1音1音がよく見える解像感などが挙がります。
●D10を基準にすると、D100はやや見通しや抜けが悪く、PCはD100よりも更に見通しや抜けに劣化(感)を感じます。
●…となると「PCでのリッピング(データ)は相当なポンコツなのでは…」と思われるかもしれませんが、(今までこれで不満はなかったわけですし)元のCD再生と比べても(多少の違いはありますが)著しく粗悪なものではなく、(S/N感・情報量・1音1音の聴感に)違和感のない“ちゃんと聴ける音”となっています。

端的に述べますと、限定品のD10(※既に完売)は“非常にすっきりしている”印象でありますが、逆に言えば(CD再生時より)“すっきりし過ぎ?”といった印象も同時に抱きます。
しかしながら、次点のD100とPCになると見通しが悪くなるため、どちらが正解かは分かりません。(CDプレーヤーがすべてのbitデータを読み取って再生できているという限りもないため、CD再生がもっとも正しいとも言えず。)

間違いがないことは、この3種の同一?曲ファイルは明らかに音が異なって聴こえることであるのですが、ここで1つの疑問が浮かんできました。「そもそも、同じCDからリッピングしたものなのに音の違いがあっていいのだろうか?」…と。
そこで前述のような「バイナリィの一致」「C2エラー等」「ビットパーフェクト」などのテクニカルな検証が出てくるのですが、今回はそこまで掘り下げることは(時間的にも)できておりません。(ので、↑“3種で音が違う”ことが「おかしい」と思われる方は本製品をスルーしていただければと…。)

…ということで、あくまでも“聴感上”での検証・考察・感想ということになりますが、ここで今回もっとも重要な発表をさせていただきます。

『DELA D100にifi Audio社のiPowerを組み合わせるとD10クラスのクオリティに。』
http://ifi-audio.jp/ipower.html

D10のクリアさに驚いていた(&もう手に入らないことを残念に思っていた)ところ、(普段は人の意見に流されない派の黒江ですが)某所からの情報が舞い込んできました。
何でも、D100にifiのiPower(ACアダプター)を用いることでかなりの効果を得られたということ。
それではと、早速トライしてみたところ…「おっ!えっ!確かに良くなってるね。」とこぼすほどに、明らかに明瞭になっています。

これによって先ほどの関係性は「D10 > D100 >> PC」くらいになりました。(D10とD100の間は[>]1.5個分くらいかな…。)
改善点はやはり“すっきりさ”でして、D10には及ばないものの、非常に見通しが良くなりました。
もう1つ(繰り返しになりますが、何が正確かは別として)、D10のリッピングよりも『D100 with iPower』の方がD10にあった“すっきりし過ぎ?”感はなく、ちょうどいいところに収まっている、着地している感じがします。

※ifi AudioのiPowerの出力はD100付属のACアダプターよりも低出力となりますので動作を保証するものではありません。また動作時も正常動作と連続稼働は保証できませんこと予めご容赦ください。

…ということで、ザ・ステレオ屋(黒江)的には『D100 with iPower』非常に気に入りました。(情報ありがとうございます!笑)
そろそろCDのデータ化をしようかな…とお考えの方、ぜひご検討いただけますと幸いです。

P.S.
データの仔細な検証はいずれ取り組むかも?…かもですが。
リッピングも奥が深いですね…。

CHORD Qutest

4月 14th, 2018

オンラインショップBASE店もよろしくお願いします。
https://digitalside.thebase.in/

今回はCHORD社からの新製品Qutestをレポートいたします。

【機動力は兄弟似、サウンドは母親の面影を残すスマートなデバイス。】

結論から述べますと、DAVE・Hugo2(Hugo)と昨今、非常にハイクオリティのリリースが続く同社だけあってさすがのクオリティでございました。

本作のベースは2Qute・Hugo2となっておりますが、超会心作のDAVEで培った技術も取り込んでいるということで、嫌でも期待は膨らみます。
その実力やいかに…。

■CHORD [Qutest]
●第一印象はやはりHugo 2に似ているかな…という印象なので、下記も参考にしていただければと思います。
http://www.digitalside.net/?p=989
●S/N感や情報量はHugo2よりも向上しており、より見通しや抜けが良くなっています。
●キレキレという感じではありませんが、すっきりとした立ち上がりで、音場が広がってスッと消えていくサウンド傾向です。
●スピード感は“上の下”くらいで、ハイスピードの部類ではありませんが、上々のスピード感が感じられます。
●(黒江的に好印象だったのは)高い情報量ながらも濃厚・濃密感を感じさせず、(高い情報量が悪い方に行ったときのコテコテの)油絵的ではなく、パステル調に近い、「しつこさ」や「くどさ」の無い(爽やかな)サウンドです。(「パステル調に近い」だけでスカキンや薄いわけではありません。)
●(兄弟機同様)やはり全体的に少しウェット感が感じられます。
黒江的好み度:A+ (切れやスピードを求めない場合。)

端的に捉えると『Hugo 2のブラッシュアップ版』というまとめになりそうですが、個人的にはS/N感・情報量・解像度などに(親にあたる)DAVEからの血筋も感じ取れるサウンドであったと思います。
しかしながら、やはりDAVE(の主にスケール感・解像度・情報量・S/N感)が凄すぎてしまって、さすがに“DAVEに匹敵”“DAVEを彷彿”とは述べられないところではあります。(価格差的に当たり前ですが。笑)
ただし、“彷彿”まではいかないにしろ、DAVEの“面影”は十分に感じさせてくれるのでCP面から見ても非常に好印象でした。

加えて、なかなかの機能性も着目すべき点が多く、主眼のオーディオには同軸デジタル(BNC端子ですが、付属の変換端子でCOXCIALとなります。)、テレビやレコーダーなどとは光デジタル、そしてPCオーディオ用のUSBと1台で何かと使い回しが出来る点も良作と感じています。

超高級機(DAVE)もほんのり感じさせてくれる『コンパクトスマート』日々の音楽ライフのお供にいかがでしょうか。

SOULNOTE A-0

3月 19th, 2018

今回はSOULNOTEのアンプをご紹介させていただきます。

【(男たるもの)後ろは振り返らない、波状型攻撃サウンド。】

このところアンプのヒットが続いていますが、(当店のファミリーに)もう1台追加させていただくことになりました!

早速ですがいつものレポートで紹介させていただきます。

■SOULNOTE [A-0]
●ファーストインプレッションで抱いたのが、曲(音)の出だしに勢いがあって(曲の冒頭が「バンッ」「ガンッ」という感じで鳴りっぷりが良いので)曲に惹きこませてくれるサウンド傾向であるということです。
●音の立ち上がり、アタック音が鮮明且つ鋭敏であり、パワフルでありつつも高い鮮度感を感じさせてくれます。
●スピード感は上々ではあるものの、ハイスピード系の中で図抜けるようなポジションではなく、“まずまずのスピード感”といったところです。
●とは言え、鈍足さなどは微塵にも感じさせず、キレもあってタイトであり、(黒江的表現では)いわゆるアグレッシブ系に属するサウンドです。
●音場はやや狭い傾向ですが、ロックやメタルにはむしろジャストサイズの印象で、不自然な広がりや人工的な音場構築は感じさせません。
●S/N感(クリアさ)・分解能・レンジ感なども(ずば抜けては無いものの)上々であり、雑味や癖の少ないピュアな増幅をしてくれるストレート系アンプとなっています。
●硬質系(モニター系)ではあるものの、少し音は(暖色というより)ホット系(熱さがある)の傾向で、シャープで寒色といったイメージには当たりません。
○良くも悪くも“素直なアンプ”であり、オーディオオーディオとしたレンジ感、広がり、解像度を感じさせる音ではありません。
○ステレオ感や奥行き感、天地の高さなどもやや抑え気味であり、軽やかさ、滑らかさ、すっきり感などは薄いタイプです。
黒江的好み度:A+ (~S-)

…といった感じでしたが、黒江的にはいわゆる“典型的なアグレッシブタイプ”といった印象で、「バシバシ」「ガンガン」「ギンギン」に鳴らしてくれる爆走系としては大変高く評価できるサウンドでした。
そのサウンドをもたらしてくれている1つに、同社が最も趣を置いている『無帰還型』というアンプの方式があると考えておりますが、多くのアンプが採用している(詳細は割愛しますが)『フィードバック』というアンプの流れに逆流の信号を与える方式を(“無”帰還なので)取らないことで「目の覚めるような鳴りっぷり」を実現していると考察しています。
(一聴してすぐに「A級アンプっぽい鳴り方だな…」と思ったのが正にすべてではないかな…と。)

熱を帯びるシャウト系のボーカル、ガツンと鳴るギターの歪み、ドラムの(皮の)張りのテンション感、ドンと来るベースの殴打感と、個人的に好きな要素が満載で嬉しい限りです。
なお、巷では上位機種のA-2やA-1の評価が高いようですが、ザ・ステレオ屋 黒江的にはこのA-0をイチオシとさせていただきたいと思っております。
お値段も抑え目となっておりますので、ご検討いただけると幸いです。

黒江的 2017 – 2018 Summary Report. 2

2月 27th, 2018

今回からは先日の総括にワンポイントのコメントを入れてお届けいたします。
(各レポートへのリンクも入れておきますのでご検討の参考にしていただけると幸いです。)

◎=(主に好み度がA+以上の)黒江的お勧め
○=次点(イチオシには予算が足りない方など)
□=売れ筋(お勧めには入らないけれどよく売れているもの)
◇=その他(スペシャルな存在)

SPEAKER
◎Vienna acoustics [HAYDN GRAND SYMPHONY EDITION]
http://www.digitalside.net/?p=564

◎PMC [DB1 Gold]
http://www.digitalside.net/?p=715
http://www.digitalside.net/?p=719

◎ATC [SCM11](2014年4月~現在のシリーズ)
http://www.digitalside.net/?p=818

○DALI [OPTICON 1]
http://www.digitalside.net/?p=1001

コメント:3種を一言で表すとHAYDNは「クリア・キレ・スピード」、SCM11は「アタック感・重厚感」、DB1は「バランス・アグレッシブ」といったところであり、最も硬質なのがHAYDN、次いでDB1、次にSCM11となります。
(※ただし、特にHAYDNは上流~アンプの流れ次第では滑らかにも、艶やかにも鳴らせますし、むしろ他所ではそっちの鳴らし方が多いはずのですので、一般的には“硬質”といったイメージは少ないと思われます。)
バスドラの圧やベース弦のうねり等、パンチやエネルギーを重視するならSCM11を好まれる方が多く、エッジ感やシャープさとスピード重視の方はHAYDNを好まれる傾向で、DB1はその中間(からややATC寄り)に位置する傾向です。

もう少し加えると、情報量はSCM11、S/N感・分解能はHAYDN、全体の解像感はDB1となりますが、DB1は低音域の解像度とレンジ感が優秀の様でベーシスト(や低音域を重視する方)からの支持が多い傾向です。
パート別の支持層を見ると、ギターやボーカルだとHAYDN支持が多く、ドラムはSCM11が多めです。

とにかく、この3機種は(一度に、同時に)聴き比べて選んでいただきたいな…と思っております。
(OPTICONはこの価格帯では抜群の出来であり、予算次第またはサブなどではイチオシです。(限りなく“◎”に近い存在です。))