オンラインショップ開設しました。

3月 16th, 2018

この度、(既存のショッピングモール型ではない)直営型のショッピングサイトを開設しましたのでご案内させていただきます。

『ザ・ステレオ屋 オンラインショップ(BASE店)』
https://digitalside.thebase.in/

こちらでしかお求めいただけない商品もございますので、上記ショップをご利用いただくか直接のお問い合わせをいただけますと幸いです。
manager@digitalside.net
045-903-3900

『上記ショップ扱い製品の一例』
Vienna acoustics HAYDN GRAND SYMPHONY EDITION
marantz SA-10
marantz PM-10
marantz SA-12
marantz PM-12
DENON DCD-SX11
DENON PMA-SX11
Pro-Ject Essential III
YAMAHA CD-S3000
YAMAHA A-S3000
YAMAHA RX-A3070
(既存のモール型共々)
今後ともよろしくお願いいたします。

黒江的 2017 – 2018 Summary Report. 2

2月 27th, 2018

今回からは先日の総括にワンポイントのコメントを入れてお届けいたします。
(各レポートへのリンクも入れておきますのでご検討の参考にしていただけると幸いです。)

◎=(主に好み度がA+以上の)黒江的お勧め
○=次点(イチオシには予算が足りない方など)
□=売れ筋(お勧めには入らないけれどよく売れているもの)
◇=その他(スペシャルな存在)

SPEAKER
◎Vienna acoustics [HAYDN GRAND SYMPHONY EDITION]
http://www.digitalside.net/?p=564

◎PMC [DB1 Gold]
http://www.digitalside.net/?p=715
http://www.digitalside.net/?p=719

◎ATC [SCM11](2014年4月~現在のシリーズ)
http://www.digitalside.net/?p=818

○DALI [OPTICON 1]
http://www.digitalside.net/?p=1001

コメント:3種を一言で表すとHAYDNは「クリア・キレ・スピード」、SCM11は「アタック感・重厚感」、DB1は「バランス・アグレッシブ」といったところであり、最も硬質なのがHAYDN、次いでDB1、次にSCM11となります。
(※ただし、特にHAYDNは上流~アンプの流れ次第では滑らかにも、艶やかにも鳴らせますし、むしろ他所ではそっちの鳴らし方が多いはずのですので、一般的には“硬質”といったイメージは少ないと思われます。)
バスドラの圧やベース弦のうねり等、パンチやエネルギーを重視するならSCM11を好まれる方が多く、エッジ感やシャープさとスピード重視の方はHAYDNを好まれる傾向で、DB1はその中間(からややATC寄り)に位置する傾向です。

もう少し加えると、情報量はSCM11、S/N感・分解能はHAYDN、全体の解像感はDB1となりますが、DB1は低音域の解像度とレンジ感が優秀の様でベーシスト(や低音域を重視する方)からの支持が多い傾向です。
パート別の支持層を見ると、ギターやボーカルだとHAYDN支持が多く、ドラムはSCM11が多めです。

とにかく、この3機種は(一度に、同時に)聴き比べて選んでいただきたいな…と思っております。
(OPTICONはこの価格帯では抜群の出来であり、予算次第またはサブなどではイチオシです。(限りなく“◎”に近い存在です。))

黒江的 2017 – 2018 Summary Report.

1月 31st, 2018

遅めになりましたが、2018年最初の投稿です。

今回は表題の通り2017~2018年をサマリー(総括)して、現在の『ザ・ステレオ屋』的な状況を整理してみようと思います。
(半年に1回、少なくとも年に1回くらいはしておきたいことなのですが、これまではなかなか実践・実行できておらず初の試みです!)

とりあえずは現在のお勧め(売れ筋)を一覧させていただきます。
◎=黒江的お勧め(主に好み度がA+以上)
○=次点(イチオシには予算が足りない方など)
□=売れ筋(お勧めには入らないけれどよく売れているもの)
◇=その他(スペシャルな存在)

SPEAKER
◎Vienna acoustics [HAYDN GRAND SYMPHONY EDITION]
◎PMC [DB1 Gold]
◎ATC [SCM11](2014年4月~現在のシリーズ)
○DALI [OPTICON 1]

AMPLIFIER
◎LUXMAN [L-550AXII]
◎TEAC [AI-503]
◎ELAC [EA101EQ-G]
○Pioneer [A-50DA]

DISC PLAYER
◎LUXMAN [D-06u]
◇LUXMAN [D-08u]
◎Pioneer [PD-70AE]

D/A CONVERTER
◇CHORD [Hugo 2]
◎Pioneer [N-70AE]
◎TEAC [UD-503]
◇CHORD [DAVE]
◎LUXMAN [DA-250]

CABLE
◎KIMBER KABLE [4TC]
◎TIGLON feet.ザ・ステレオ屋 [MS-DF12A TS]
◎audioquest [CARBON]
◎KIMBER KABLE [silver USB (B BUS Ag)]
◎KIMBER KABLE [RCA all Lineup]

…と各種へのコメントは再度の投稿にて書かせていただきます。

P.S.
PMC [DB1 Gold]がかなりお求めやすくなっております!
入荷数に限りがございますので、ご予約などお早めにお問い合わせください。

DALI OPTICON 1

12月 20th, 2017

今回はDALIのOPTICONシリーズから、もっとも小型で安価なOPTICON 1をご紹介させていただきます。

【ウェット系最速のコンパクトモニター!】

2016年5月下旬の発売から早1年半ということで少々“今さら感”があるかとは思いますが、(遅くなった)言い訳を先に述べてからレポートに入りたいと思います!
遅くなった理由として、当店のリファレンスモニター(スピーカー)は御三家の

Vienna acoustics [HAYDN GRAND SYMPHONY EDITION]
PMC [DB1 Gold]
ATC [SCM11](2014年4月~現在のシリーズ)

これらが不動のポジションを確立しており、(新製品などはほぼすべて試聴してきていますが)隙間に入る余地のない状態が続いております。
しかしながら、これらはいずれも(定価)20万円超えとなり、やはり「ビギナーには少々高嶺の花」というご意見を散見しておりました。
そこで、(以前はENTRY Siがあったのですが)もう少しお求めやすいゾーンでのタレント探しをはじめたところ(OPTICON 6などは聴いていたのですが、たまたま見逃してしまっていた)OPTICON 1に(今さら感がありつつも)辿りついた次第です。

…ということで、いつものようにレポートしていきたいと思います。

■DALI [OPTICON 1]
●キレキレ系ではないものの、アグレッシブ系に属するかなりのハイスピードサウンドです。
●アグレッシブ属とは言え、雑な鳴りを感じたり、粒の大きさや音像の肥大を感じさせることはなく、上々のすっきりさを併せ持っています。
●シャープさ・レンジ感・クリア感・分解能・解像度は(さすがに)御三家には及びませんが、全体的な音質は(御三家の1つ下のクラスには収まっており)CP的に非常に高く評価できるクオリティとなっています。
●全体的にウェット感のあるサウンドではありますが、(ハイスピードなメタルなどを聴くと)癖を乗せてくるような傾向にはなく、(色艶を乗せてくるものに比べれば)解析的なモニタータイプである印象です。
●早い立ち上がりと高いレスポンス感があり、余計な余韻感がないことなどがハイスピード感に繋がっており、明瞭・軽快さのあるサウンドとなっております。
(ここからは御三家と比較すると…)
○S/N感・解像度・分解能・情報量・レンジ感などなどの基本的音質(性能)は少し見劣りする点もありますが、クリアさやスピード感は(御三家以外の)そこそこ高価なスピーカーと比べても負けることはありません。
○“ウェット感”が少し悪い方に出ると、エッジ感(音の輪郭)のやや甘さになり、くっきりハッキリと言ったエッジ感ではありません。(もう1キレ欲しいという点にも繋がります。)
○音の細かさなども御三家には及ばずですが、(ボワボワ・ドヨドヨ・モゴモゴとした音の製品が多い中)このクラスでは破格のクラスです。
黒江的好み度:A (~ A+)

“御三家と比べると”どうしても辛めになる点は幾つかあるものの、かなり秀逸なモニターであることに間違いはなさそうです。
検討に際しては良くも悪くも“ウェット感”を(みなさんが)「どう思われるか」くらいが気がかりでありましたが、曲調(特に歌物)によってはこの“ウェット感”が、かえって気持ち良く聴こえたりするので最終的には(黒江的には)あまり気にならなくなっていました。
何よりも“御三家”の半額以下くらいで入手できるわけですから、CPに関して言えば「非常に優秀」の一言に尽きます。
(サイズも小ぶりなので限られたスペースでも設置しやすいです!)

…ということで、ぜひビギナーさんや、ヘッドフォン専からの卒業などの際にはご検討いただきたい1台(1組)となりましたので、気になりましたら要チェックしてみてください。(全国的に試聴できるところは多そうです。)

Pioneer PD-70AE

10月 4th, 2017

今回はPioneerからの新製品、PD-70AEをレポートさせていただきます。

【“何も感じさせない”ことが、1つの完成形であること。】

結論から先に述べてしまいますが、今作は“個人的ヒット”なんて領域ではなく、正直言って“驚き”と述べた方が正確な表現であるように思えるサウンドとなりました。
国内他メーカー・ブランドの競合機種を研究し(意識し)開発されたとは伺っていたものの、どこかで「それでも(庶民派?の)Pioneerの手掛けるものだから…」のような、いわゆる「ハイエンドとは違う音」を想像していたのですが(謝罪)『ハイブランドの他機種と聴き比べても遜色は無い』というのが個人的な感想です。
(Pioneerさんがこういった完成形を手掛けて来るとは…。)

…ということで、いつものようにレポートさせていただきます。

■Pioneer [PD-70AE]
●サウンドステージのS/N感が非常に高く、極限まで抑えられた背景ノイズ(感)によって「無音の空間に突如として音が現れる」ような出音です。
●1音1音の作りが非常に精密・繊細かつクリアであり、分解能・S/N感・粒立ち・質感など様々な“1音”をしっかりと再現しています。
●帯域バランスも極めてフラットに近く、低音域から高音域まで広くしっかりと出力されています。
●高い密度感・情報量を感じさせつつも、かなりのハイスピードであり、音の抜け(サウンドステージ後方から体を通り抜けるスピード感)、音の切れ(無駄な余韻を出さずに収束する)、立ち上がりの俊敏さ(溜めや詰まりのない明確な立ち上がり→「ダ」という音が、「ッダ」のようにならない)なども秀逸です。
●低域はタイトでありつつも深さがあり、「ドッ」「ズッ」といった切れ込むようなスピード感で低周波域を再現します。
●“立ち上がり”と“収束”が速いため、連続音にも強く(滑舌が良く)、高速ビート・リフ・刻み・スラップなどが明瞭に聴き取れます。
●“寒色系”・“硬質(系)寄り”・“モニター調”ではありますが、(高い情報量の恩恵か)ボーカルが機械的に聴こえることはなく、シャウト系の歪みもしっかりと表現できています。
○強いて言えば「ほんのりとしたウェット感」を少し感じることがあります。
○“デ***”と“ネ****”が良くないのでは…?(後述)
※設定はデフォルトの「SHARP」にて、44.1kHz/16bitのCD再生時の印象です。
黒江的好み度:S

文字通り「いつものように」一応のポイントを箇条書きしてみましたが、良い意味で「ただただCDの情報を再現しているだけ」というイメージが強く、『出てくる音のきれいさに、特別な感情を抱かず聴いている』ような状態となりました。
よく「何も足さない、何も引かない」と喩えられることがありますが、ほんのりウェット(艶)感を(稀に、ほんのり)感じることがあるくらいで、かなり純度の高い出音であることには間違いがありません。
(※とにかくノイズ感が少ないので、原音[原曲]を崩さないようにノイズ処理はされているのかもしれませんが…。)

よって、(内部的に上げているわけではなく)余計な余韻や音色を付加させていないため、必然的にハイスピードなサウンドとなっている(であろう)ことは黒江にとってもっとも高く評価したいポイントでもありました。

なお、型番がPD-70AEということで、PD-70の後継機種的な位置付けに思われるかもしれませんが「ハッキリ言ってPD-70とはまったく異なる製品となっております」ので、この型番から何かを想像されることは控えてください。
(PD-80でも良かったし、PD-90もあったと思いますし、音のレベル考えたらPD-100くらい付けても良かったと思うんですけどね…。)

…ということで、
(当プレーヤーはUSB DAC機能は無いため)このタイミングで純粋なCDプレーヤー需要がどの程度あるのかは分かりませんが、音楽好きの方にとっては今までのライブラリーがあり、まだまだCDを聴く機会が少なくないように思えます。
黒江的には「決定版となる1台」と言えるDISCプレーヤーとなっておりますので、ぜひチェックしていただけますようお願いいたします。

P.S.
音には関係が少ないので欄外での記載といたしますが、黒江的マイナスポイントは“デザイン”でしょうか。
サウンド面での工夫で、筐体(シャーシ)を屈強にし、自重を上げたかった…というところまでは理解しましたが、もう少しどうにかならなかったのな…。とは思います。
「せめて、このデザインならブラックが欲しかったな…パイオニアさん…」。

デザインは
人それぞれだと
言うけれど

P.S.
Pioneer製品の高評価が続いていますが、現在の開発スタッフと比較的に音の好みが近いようです。
(本当は欲しいくらいですが、笑)1度も袖の下を戴いたことはありませんし(A-70も条件付きでの評価でしたし、その後継アンプに関しては不評でしたし)、レポートを書かせていただくのは黒江的に“推しどころ”があるものにさせていただいておりますので(個人的ヒットのように書いているものは)「あ、これは気に入ったんだな」程度に解釈していただけますと幸いです。
そもそも僕の音に対する感性は万人と共通していませんしね…。

CHORD Hugo 2

9月 22nd, 2017

今回は(ちょっと高額になりますが)、目下ヒット中の注目アイテムをレポートしたいと思います。

【持ち運べるハイエンドオーディオ、機知縦横のHQサウンドデバイス。】

以前にレポートいたしました(参照URLは後述)同ブランドの据え置き型ハイエンドモデル“DAVE”は(好みうんぬんを超えたところで)非常に高く評価できるサウンドであったため、珍しく高額なモデルに触れさせていただいたわけでありますが、この“Hugo2”はそのDAVEを「可能な限り小さく、そして省電力化して小さな筐体に詰め込んだ」(と、メーカーも述べているような)モデルとなっております。

…と、結論から先に述べますとDAVEと同様に(黒江の好みのどストライクではありませんが)“非常に高く評価したい”製品となっており、(中々の高額であるため特別ではありますが)ぜひ紹介させていただけたらと思っております。

なお、前述の通り、「DAVEのノウハウをふんだんに詰め込んでいる」こともあって、サウンドの傾向・印象にも共通点が多いため、まずは“DAVE”のレポートもご一読いただけますようお願いいたします。
『CHORD DAVE』
http://www.digitalside.net/?p=934

その上で、あらためて「CHORD Hugo 2」をいつものようにレポートさせていただきますと…

■CHORD [Hugo 2]
●一聴してすぐに「おっ」っと思わせてくれるのがサウンドステージ、1音1音と、共に高いS/N感であり、音の雑味や背景ノイズが非常に少なくクリアなサウンドであることです。
●帯域バランスも良好で高音域~低音域まで、どこかの帯域の量感が出ることもなく、引っ込むこともなくきれいに揃っています。
●高域の硬さ、低音の緩みなどもなく、高い分解能と解像度を両立、ややウェット感のある傾向ですが、主張の激しい“芸術的”な癖や味付けは無く、比較的“分析的”(モニター調)で元の音を変化させていない分類であると言えます。
●「透き通る」感もありつつ、しっとりさ、スムーズさを併せ持っていて、きつめのピーク感は感じられないことから“やや上品な音”に感じられる印象です。
○強いて言えば(広大であったDAVEと比較してしまうと)サウンドステージは広めとは言えず、適度な広がりとなっております。(決して「狭い」ワケではなく、並程度かと思います。)
○スピード感も鈍足ではないものの、「中速~やや速め」といったところであり、シャープさやキレ、ハイスピードを好む(音の条件の上位にされている)方には少し物足りなさがあるかもしれません。
黒江的好み度:採点不能

…といった感じで、「これ、本当にポータブル系?」と思わず口にしてしまったくらい、バスパワー駆動の(バッテリー内蔵の電源不要タイプ)ポータブルデバイスとは思えないほどの比類なき実力を持っていることは確かなようです。
バッテリー駆動もでき(充電しながらでも使用可)、LINE OUTで聴いても良し、ヘッドホンで聴いても良し、USB入力・光デジタルなどの豊富な入力群となかなか隙のないプロダクトとなっておりますが、少々疑問が残ったのは同軸デジタル(COAX)はミニコアキシャル端子となっており、同軸デジタルケーブルを接続の際はRCA→ミニプラグ変換(普通のラインケーブル用でOK)が必要となる点でしょうか。(このミニCOAXはDUAL仕様ということで、何か将来的な拡張に繋がるのかもしれませんが…。)

据え置き機として(リリースされていて)も実力十分であるに関わらず、手軽に持ち運べてどこでも使えるとあれば(少々お高いですが、使用頻度・回数で元が取りやすく)CPは決して悪くないアイテムだと思います。
そろそろ“決定版”の1台が欲しいな…と思われている方はぜひご検討をお願いいたします。

P.S.
スピード感は決して「ハイ」ではありませんし、「キレッキレ」というワケでもありませんが、決して鈍足でないスピード感がありますし、S/N感の高さと抜けの良さなどで見通し良く聴くことができるため(黒江的には)メタルはギリギリセーフで聴けます。
色々なジャンルを聴かれる方であれば必ず良い選択になるかと思いますので要チェックです!

ザ・ステレオ屋オリジナル『MS-DF12A TS』モニタリング

7月 24th, 2017

表題の通り、当店オリジナルの電源ケーブル『MS-DF12A TS』(TIGLONベース)のモニタリング…いわゆるレンタルを開始させて頂きます!

モニターの条件は…
●身分証明書(免許証・保険証・社員証など)を提示いただくこと。
●往復の送料(着払い発送、元払い返送)をご負担いただきます。
 ※ただし、お買い求め頂いた際は1,000円のキャッシュバック。
●配送業者は指定不可、配送センター留め不可、身分証にてご呈示いただいたご住所以外への配送不可となります。
●送らせていただくケーブルはあくまで商品となりますので、汚されたり、傷つけられた場合はご購入いただきます。
 ※レンタル品はプロト(試作等)ではなく、量産品(完成品)ですので、そのままご購入いただいても結構です。
 ※レンタル品は正式型番:MS-12A TS 長さ:1.5m 1本となります。
★ザ・ステレオ屋リピーター様には身分証のご呈示を割愛していただける場合がございます。
…となります。

P.S.
いずれも『原則』とさせていただきますので、まずは気軽にお問い合わせください。

TIGLON MS-DF12A TS

7月 24th, 2017

ms_df12a_ts

今回はTIGLONとコラボレーションさせていただいた、当店のオリジナルモデルとなる電源ケーブルをレポートさせていただきます。

【ザ・ステレオ屋オリジナル!無言実行の職人気質サウンド。】

TIGLONさんとは2回目のコラボになるのですが、前作「MS-12A TS」と同様のプラグの変更に加えて今回はTIGLONさんにてチューニングを施していただくことでより当店の好みが実現できました。
当店だけの力に非ず、(音を通しての意思疎通を図れた)TIGLONさんの業にも感謝しつつレポートさせていただこうと思います。

■TIGLON [MS-DF12A]
まずは(TIGLONの)ノーマルモデルと共通のポイントを挙げていきます。
●S/N感・解像度・レンジ感などの基本的音質が良好で、しっかりとした情報量と音場も持ち合わせています。
●サウンドステージの描写は各パートの立ち位置が明確・明瞭で奥行き感に優れた“音像型”、上下左右の広がりに優れる“音場型”の中間に位置する印象ですが、(どっちつかずだからといって)中途半端なワケではなく“音像”“音場”を上手く両立しています。
●硬質さ、シャープさの強い傾向ではありませんが、付帯音や無駄な癖づけがなく、ストレートで録音に忠実な傾向であると言えます。
●スピード感は上々であり、低音~高音まで各帯域(のスピード感)が揃っている点はとても好印象を覚えます。
●(寒色・暖色など)音の温度感や色味感もどちらかに大きく偏ることはありません。(強いて言えばわずかに寒色、わずかに青味でしょうか…。)
●一聴してすぐに“クリアな傾向のサウンド”ということが言えるタイプのケーブルであり、歪み感や淀みのない清涼感・すっきり感を感じるサウンドです。
○高音の伸び、1音1音の分解能、少し重さを感じる(お世辞にも“すごく軽快”とは言えない)点には(いずれもほんの少しずつですが)改善ポイントを見出しています。

…と、ここからは↑を踏まえて、当店のオリジナル(カスタムチューン)モデルのレポートです。
■TIGLON feet.ザ・ステレオ屋 [MS-DF12A TS]
●ノーマルモデルからS/N感・解像度・レンジ感はさらに向上し、伴って様々な相乗効果が表れています。(やはりすべての源になるS/Nの向上は偉大です!)
●(少しエッジの線が太く濃く感じられて)少しだけくどかったエッジ感がシャープに、鋭利になり、伴って音の切れが飛躍的に改善されています。
●スピード感は“上々”から(「かなり」「超」までは付かないものの)“ハイスピード”になり、音の立ち上がりも鮮明になっています。
●音場が狭くなったように感じることはないものの、少し音像型の方にシフトしたような印象であり、各パートのセパレーションが改善しています。
●1音1音の分解能も非常に向上し、(ディストーションのジャギー感など)粒立ちがかなり分析的に再現されるようになっています。
●少し気になっていたサウンドの重さも払拭され、抜けのよい疾走感を得ています。
黒江的好み度:S

オリジナルモデルについては「手前味噌」に映るかと思いますが、プラグをノーマルモデルよりも高品質(高額)のものに交換したのですから(改悪される要素は少なく)当然と言えば当然の結果となりました。
(色々と並べましたが)特筆すべきは『スピード感』『分解能』『切れ(エッジ感)』『S/N感』の向上・改善かと思われます。
元々クリアさを感じられる音でしたが、そのクリアさが更に向上したことには(思いの外の結果に)驚きもありましたが、シナジー効果がことごとく(黒江の)好みの方向に働いてくれたことはオリジナルとしての展開を決心させてくれる結果に結びつきました。

強いて幾つか述べますと…
○ノーマルモデルより少し硬質気味・寒色寄りになった。
○悪く言えばノーマルモデルにあった音の濃さ・密度感が少し減退してしまった。
○切れや抜けが向上した代償で音の伸び、音の粘りなどは小さくなり、やや淡泊なサウンドに。
…といったところでしょうか。
(音の特徴は両立できないことが多いので代償は付きものですね…。)

なお、(元々のTIGLONサウンドが)比較的“シックな音”ということもあり、このMS-DF12A TSも決して派手さのある音ではないのでビビッドさや煌びやかさ、(盛ったような)鮮やかさなどは薄めのテイストとなっていますのでご注意ください。
ただ、そういった派手さや強調・主張(盛り)は無いし、狂おしいほど○○、超○○のような強い特徴があるわけでもないけれど「全体のクオリティーを確実に上げてくれる基本的音質の高さ」は正に寡黙な職人業といったところです。

…ということで、当店が聴いて判断したオリジナルモデルですので当店(ザ・ステレオ屋サウンド)をお嫌いでない方には広くお勧めしやすい商品となっています。(少々お高いのは申し訳ございません。)

試聴希望、お貸し出しなど気軽にお問い合わせください。

Pioneer N-70AE

7月 14th, 2017

今回は(初代)N-50世代、N-70A世代を経て、3世代目となるPioneerの新製品N-70AEをレポートいたします。

【三代目で完成形を迎えた、ジェット系のスピード感と絶妙なバランス感。】

言わずもがな、N-50は(全国{≒全世界}でトップの販売台数となったくらい)当店のイチオシモデルとしてベストセラーし、続くN-70Aにも高い評価(高好み度)を付けさせていただき、引き続きのヒットとなりました。

N-70Aもなかなかの完成度であり、「3代目にしてさらに磨きを掛けて(ブラッシュアップして)くるだろうか、それとも音傾向を変えてくるだろうか…」と、いつものように様々な思いを巡らせながらの試聴となったのですが、果たして結末は…。
(N-70とのvs形式にてレポートします。)

■Pioneer [N-70AE]
●N-70Aと比べると、S/N感や解像度など、基本的音質が1ランク向上しています。
●特にS/N感の向上が顕著であり、クリアさが上がることで音の切れ、抜け、粒立ち(分解能)などが(相乗効果で)かなり向上しています。
●音の傾向はN-50・N-70Aと同様傾向のクリア系ハイスピード(やや寒色の硬質モニター調)でありますが、N-70AEは前2機種と比べて低域の量感がそこそこ(これ以上出過ぎると黒江的にはNGになるギリギリ)に出ていて、絶妙な帯域バランスとなっています。(黒江的分析だと“きれいなフラットバランス”よりは、わずかに低域強め。)
●音場は決して広大とは言えないものの、(左右のスピーカーから、もう少し外側までは広がりの出る)適度な広さを持ち、奥行きや高さ方向(天地)も十分です。
●“超”ではありませんが、かなりのスピード感(ハイスピード)であり、音像定位も良好です。
●高域~低域のレンジ感も問題ありません。
●スピード感や、エッジ感は「切り裂くような」というタイプではなく、体を突き抜けるような「風を切って(飛んで)る感」であり、ハイスピードに体を通り抜けてゆくような疾走感を持っています。(輪郭はシャープ過ぎず、細め。強調感もないですが、ちゃんとエッジが見える感じです。)
黒江的好み度:S

…と、(黒江にとっては)これと言って悪さを挙げるような点がないくらいになかなかの完成度であると言える1台でした。
低域が(本当に黒江が許せる)ギリギリの量感でありつつも、タイトで緩みやボワつき、モヤつきが一切なかった点が大きな勝因となっていて(音の抜けが悪くなったり、切れ、スピードの悪化・劣化に繋がったりするので)いつもは低音が少し抑え目の音を高評価(高好み)にするのですが、今回は久しぶりに十分な量感を持つモデルを推せる結果となりました。

DAC系では久しぶりの“イチオシ”ですので、みなさんに聴いていただければ幸いです!
(N-50からの買い替えはちょうどいいタイミングかと思います。DSDや新規格に対応していますしね。)

P.S.
以前のモデルのレポートも合わせてチェックしてみてください。
N-50
http://www.digitalside.net/?p=629
http://www.digitalside.net/?p=637
http://www.digitalside.net/?p=844
N-70A
http://www.digitalside.net/?p=861

NuPrime IDA-6 & STA-6

7月 4th, 2017

今回はNuPrimeからの新製品をレポートさせていただきます。

【ミニマル・アグレッシブ・ちょっとミステリアス…。】

アンプの(個人的)ヒットが続きます!

NuPrime(NUPRiME)から登場したIDA-6/STA-6は手のひらサイズよりは1周り大きめ、A5用紙を正方形に近づけたくらいのコンパクトボディのアンプです。

エントリーゾーンのラインナップということで、比較的お求めやすいプライスとなっています。
しかしながら、同社が得意とするClass Dアンプの恩恵でかなりのハイパワーが得られるため、ビギナーモデル、コンパクトモデルにありがちな“パワー不足”とは無縁のドライブ力を持っています。

それではいつものレポートでご紹介させていただきます。
■NuPrime [IDA-6]
●鳴りっぷりが良く、音離れ(リリース)や音の飛び(噴き出し)はハイクラスのアンプにも引けを取りません。
●サウンド傾向は雄々しくてアグレッシブ。シャープで繊細な鳴りとは相反するポジショニングで、少しゴツゴツ感やマッシブさを感じさせる(少し濃いめの)“骨太系サウンド”とも表現できます。(いずれも、「少し~ほんの少し」程度であり、癖の強いコテコテ系ではありません。)
●基本的には原音に忠実なモニター調、色味や音色を付帯させることなく、帯域バランスも(全帯域がフラットバランスで)上々にまとまっています。
●1音1音の分解能は上々で、シンバル・スネアのクラッシュ感、ディストーション、ベース(巻き弦)の歪み感などに優れ、ボーカル(シャウト)も力強く飛び込んできます。
●音にもたつきがなく、全体的にタイトであり、ブーミーさ、モワモワ・ボワボワ感のない(超高速ではないですが)ハイスピード感を持っています。
○音のエッジは少し太めで、切れっ切れではありませんが、俊敏な立ち上がりとアタック感を持ち合わせています。
○サウンドステージは狭く、音場のレゾリューションは少し低めです。
○高域・重低音にもう一伸びがなく、お世辞にもワイドレンジとは言えません。
○S/N感に少し課題があり、“透き通るような音の抜け感”とはいかないようです。
黒江的好み度:A+

■NuPrime [STA-6]
※おおよその傾向はIDA-6と同等です。
※その上で、(STA-6の倍額程度の)少し上のクラスのプリアンプと組み合わせた際の印象をレポートします。
●レンジ感はSTA-6よりも少し改善します。(特に高域方向)
●切れ・抜け・音像定位などIDA-6の良さを残しつつ、全体のクオリティは1つ上がります。
○S/N感は「文句無し」とまではいきませんが、(プライス的にも)及第点は付けられると思います。
黒江的好み度:S- (組み合わせるプリアンプ次第)

…と、このような印象となりました。
結論・考察を先に述べると「一番の課題はS/N感」といった感じで、S/N感が改善されれば、抜けや切れ、奥行き感、見通しなども相乗的に改善されていたことと思われます。
とは言え、この価格にそこまで求めるのもどうかとは思いますし、そのコンパクトさ(設置し易さ)や(軽いので)扱いの手軽さなども加味するとかなりのCPであると言えます。
このところ一気にアンプのお勧めが増え、(今日現在の現行品で)L-550AXII/AI-503/EA101EQ-Gと揃ってきていたものの(いずれも10万円を超えてくるものだったので)、ようやくビギナーにも勧めやすいアイテムの登場を見ることが出来ました。

なお、1つ物申しておきたいのが「謎の入力端子」群なのですが、OPTICAL(光デジタル)・COAXIAL(同軸デジタル)がそれぞれ2系統まではいいのですが、「USBはBluetooth用(笑)」「アナログ入力はミニジャック(笑)」となかなかの謎仕様(ミステリアス仕様)となっております。
お買い求めの際はこの辺りに十分注意していただき、ご自分の環境にフィットさせられるかをご確認ください。

ちょっと変態仕様ですが、小さくて、パワフルで、アグレッシブな、なかなかのじゃじゃ馬は乗りこなせれば(使いこなせれば)良い走り(スピーカードライブ)してくれそうです!