2011 年 2 月 のアーカイブ

ネットワークオーディオ report 4 [olive 3HD]

2011 年 2 月 18 日 金曜日

今回は「olive 3HD」にクローズアップです。

【黒江的には現在のベスト、ただし4HD・6HDとは音色傾向が異なるので要注意!】

まず、前回、前々回と続いた「NP-S2000」「NA7004」とは対極的なタイプと言えます。

1.「NP-S2000」「NA7004」がアナログ的なスムーズなサウンドなのに対して、「olive 3HD」は(NAS経由でも、内蔵HDDの再生でも)CD再生のままに近いサウンドで聴くことが出来ます。(=決してデジタルっぽいという意味ではありません。)

2.「NP-S2000」「NA7004」には無い内蔵HDDでNASが無くても完結してしまう。
個人的には「なぜ、わざわざNAS経由にする必要があるのか。」という思いもあることはあります。
(もちろん、NAS経由であれば一家に1台のNASを各部屋のオーディオシステムからコールすることが出来るので利便性は向上しますが、そんなにネットワークオーディオを各部屋に置くかなぁ…なんて。)
ちなみに、この「olive 3HD」はそのNASの役割にもなれる(NASを呼び出すことも出来るし、NASとして呼び出されることも出来る)のでポイントが高いです。

3.操作性はハッキリ言ってやや低レベル。
本体のタッチパネルはまずまずなのですが、それでも「反応が微妙に遅い」「(国内ブランドではないため)文字化けが発生する」などお世辞にも高評価できるレベルではありません。
更に言えば「PCやMac上のWEBブラウザー(Internet ExplorerやFirefox)からの操作[Maestro]」や「iPhone/iPod touch用のアプリ[Olive App(旧iMaestro?)]」などの操作性も低く(1例を挙げると、曲のリストから再生は出来るけど停止は出来ない!笑)、全体的な操作の快適さ、スピード、安定性などは課題が残ります。(アップデートで解消されるかもしれません。)

4.CDプレーヤーとしても秀逸。
黒江的に最終的にはこれに尽きるかもしれません。
さすがにCD専用プレーヤーである「Aura neo(定価210,000円)」などには及びませんが、何気に単体のプレーヤーとしても十分に聴けちゃう音質があると思います。(少なくとも定価10万円前後くらいのプレーヤー並みのレベルはあるんじゃないかな…と。)

…と、肝心のサウンド傾向をいつものように書き出してみます。(vs neo形式)
●neoに比べるとやや低重心で高域の抜けなどは劣りますが、スッキリとした軽快なサウンド。
●neoと比べるとやや劣りますが十分にハイスピードで張りやアタック感のあるアグレッシヴ系。
●S/N・解像度・分解能はCD専用機に比べると若干引けを取りますが、及第点“以上”のクラス。
●低域は出過ぎずタイト、やや重低音域の沈み込み・深さに欠ける。
●ウェット感・ドライ感などはなく、ニュートラルな音調。
●広がりはあまりなく、ステレオ感は強くない。
…こんな感じでしょうか。

パッと聴いてすぐに思ったのは「アグレッシブ&鮮度感が高い」といった印象のストレートな傾向のサウンドです。(要は黒江好みのサウンドということです!)

ちなみに、見出しにある通り同じolive社の兄弟機である「4HD」「6HD」とはサウンド傾向が異なりますのでご注意を。(3HDはDACに「CIRRUS LOGIC」を使用していますが、上位機種は「BURR-BROWN」という傾向の異なるDACが搭載されています。)

HDDの容量が500GBとやや少なめですが、単体でネットワークプレーヤーが成り立ち、NASとしても使え、CDプレーヤーとしても優秀。しかも僕の好みのサウンド。
現在のところ、黒江的ベストです!ぜひチェックしてください!

ネットワークオーディオ report 3 [marantz NA7004]

2011 年 2 月 4 日 金曜日

前回の続きです。今回は「marantz NA7004」を掘り下げてみます。

まず、「少々音質に難ありと」させていただいたNA7004ですが、もう少し具体的にレポートさせていただきます。
【YAMAHA NP-S2000と同じく、なめらか傾向を狙った結果か?】
その後もolive 3HDと何度も聴き比べてみましたが、やはりしっとりというか、のんびりというか、少し間延びしたようなサウンドであることは確かです。
(最初に聴いたNP-S2000といい、NA7004といい、両機がこんな感じでしたので最初はNAS経由の独特の傾向なんだろうかと思ってしまっていたわけですが、3HDでは異なった印象を受けたのでハードの傾向であると判断しております。)

…なのですが、(くどいようですが)「聴けたものではない」ということではありません。あくまでCDプレーヤー(Aura neo)と同じ曲を聴き比べた場合の感想でありますのでバッサリと斬り捨てるような音質ではありません。
加えて言えば、特に黒江が好む傾向のジャンルには向かず、音のメリハリ・スピード感・粒立ち・シャープさに(CDプレーヤーと比べると)欠けるので、(僕にとっては)余計に印象が悪く聴こえたのだと思います。

「その代り」と言ってはなんですが、なめらかに聴こえる傾向にあるので、いわゆる「デジタルっぽさ」は感じられず、WAVファイル、ましてや低ビットレートのMP3を聴いてると強く感じさせない良さがあります。(あまりに低ビットレートだとそうも言っていられませんが…。)

なお、Aura neoが定価210,000円ですので価格差を合わせるためにCambridge Audio azur 650Cなどとも比較してみましたが、やはりS/N感と分解能がやや不足気味に感じられました。もう少し明瞭になるだけでも随分印象は良くなりそうです。(LANケーブルで変わるのかなぁ…。)

もちろん、音数の少ないアコースティック系やボサノバ(カフェミュージック)なども聴いていますが、やはりこういったジャンルの方がしっくりくるサウンド傾向ですね。

…と、一旦NA7004の機能を整理してみましょう。
1.PCオーディオ(USBオーディオ)
2.ネットワークプレーヤー
3.インターネットラジオ
4.iPod/USBメモリプレーヤー
(全面の端子にiPodドックケーブルやUSBメモリを挿すことでデジタル接続再生が可能。)
5.Bluetooth接続
6.DAC機能
(デジタルイン・デジタルアウトも豊富でDAコンバーターやDDコンバーターとしても使用可能。)
細かな機能を抜かしてもこれだけの機能があります。そして実売7万円代なのですから『度肝を抜くような高音質』を求めるのは酷な気がしてきました…。(うん、この価格でこの機能なら…というか、PC/ネットワーク系であれば『全部入り』なんじゃないですか!…と、今さら気づきます。)

…で、(今回は褒める気満々なんですよ!笑)
実は黒江がもっとも高く評価したいのが「操作性」です。
本体のディスプレイ自体は3行表示ですが、アクティブな項目(真ん中)のフォントが少し大きくなって視認性を高めていて本体・リモコンどちらでも感覚的な操作が行えます。カーソルやボタンを押した後のレスポンスも程好く、(本体のみでも)「やりたいことがスムーズに実行できる」操作性は今までのどの機種よりも群を抜いています。
極めつけはiPhone/iPad/iPod touch用に配布されているアプリ「Wizz App」の操作性で、ディスプレイが鮮明に見れない距離でも手元でサクサクと操作できるのは癖になりそうな操作性です。(ちなみに有線・無線LANを介して操作しているので、別室からでもコントロールできます!)

もちろん「Wizz App」のようなアプリ(ソフト)は他のメーカーでも用意しているところが多いですが、marantzほど快適に操作できるのはLINNくらいでしょうか。

…ということで、marantz NA7004の結論は『全部入りで本体のみでもアプリでも楽々操作。』CPは破格に高いと思います!