TIGLON MS-12A

3エントリー連続となりますが、TIGLONブランドの(既製品)ケーブルより最後のモデルです。

この[MS-12A]は先日の電源ケーブル[MGL-1000A]の下位モデルといった位置づけですが、(型番の法則性からも?)一般的なものの下位モデル(ただ線材の太さを小さくしたなど)とは異なるようです。

※実際に[MGL-1000A]は超極細の高純度銅を57本束ねたものを1本とし、更にこれを7本束ねたものを1芯とし、3芯に(+極1芯/-極1芯/アース1芯)編み込まれていて、[MS-12A]は同じく超極細ではあるものの、もう少し太い銅線を束ねたものを1本=1芯となり、(+極1芯/-極1芯/アース1芯)の3芯構造のようです。(再度確認中です。)

上位モデルの[MGL-1000R]は少し音に丸みが出たり、音のエッジに滲みが出たり、音に少し潤いや艶あると書きましたが、導体の断面積や銅線の細さ(今までの経験上、細いものをたくさん束ねたものは音が軟らかい)などからも、どことなく納得できるような気がします。

…と、とりあえず構造上や理屈はどうでも良いとして、[MS-12A]を聴いた感想ですが、
●上位モデルほどではないが、やはりマグネシウムシールドの恩恵かS/Nがすごくイイ感じです。
●音の力感/エッジ/押し出し/アタックなどが損なわれず、型くずれや抑え込まれる感じがない。
●音の芯は少し太め、肉付きはほどほどあるけど硬め(贅肉っぽくない)、その肉の周りにしっかりとした輪郭があるイメージです。
●欲を言えばレンジは高音-低音ともう少し欲しい気もしますが、バーターしてしまう要素もありそうなので必要十分かな…と。
バランスも良いし、低域も締まっているし、久しぶりに個人的に欲しくなったケーブルでした。
(入手したら絶対プラグ交換するだろうな…。)

…と、いうことでTIGLONケーブル3種のレポート完結です。
どれも買いですが、『黒江的サウンド』の好みからすると上位モデルは『ワンポイントを上手い位置に』、今回の[MS-12A]は『かなり買い』ではないでしょうか。

http://www.tiglon.jp/ms12-a.html

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