Archive for 11月, 2009

Pioneer S-71B-LR

金曜日, 11月 27th, 2009

少し遅くなりましたが、パイオニアの今冬新製品から上級機種の血統を継ぐスピーカーをご紹介します。

当店ではこのニューラインの「71シリーズ」の中から「あえて」ブックシェルフのS-71B-LRをセレクトしましたが、基本的にはトールボーイ(フロア型)のS-71がメインの製品となるようです。
端から端まで(節操なく)埋め尽くす量販店はさておき、ほとんどの専門店でもS-71がメインとなるようですが、前述の通り当店があえてS-71のローコスト版とも言えるS-71B-LRを指名したそのワケは…

シリーズ化されているラインナップの場合、ブックシェルフは上位機種(フロア型)の胴をバッサリと切って頭だけにしたものが多いのが現実ですが、僕はだからと言って必ずしもフロア型(高価=高音質)>ブックシェルフ(安価=低音質)だとは思っていません。
さらに言えば、(これについては別の機会にしっかりと書きますが、)僕は『高さ方向の』リスニングポイントを考慮していない製品・ユーザーが多いため、安易にフロア型をオススメしないようにしていますし、フロア型の特徴・長所とも言える胴長ゆえの(音質・音色的な)短所があると考えています。

…と、屁理屈ばかり述べるつもりではありませんので、話を元に戻します。

先日のこと、パイオニアさんが発売直前のS-71を持ってきてくれましたのでいつものように試聴をしたのです。
…が、低音の量感が僕には多すぎてどうにも受け容れ難いなぁ…と思っていたのです。
そんな時、ハッとあることに気が付き、試してみることしました。
それは…「バイワイヤリングがツイーター&ミッドコーン(同軸ユニット部)とウーハーで分かれていたので、ウーハーの接続を切って聴いてみた」のです。
もちろん、不自然な音ではあるのですが、中高域はかなりいい感じであることが確認できました。
これなら「S-71B-LR」の方はかなり好きな傾向かも?!…と、そんなこんなでS-71B-LRの導入を決めたのです。
(※ちなみに、S-71は普通の椅子・ソファ(床から座面まで35cm~45cm)くらいの一般的な高さで丁度良い高さ(リスニングポイント)でした!)

…と、今日は時間がないのでここまでとします。近日中に更新します!

続きです。

肝心のサウンドに触れていきます。

【見た目はシックだけど、音は情熱的。】
上位機種にあたる「S-81B-LR」は優しい、上品な、上質なタッチ(感触)の音だったのに対し、
「S-71B-LR」はビビッドで、エネルギッシュで、パッショネートで、前に来るようなサウンドです。
…かと思えば、音の先端(出音・インパクト・アタック)がやや丸かったり、伸びのある音だったりと「S-81B-LR」との共通点もチラホラとうかがえ、(2way)同軸ユニットの長所でもあるピンポイントな音像感なども兄譲りといった印象です。

少し気になったのは高音はカリカリとした硬質系に対し、中音はやや丸みのあるしなやか系、低音は少し暑苦しさを感じる厚み系…と、繋がりが悪く感じられるジャンルがあったことです。(はい、メタルです…。^-^;)
それと、上位機種のS-81B-LRにも感じられた事ですが、もう少し解像度が欲しいかなぁ…と。(これは同軸ユニットゆえのウィークポイントかもしれません。)

価格を考えるとCPは十分に合格点。漆黒のデザインはテレビなどのサイドに配置すると視覚的に存在が気にならず、音がどこから出ているか分からなくなりそう。(シンプルで僕は好きです。)
J-POPを中心にROCK・TECHNO・HOUSEなどなど、色々なジャンルを聴かれる方にオススメです。

http://pioneer.jp/components/sp_sys/series7/index.html

商品のお問い合わせ/ご注文/その他は黒江直通メールにてお願いします。
manager@digitalside.net

Aura groove 【文武両道】

木曜日, 11月 19th, 2009

先日に引き続き、Aura designからの新製品「neo」とつがいになるアンプ「groove」のレポートです。

(いつものように)現在の主軸であるリファレンスアンプTEAC AG-H600との比較をメインに、感じたことを書いていきます。

【見た目や(今までの)イメージとは異なる雄々しいサウンド】

…と、その前に、何とかして前回の四字熟語サブタイトルをつけてみたものの、ボキャブラリーに乏しく「男っぽいイメージで力もあるけどそれだけじゃない」…といった点で【文武両道】としましたが、この貧相な頭についてはご愛嬌ください。(笑)

TEAC AG-H600 vs Aura groove (grooveの良かった、印象的だった点。)
●やはり高いS/N感
 AG-H600が低いということではありませんが、わずかにザワつきを感じるAG-H600に対して、grooveは更にすっきりとしたサウンドステージを感じさせてくれます。

●情報量型
 高いS/N感でありながら、音の密度(厚み・コク・濃度・芯の強さ)を感じるサウンドです。
 1音1音が(例えるなら)油っぽい、艶っぽい(水っぽい)、しっかりしている、ギュッと身の詰まった…というようなパステルカラーよりではなく、原色よりという印象です。

●前に張り出すハイスピード
 PRIMAREのそれと似ていると思いますが、シャープに切れ込んでくるようなハイスピード感ではなく、トルク感のあるグイグイとしたハイスピード感です。
 野球でいうところの快速球・豪速球という感じでしょうか、(野球だと豪速球の方がよりハイクラスなのかな?)同じ球速でもスピンの掛かっている快速球(シャープ・クリア系)と、回転(数)の少ない豪速球(ドライブ・パワー系)という感じです。

●それでいて高い余韻感や丁寧な音作り
 音作りは=音を脚色しているという意ではなく、音が構成されるプロセスが丁寧という意です。
 目の覚めるようなエッジを描くタイプではありませんが、1音1音の輪郭がしっかりとしていて音が最後まで(消えるまで)型崩れせずに飛んでくる様です。
 加えて、厚み(音痩せがないと言ったほうが正確かな?)や高い密度によって余韻もしっかり出ています。

…なんだか、neoと同様に矛盾しているかのような、相反する要素を共存させている感じです。(表現しづらいです…。)

最後に、パッと聴いて思ったことにもう一点追記します。
パッと聴いてすぐに「A級っぽい音だなぁ」という印象だったのですが、印象通りデジタル系やフィードバック回路満載の印象は皆無でした。
(A級というのはアンプの駆動方式の1つ、フィードバックは音を綺麗にするための回路のことです。)
回路構成を確認したところどうやら想像していた構成に近いようですが…(全部が公開されているワケじゃないので)分解してみようかな?…と。(笑)

音のピーク感(ヒステリック感)や、エッジの鋭さ、後方から抜けてゆくようなスピード感はAG-H600に軍配が上がりますが、総じて価格差(84,000円)は十分に感じられCP面でもかなり高いCPを誇ると思います。

基本S/Nも高く、解像度ももちろん十分、ハイスピードでグイグイ押し込んでくる(押し倒してくる?)し、ドライブ感も良好、なのに音に粗っぽさや雑な印象がなく、艶やかだったり、鮮やかだったり…すごいです。

ドラムの皮の張り、暴力的・攻撃的なサウンド、Zakk Wylde(ザック・ワイルド)のような引き倒すようなプレイスタイル、A級っぽさ、音で全身を殴打されたいなんて方にはオススメです。

たぶん専門誌なんかでは(従来のAuraのイメージ通りに)「優雅」だとか、「色気のある」とか女性的な表現をするんだろうけど、黒江的には女々しいヤツには向いてないと思います!…嘘です!(女性)ボーカルものもかなり良かったです!
でも、前述の通り、個人的には暴力的・攻撃的なサウンドを必要とする方に買って頂きたいです!

あ、(今更)タイトルなんですが、Aura groove 【肉食系男子】でどうですか?…もはや四字でも熟語でもないですけど…。(^-^;

『Aura neo & groove』で揃えるのも、とてもオススメです。
(ちなみに、一体型の「note」とはだいぶんサウンドの傾向が異なりますのでご注意を。)

http://www.auradesign.co.jp/

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Aura neo 【才色兼備】

木曜日, 11月 12th, 2009

ヒットが続きます!ちょっと嬉しいです。

タイトルの通り、オーラデザイン社の「neo」というCDプレーヤーの新作がようやくと入荷してまいりました!
なぜようやくかと言うと…この製品、確か2年前くらいからいつ出るかいつ出るかといった状況だったのです。
(当面はそんなに生産台数も多くない模様ですのでご注文はお早めに。)
早速、店頭デモ機を手配して聴いたみましたのでレポートさせて頂きます。

【イケメンで仕事もスポーツも出来てちょっと育ちの良い感じのヤツ。(俺は嫌い!笑)】
でも憎めないかも…。

サウンドはパッと聴いてまず、やっぱり透明。(僕は情報量よりS/N派。)
次に色々な意味でシャープ。音の線も細めで、音像もタイト、シャープ。ピシッとそこに定位する感じです。
色々と聴いてみると、ちょっと潤いを帯びたサウンドで、やや鮮やかな印象。だけれど丁寧でややエレガントかな…。
なかなか普通は共存しない印象を同時に感じさせてくれて、表現に困るのですが、そんな感じなのです。

PRIMAREと聴き比べると、パワフルではなく、クリア・繊細な傾向。中低音の厚みがあるPRIMAREに対し、中高音の細かさや綺麗さがあって低音は非常に高い解像度ながらも少し奥でしっかりと鳴っている感じです。

中域(ボーカルやギター)がもっとも前に出てくる帯域バランスですが、全体が押し込んでくるようなPRIMAREに比べると、全体がちょっと遠慮気味であまり突っ込んでは来ません。(その辺もちょっと上品に感じる点です。)
なのにハイスピード。…ちょっとスゴイです。
イケメンなのに器用だし、クールな面もあるしで、いけ好かないですが、認めざるを得ません。
いいヤツです。気に入りました。(DENSENを持ってるので必要に駆られてはいませんが)欲しいです。

【黒江的に気に入った点】
●高いS/N感
●中域を大切にしている(バカ低域・これ見よがし高域ではない。)
●音・音像がシャープ(聴く人によっては音像が小さい・細すぎると感じられると思います。)
●ハイスピード(ちょっと艶っぽいし、全体が張り出してくるタイプではないのに…。)
●高い分解能(上品と書きつつ、やや矛盾しますが、シャウトなどの細かさがとても気に入っています。)
●デザイン(写真のように斜め上からのアングルは最高です!)

【黒江的に課題な点】
●ちょっと上品(とても気になる程ではないのですが、もう少し荒っぽいくらいが好きです。)
●やや艶やか(スネアのアタック音が、皮に水を張ったみたいに感じられる場面も…。)
●デザイン(真っ正面からのアングルはあまり好きではないです…。)

まだ鳴らし始めたばかりなので、ざっくりですが…。
(電源にKIMBER KABELE自作4TC・RCAもKIMBER KABELE自作4TCだったので、)少し張りのあるハイスピード系のケーブルの方が合いそうです。(FASTとか、DiVASとかかな…。)

東芝と三洋のメカにCIRRUS LOGIC(シーラスロジック)のDACを使用しているのですが、(特に国内メーカーは)自社メカにバーブラウンDACが多いので、以前から期待していただけの事はありました!
TEACのAG-H600あたりとハーフサイズ同士の組み合わせでオススメしたいです!
(ちなみに、一体型の「note」とはだいぶんサウンドの傾向が異なりますのでご注意を。)

http://www.auradesign.co.jp/

musica int30 『小型アンプの決定版!』

火曜日, 11月 10th, 2009

最近はKENWOOD[Prodino(KAF-A55)],NuForce[iCON]と(価格帯やコンセプトからも)若い人(に指示されるジャンル)に自信を持ってお勧めできる小型アンプが多くラインナップされていますが、先陣の2機種に引けを取らないアンプが(四角く細長い、まるで羊羹の様な)小型アンプを専門に手がけるmusica(ムジカ)より発売されました。

兼ねてからint200/int40もなかなかの実力でしたが、前述の通り小型アンプは全盛といっても過言ではない状況です。
やはりiCONやKAF-A55と近い価格帯での商品を期待していたのですが、そんな僕の気持ちを悟っていただいたかのように[int30]が登場しました。

【限りなくピュア(純血)な小型アンプ】
musica int30はライバル機と比較すると1点だけどうしても見劣りしてしまう点があります。
それは、USB端子を持っておらず、パソコンの外部音源として機能しないという点です。
でも、勝手な僕の推測ですが、そのウィークポイントこそが、実は強みにも繋がっていると考えています。

いつものように、感じたことを…(vs iCON&KAF-A55)
●とにかく高い透明感。
 そこら辺の10万円を超えるような(フルサイズの)アンプと比べても遜色のないS/N感です。何もないところにスッと音が現れるような綺麗なサウンドステージを作り出します。
●繊細な高音、少し艶やかな中音。
 高音と中音の解像度や分解能も立派なアンプをも凌駕するような細かさで、ピシッとした音像を描き出します。低域は非常に薄い(量感も乏しく、レンジも浅い)ですが、(無理に出そうとして残念な低音になっているものが多いので)「潔く諦めた」と解釈してあげることも出来るかと。
●ボーカルが抜群。
 前述の通り、少し艶っぽさがあります。そして、その分少し伸びやかです。でも、くどさは無く、シャウト系も十分にこなします。
…と、個人的にはかなり評価が高いです。(好み的には”超スキ!”ってほどではないですが。)
本当に(どことは言いませんが)図体のデカい10万円以上のアンプよりも(黒江的には)高音質ではないでしょうか。

この音質のキーポイントは(おそらくなのですが)、USBの非搭載が鍵を握っていると推測します。
パソコンと連携するためには専用のチップ(回路)やD/Aコンバーターなどが必要ですが、こういった機能拡張の回路は少なからず音質に悪影響をもたらします。
結果、純粋なアンプとしての機能しか持たない分、音質面で一歩リードできたのではないかと…。
加えて、小型アンプの大多数がデジタルアンプやスイッチング電源という中、アナログ回路を用いた点などから「純血」という形容をしてみた次第です。
(とは言え、(良い意味で)デジタルアンプっぽいスッキリ系のサウンドの印象でしたが…。)

電源ケーブルが交換できたら(たぶんもう少しウィークポイントを改善できると思うので)90点くらいあげられたかな…なんて思いつつ、改造しちゃおうか悩み中です。(笑)

先日のrevolverに続いて、立て続けのヒットがちょっと嬉しかったです。
個人で使う時はやはりPCとの接続が欲しいので、[icon mobile]と連携させたらいいかなぁ…と考えています。

デスクトップオーディオや省スペースオーディオを構築中の方はぜひチェックしてみてください!黒江オススメです!

http://www.musika.jp/

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revolver Music 1 【黒江イチオシ!】

木曜日, 11月 5th, 2009

表題の通り、久しぶりに個人的に好きなタイプのモニターと巡り逢いました。

その名も『revolver Music1』

…と言っても、もうかれこれン年も前にその音は知っていたのですが、この度やっと『ザ・ステレオ屋ファミリー』に迎え入れてやることが出来ましたので、記念のショットと共に(同価格帯のATC SCM7とのvsレポート形式で)ショートレポートを書いてみます。

【大砲のようなATC SCM7 vs ピストルのようなrevolver Music 1】
(ブランド)名は体を表す。…とでも言いたげな見出しですが、「ピストルのような~」というのは兼ねてからELACのモニターによく使っていた言葉であり、このrevolverのために(わざわざ)考えたわけはありません。

(あえて対極的に表現すれば)ATCは「ドンッと重戦車のような大口径の砲撃」で、revolverは「パンッと弾丸のような射撃」というイメージです。
もう少し具体的に書けば、
ATCは芯の太い(しっかりとした)音が空気ごと押し出すかのように、パワフルに、張り出すように飛んでくるタイプで音の体重をしっかりと感じさせてくれます。
revolverは線の細い音が空気を切り裂くかのように、直線的に、鋭く、スピーディに飛んでくるタイプで音の切れや粒子感を感じさせてくれます。
この辺りがELACと似た印象であり、僕の好むところでもあるのですが、低域を何とかして出そうとするELACに対し、revolverは(まるで諦めたかのような)やや薄目の低域でその”潔さ”とも取れるサウンドは「明瞭かつハイスピード」、そこから来る定位の良さと相まって僕の好きな「万能ではないけど突出した武器を持つタイプ」なのです。

とにかく「音の粒子感」が抜群で、今まで聴いてきた中でも1,2位を争うと言っても過言ではありません。
「ザクザク・ゴリゴリ・バリバリ」といったハイゲインのディストーションギターも最高なのですが、何よりも僕が気に入ったのはシャウト(ボーカル)の激しい絶叫・咆吼・嗚咽が非常にリアルに聴こえることです!
(シャウト系ボーカルの僕が言うのですから、この点だけは間違いありません!)

久々に『ザ・ステレオ屋(黒江)』イチオシのモニターがビギナーにも(何とかギリギリ)お勧めできる価格(141,750円ペア)で登場しました。
「喉の奥で歪んだ激しい叫びが何よりも一番の聴き所だ!」という奇特?な方はぜひ一度聴いてみてください!

http://www.revolveraudio.co.uk/music.htm
http://allegro-audio.sakura.ne.jp/Revolver.htm

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ザ・ステレオ屋オリジナル『MS-12A TS』モニタリング開始します!

月曜日, 11月 2nd, 2009

表題の通りですが、当店オリジナルの電源ケーブル『MS-12A』(TIGLONベース)のモニタリング…いわゆるレンタルを開始させて頂きます!

モニターの条件は…
●身分証明書(免許証・保険証・社員証など)を提示いただくこと。
●往復の送料(着払い発送、元払い返送)をご負担いただきます。
 ※ただし、お買い求め頂いた際は1,000円のキャッシュバック。
●配送業者は指定不可、配送センター留め、身分証にてご呈示いただいた以外への配送不可。
●送らせていただくケーブルはあくまで商品となりますので、汚されたり、傷つけられた場合はご購入いただきます。
 ※レンタル品はプロト(試作等)ではなく、量産品(完成品)ですので、そのままご購入いただいても結構です。
 ※レンタル品は正式型番:MS-12A TS 長さ:1.5m 1本となります。
★ザ・ステレオ屋リピーター様には身分証のご呈示を割愛していただける場合がございます。
…となります。
いずれも『原則』とさせていただきますので、まずはお問い合わせください。

モニタリング開始を記念して、オリジナルの「TIGLON MS-12A」とのvsレポートを掲載します。
【CPにこだわったオリジナルvsオリジナルの弱点を払拭したTSモデル】
(TIGLONさんのご理解を得て、)かなりストレートに書かせていただきます。
『以前のレポートの通り、同価格帯の他のモデルに比べれば既に非常に魅力的である前提ですが、』
TIGLONオリジナルは…
●ややレンジが狭い。
●わずかにこんもりしている感がある。
●決して鈍足ではないが、少しスピード感に欠ける。
●抜け、切れ、音の収束感、エッジの明瞭感がもう一歩。
●それでもCPは抜群で、(特にあえて用意したのかな?)1.2mモデルなどはかなりのお買い得感。
…といった印象だったので、それならっ!…と今回のプラグ変更をすぐに閃き、実践したというわけです。

採用したFURUTECHの「FI-28 R&FI-28M R」は、とにもかくにもS/Nが高いので…
●更なるS/N感の向上で、音像・音場ともにすっきりと見通しが改善されています。
●エッジが尖ったり、立ったり、鋭利になっているわけではないのですが、分解能が向上して明瞭になっています。
●S/N感の向上と同義ではありますが、付帯音(音の贅肉感)が落ち、立ち上がりや切れの向上に繋がっています。
●かといって、(基本の線材や構造に変更はありませんので)芯が細くなったり、弱々しくなることもありません。
●これらの相乗効果として、レンジ感が向上し、やや音場が広くなり、音像定位がより良くなっています。
…と、(普段からあまりベタ褒めするタイプではありませんが)オリジナルの『ちょっと気になった点』は見事に改善・払拭されていると思います。

今一度、誤解の無いように書いておきますが、あくまで『ザ・ステレオ屋(黒江)的』な好みとしてです。
決して万人受けする傾向ではないと思います。(無着色・無脚色=ニュートラル・フラット・モニター系にはそこそこ健闘してくれるとは思うのですが…。)
他のエントリーなども参考にしていただき、好みが合いそうな方はぜひお声を掛けてください。

既に当店のサウンド傾向をご周知のユーザーさんへは、ザ・ステレオ屋(黒江)の自信の一作です!ぜひお試しください!

ご連絡お待ちしております。

商品のお問い合わせ/ご注文/その他は黒江直通メールにてお願いします。
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