Pioneer PD-50AE

今回はPioneerからの新製品であるSACDプレーヤーをご紹介させていただきます。

【名機となるか、集大成プレーヤーの放つ輝き。】

まず先に1つ述べておきますと、このPD-50AEはベースが(2017年秋発売の)PD-70AEということであり、実質的にもかなりPD-70AEに近いサウンドとなっておりますので以下のリンク先(PD-70AEのレポート)も参照いただけますと幸いです。
http://www.digitalside.net/?p=993
※「“デ***”と“ネ****”が良くないのでは…?」となっているところはデザインとネーミングですね。(何で伏字にしたんだろう。笑)

ネーミングについての疑問は本機でも同様で、70AE→50AEとなると2クラス以上は下のイメージですが実際は若干のコストダウンモデルといった印象なので(65AEでもよいくらいで)60AEくらいが妥当ではないかと思うところではあります。(プライス的にも僅かですしね。)
また、PD-70AEは現状では終売になりそうであるため、このPD-50AEは実質70AEのリプレースモデルと言っても過言ではなさそうです。
その点なども踏まえた上でレポートしていきたいと思います。

■Pioneer [PD-50AE]
●やはり高いS/N感と解像感が顕著ではありますが、S/N感重視のクリア系だった70AEに比べると、50AEはやや情報量(高密度)系に拠っているような印象です。(当店ならではのワードだと70AEの方がややハイスピード系、50AEの方がややアグレッシヴ系といったところです。)
●70AEと同様に全帯域が揃っておりバランスは良好、凸凹感の無いすっきりとした出音であり、立ち上がりもスピーディです。
●70AEよりは硬質感は感じさせず、その分“張りのあるサウンド”の印象があります。低域はタイトで量感も過不足無く好印象、高域もしっかりと伸びておりやや鮮やかさや明るさの高めの印象があります。
●70AEと同様にやや“ウェットさ”を感じますが、声の再生に関しては色気や艶、パワフルさに繋がっており生々しさが魅力的です。
○70AEに比べるとやや1音1音の粒が大きい印象です。※後述のD-03X比較にて
黒江的好み度:S

…と、このようなサウンドに仕上がったようですが、すべて通常のCD再生(44.1kHz/16bit)での考察となっており、且つDIRECTモード時のものとなっております。※アップサンプリングモードなどにすると音場が広大になりますが、音像がややぼやけ、低域もゆったりと床を這うようなサウンドに変化します。→これだけ変わる(変えられる)なら「それはそれで使い勝手が面白い」とも言えると思いますが。
(なお、PD-70AEとの直接比較はできておりませんが、以前のレポートやLUXMAN D-03Xとの比較(D-03XとPD-70AEの比較時の記録を参考に)で一部述べさせていただいております。)

(動画https://youtu.be/Zzc0oc8k-yUにもある)現在のリファレンスLUXMAN D-03Xとの比較試聴に於いてはシャープさ、分解能、切れなどはD-03Xの方がやや優勢、情報量と低域の深さ、空間の広さはPD-70AEの方がやや優勢といったところですが、個人的な好みの範囲かと思いますので(動画も参考に)吟味していただけますと幸いです。

(色々と大人の事情もあって)流通量が非常に少ないプロダクトとなっておりますので、ご購入の際はお早めにご注文していただけますようお願い申し上げます。

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