Archive for the ‘レポート:ケーブル’ Category

NODOST MAGUS

土曜日, 9月 12th, 2009

この度、NODOST社の電源ケーブルがPASS(Laboratories)のオプションケーブルとして販売開始されました。
オプションケーブルと言ってもPASSの製品にしか使えないわけではなく、通常のコンセントプラグ(3P)にインレット(IEC 15A)ですのでどんな機器にも使用可能なのですが、ノードスト社の線材構造上、日本のPSE規格に通らないため、このような扱いとなっています。

逆に言えば、「通常は入手し難い構造=規格品では出せないサウンド」とも言えますし、確かにその構造から来るメリットを感じさせてくれます。

【NODOSTらしいスピード感とNODOSTらしくないワイルドさ。】

ちょっと意外かもしれませんけど、一言だとこんなイメージです。
※はじめに断っておきますと、この「最も下位のモデルは」ということです。

ノードストって、以前からハイスピード、ハイ・スピードって自称していましたけど、僕にとっては(まず先に言うほどの)ハイスピードではなくて「音が細かく、あっさり系で、抜けが良い。」といった印象で、スピード感は「とっても」ではなく、「まずまず」という感じでした。

そんな今までの印象を持ちつつ、今回のMAGUSを聴いてみた(主に「GRACE design m902/NuForce Stereo 8.5」にて)のですが…
●今まで聴いてきたものよりもレンジは狭め、だけど、中域がしっかりしていて高域、低域がでしゃばらない。
●きめ細かいという感じではないけど、もちろん目が粗いということではなく、神経質すぎない程度に分解されているといった感じ。
●音がピシッとかたどられて、張り出す感じ。
●輪郭がしっかりしていて、キレが良い。
●今まで聴いてきたものよりも断然ハイスピード。
…と、そんな感じです。

約40万円(!)という、VALHALLAも聴いてみましたが、このMAGUSはどうやらNODOSTでありながらも少し異端児のサウンドを持っている様子。

先にVALHALLAの方のショートレビューを書いちゃいましょう。
●一番「珍しい!」&「これ面白い!」と感じたのは、高級モデルなのに低域の量感が全然無い(少ない)こと。
 (オーディオ機器もそうだけど、ケーブル類も普通はやたらと低域が主張してくるモノが多いのに…。)
●なので、帯域バランスは高域が一番強めで、低域が一番弱めの「▽逆三角形タイプ」。
 (高価な大型フロアスピーカーを使用されていて、低域がブンブン/ボンボン(失礼かもだけど)バカ鳴りしている方にはぜひ一度聴いて頂きたいです。)
●さすがに解像度、S/Nなんかは抜群。
●音はしっとり、少し水っぽくて艶のある傾向(=シルキー?)。
●余韻なんかもかなり細やかで綺麗です。
それで、2モデルを聴き比べて分かった(感じた)のですが、
「そうか、NODOSTの言うハイスピードっていうのは音場のスピード感(超端的に例えれば、パラパラマンガをめくる速さ)だったんだ。」
と思ったのです。

でも、MAGUSは立ち上がりが速く、インパクト音も良好、エッジもしっかり、キレも上々なので、僕の思うハイスピード。
ひとしきり聴き終えたので、最後に資料に目を通してみるとMAGUSだけは銅線で、その他は純銀線です。
「なるほど(MAGUSは異端児的だったり、VALHALLAは艶っぽかったり)」と思う点も多く、なんとなく納得しました。
(でも、銀だからこう、銅だからああ、とは決めつけてません。)

…(銀線を使った高級モデルが代名詞であるブランドなのに)最廉価モデルで銅線のケーブルを高評価しちゃうのが僕らしいというか、なんというか…。(^-^;

輸入元エレクトリの公式サイトなどに情報が掲載されていませんので、価格表を掲示しておきます。

MAGUS (2m) 28,350円 ※MAGUSは2mのみの展開。(長尺の特注も無し。)
SHIVA (1m) 43,050円
SHIVA (2m) 52,500円 +12,600円/1m
VISHNU (1m) 86,100円
VISHNU (2m) 94,500円 +21,000円/1m
BRAHMA (1m) 189,000円
BRAHMA (2m) 210,000円 +42,000円/1m
VALHALLA (1m) 388,500円
VALHALLA (2m) 430,500円 +94,500円/1m
ODIN (1m) 1,470,000円
ODIN (2m) 2,100,000円 +682,500円/1m
★特別販売価格などお問い合わせください!

商品のお問い合わせ/ご注文/その他は黒江直通メールにてお願いします。
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TIGLON MS-12A

金曜日, 8月 28th, 2009

3エントリー連続となりますが、TIGLONブランドの(既製品)ケーブルより最後のモデルです。

この[MS-12A]は先日の電源ケーブル[MGL-1000A]の下位モデルといった位置づけですが、(型番の法則性からも?)一般的なものの下位モデル(ただ線材の太さを小さくしたなど)とは異なるようです。

※実際に[MGL-1000A]は超極細の高純度銅を57本束ねたものを1本とし、更にこれを7本束ねたものを1芯とし、3芯に(+極1芯/-極1芯/アース1芯)編み込まれていて、[MS-12A]は同じく超極細ではあるものの、もう少し太い銅線を束ねたものを1本=1芯となり、(+極1芯/-極1芯/アース1芯)の3芯構造のようです。(再度確認中です。)

上位モデルの[MGL-1000R]は少し音に丸みが出たり、音のエッジに滲みが出たり、音に少し潤いや艶あると書きましたが、導体の断面積や銅線の細さ(今までの経験上、細いものをたくさん束ねたものは音が軟らかい)などからも、どことなく納得できるような気がします。

…と、とりあえず構造上や理屈はどうでも良いとして、[MS-12A]を聴いた感想ですが、
●上位モデルほどではないが、やはりマグネシウムシールドの恩恵かS/Nがすごくイイ感じです。
●音の力感/エッジ/押し出し/アタックなどが損なわれず、型くずれや抑え込まれる感じがない。
●音の芯は少し太め、肉付きはほどほどあるけど硬め(贅肉っぽくない)、その肉の周りにしっかりとした輪郭があるイメージです。
●欲を言えばレンジは高音-低音ともう少し欲しい気もしますが、バーターしてしまう要素もありそうなので必要十分かな…と。
バランスも良いし、低域も締まっているし、久しぶりに個人的に欲しくなったケーブルでした。
(入手したら絶対プラグ交換するだろうな…。)

…と、いうことでTIGLONケーブル3種のレポート完結です。
どれも買いですが、『黒江的サウンド』の好みからすると上位モデルは『ワンポイントを上手い位置に』、今回の[MS-12A]は『かなり買い』ではないでしょうか。

http://www.tiglon.jp/ms12-a.html

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TIGLON MGL-1000A

水曜日, 8月 26th, 2009

一つ前(昨日)のエントリーに引き続き、TIGLONブランドの電源ケーブルのご紹介です。

昨日のラインケーブルと同様ですが、ラインケーブルのそれ以上に突出したS/N感の良さはかなり高額な部類の電源ケーブルにも引けを取らないものがあると思います。

例えば「イントロに一瞬の間が入ってから出だしの音が鳴り始める」ような曲などでは、MGL-1000Aは一瞬「シンッ」と静まりかえる中に突如として音がではじめるのですが、他のケーブルではこの静寂にどことなくザワザワとしたものが感じられます。

加えて、ギターの弦がわずかに擦れるような音、少し奥の方で鳴っている小さな音、微かに残る残響などがしっかりと再現されていて音場の見通しがとても良好です。

…と、とにかく先日のMGL-1000Rでも述べている通り、S/Nの良さからくる利点が非常に多く、オーディオにおける『S/Nの大切さという原点に立ったケーブル』といった印象です。

MGL-1000Rと同じく(あまりシールド的な音にならないと書いた)マグネシウムシールドを特徴としますが、こちらは少し音に丸みが出たり、音のエッジに滲みが出たり、音に少し潤いや艶が乗せられている印象があるので個人的には僕のもっとも好むタイプではありません。(シールド云々ではなく、線材からくるキャラクターと推測しますが…。)

が、いずれも大きく脚色されるような程度ではありませんので、むしろこれらを良しとされる方も多いと思われますし、良く言えば「えぐみが取れ、ささくれ立った感じが解消される」とも言えると思います。

…と、色々と書きましたが、(ぴったんこの好みではないものの)その高い基本性能を取り入れるべく現在ザ・ステレオ屋オーディオルームのメインコンセント→タップ間用に使用中です。
(この位置での使用は全体に効き目[高S/N感]が行き渡りますが、機器に直結するケーブルの方がキャラクターが強く反映されるので前述の脚色感はより薄まります。)

http://www.tiglon.jp/mgl1000-a.html

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TIGLON MGL-1000R(RCA)

火曜日, 8月 25th, 2009

同ブランドの他のケーブルでも同じことを書きますが、TIGLON(ティグロン)のケーブルはとにかくS/Nが良く感じました。
何よりも、まずはこれに尽きます。

一般的な銅線やアルミ箔のシールドとは異なり、同社の特有な持ち味である『マグネシウム』を使ったシールドなのが特徴ですが、
僕は基本的にシールドされたケーブル嫌いなのです。
その理由は…
●S/Nが向上する代わりにスピード感やキレが落ちる。
●全体的におとなしくなる。
●何となくですが、付加価値を上げようとするばかりでやり過ぎな感じがしてしまう。
…と、とにかくシールド(=外来ノイズからの保護)はその意味の通り、過保護な音になっている気がするのです。
(なので、僕はシールドを剥いだり、皮膜を脱がしたりしてケーブルの導体だけを抜き出して[開放して]使用することがしばしば…。)

そんな中、このケーブルは3重ものシールド加工にも関わらず、音が死なない(閉じこめられた感じが少ない)点が非常に優秀ではないかと思います。
それでいて、多重シールドの利点である『S/N感』は抜群。
何もない空間にポッと音が浮かび上がるのは誰が聴いても分かり易く、システムのグレードアップに最適です。

高域~中域~低域のバランスも良好。
低域の量感が持ち上がったり、緩くなることもありません。
が、僕が好きなシャープ&タイトなケーブルに比べると幾分か芯が太く、のんびりしていますので使いすぎるとどんどんお上品になってしまいそうです。
(セパレートアンプやDACをお持ちの方は特に)ココっていうところにワンポイントで使えるとベストではないでしょうか。
(ちなみに、黒江的にはCDプレーヤーなどの「送り出し→アンプ間」よりも「プリ→パワー間」の方が好きでした。)

http://www.tiglon.jp/mgl1000.html

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