LUXMAN L-550AXII

今回は間もなくの登場となるLUXMANのA級プリメインアンプをレポートさせていただきます。

【けたたましいドライブ感と突き破るスピード感。】

遂にこの日がやってきた(やってきてしまったとも…)という(少し複雑な)心境ですが、LUXMAN製品を当店のリファレンスと謳わせていただくときが訪れました。
まずはいつもの通り、分析・解析レポートを述べさせていただきます。

比較対象機はPioneer A-70(無印:1つ前の型番)で両者には妙な共通点があったのは必然か偶然か…。(笑)

■LUXMAN [L-550AXII]
●(決してお安くはない価格帯ということもあって)さすがのS/N感とレンジ感、ダイナミクスと基本的音質は十二分の性能です。
●純A級動作ということもあって1音1音を押し出す力、音場を張り出す力、音の粒を弾き飛ばす力…と高いドライブ感(パワー感)を感じさせるサウンドであり、主音(強音)はより前に、弱音はそれなりに…と各パートの音像を描きわけながらも(主音を)グッと前に押し出してくれる高い定位感が魅力的です。
●硬質よりのサウンドであり、やや寒色傾向ですが、前述のドライブ感を伴っているためキンキン・カンカン・コチコチといった印象にはならず、適度な厚みと重みも感じさせてくれます。
(硬質度はA-70を10段階中7~8とすると、L-550AXIIは6程度と考察します。「硬質度0で硬くも軟らかくもないという意です。」)
(寒色度もA-70よりは少し穏やかですが、決して暖色傾向とは言えないテイストだと思われます。)
●これもまた純A級の恩恵か、出音を抑えつけるような印象が皆無であり(ハイスピードにしてやろうといった音作りではなく)、結果的に自然なハイスピードサウンドとなったようなネイティブなスピード特性です。
●高域の分解能も良好、帯域バランスも良好(※)、低域の深さと解像感も良好、低域(バスドラやベース弦)の輪郭はぼやけることなくタイト(※)、強いて言えば中域がややウェットでシャウトボーカルの絶望的なザラつき感が少しだけ艶っぽく聴こえてしまうのが(黒江的には)惜しいところでした。
●ディストーションギターはガリガリのエッジ感などはA-70も魅力的ですが、L-550AXIIは芯やコシ、弦のバウンド感が良く、こちらはこちらで正解(正確)なギターサウンドではないかと思われます。
●他にもスネアの皮の張り具合、アタック(インパクト)音、立ち上がり、切れ…と隙のないクオリティは(値段も値段ですが)さすがの一言です。
黒江的好み度:S- (> A+)
(完全な“S”まではほんのわずかに届かずといった程度なので、ほぼ“S”と思っていただいて結構です。)

…とこのような分析結果となりましたが、1つ大事なことを追記させていただきますと
『↑上記のレポートはすべてアンプの低音(BASS)を2目盛り(時計の針10分程度)を下げたサウンド』
であるということです。
(試聴の際は[LINE STRAIGHT]をオフにしてから、お使いのスピーカーやお好みで1目盛り~3目盛りと気持ちよく聴ける位置を探っていただければと思います。)

(そうです。笑)長らく当店のリファレンスだったA-70(無印:生産完了)と奇しくも同じ使い方をすることで「(黒江的には)高い評価に繋がるものとなった」という結果でありました。

(条件付きながら)アンプでは久々の個人的ヒットなので多くの方にお勧めはしたいのですが、価格の高さはどうしようもなく…(高く評価させていただきつつも)少々恐縮しております。
とは言え、(実勢売価でも30万円を超えてしまう製品ですので「これしかない」といった選択肢には致しませんが)メタルをはじめ、ロック・ポップス愛聴のユーザーさんにはぜひ一聴していただきたいと思える製品となっていますので、機会がありましたら(低音下げて)聴いてみてもらえればと思います。

P.S.
もう少し お安いアンプ ないかしら

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