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1st.Concept <Speed & Braking - Let's
listen ROCK ! - > |
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コンセプトオーディオとは? |
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(主に自家用)車にもセダン・スポーツ・4WD・軽・バン等のように主な用途やスタイル・機能面で多数種類が存在するようにピュアオーディオ(主にスピーカー・アンプ・プレーヤー・ケーブル)にもそれぞれ音の傾向(人でいう声色)や特色(音の拡がり・スピードなど)が存在し、よく聴くジャンルや好みによってフィットする・しないモノに分ける事が出来ます。
また、ピュアオーディオは単品製品の構成で成り立つため、ファッションのコーディネートのように着こなし(鳴らしこなし)が可能で、一見それだけでは好みとは言えない音色の機器も組み合わせ次第で自分の好きな聴こえ方に変えてゆく事も出来るのです。
そんな組み合わせの一例をコンセプトに基づいて紹介していくのがこのレポートの主な内容です。
また、比較的若年層を主なターゲット(10代〜40代)とし、ジャンルはロック・ポップスを中心に、出来るだけルックスにも気を使って(個人的主観ですがゴールドだけは使わないように)構成しています。
そのため選択肢は少なくなるのですが、「デザインは好きなんだけど音が好みじゃない」という方にも参考になるように理想にバッチリではない音色の機器を上手く組み合わせて理想(コンセプト)に近づけていくプロセスも併せて表現できればと思っています。 |
P.S.
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当方オーディオ業界では若年です、仕事柄もちろんクラシック・ジャズも聴くのですが個人的にオーディオを楽しむときは8割方ロック・ポップス専門です。
以前より店頭や通販では今回のようなコンセプトのシステムを考案・提供・調整してきていましたが、もっと沢山のロック・ポップス愛聴者にオーディオにトライしてもらえればと、第2期のDigitalSideでは積極的にこの様なシステムを提案していこうと思っています。 |
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1st.Concept <Speed & Braking - Let's listen
ROCK ! - > |
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初のコンセプトとしてどんな提案をするか色々と悩みましたが、やはり個人的に惚れ込んでいるシステムをまずはご挨拶も兼ねて紹介させて頂く事に決めました。
一口にロックと言ってももちろん年代やバンドの国籍(ブリティッシュとかジャーマンとかLAとか...)、バンド経験者は自分のパート(以外を聴く方が多いのですが)など人それぞれであることは前提で、個人的にはロックと言えばスピード・切れ・粒立ち・そしてやっぱりヴォーカル!ということで以前より注目していたPMC[LB1]をサウンドの軸にメリハリのある音作りに挑戦しました。
長い余談となりますが、巷のロックを聴くためのシステムというとスピーカーはメタルツイーターにラージウーハーで、ヴォーカルの頭上でシンバルが鳴り散らし、ベースやドラムはヴォリュームだけ大きくて芯が無く、いかにもドンシャリって感じで組み合わせか、とりあえずスタジオユースの某有名モニター使っておけば...という組み合わせが多いように感じます。
そもそもオーディオでロックを聴く事が許せない方もいるようですが、ロック・ポップスは音質がどうでも良いということはなく、むしろクラシックやジャズと同様(以上)に高いクオリティを要求してくるものです。
特にミニコンポや如何にもな組み合わせのオーディオでは上記にあげたメチャクチャな位置関係、シンバルだらけの高域、緩々のバスドラに加え、粒立ちの無いギターソロ、潰れたリフ、埋もれたヴォーカル...あげればキリがありません。
つまり、ロックもポップスもそれぞれの音を分解し且つバランスのとれた再生が出来るピュアオーディオで鳴らす事によって鮮烈な感動を与えてくれる立派なジャンルなのです。
...という事でサブタイトルに「ロック(気持ちはポップスも含む)聴こうよ!」と加えさせて頂きました。
無論、卓越されたオーディオユーザーから見れば、録音がどうこうとか、生音じゃないとか、色々とケチがつくかもしれません。
(録音については後々レポートする予定です。)
ご批判は甘受するつもりですが、それでもロックは立派な音楽ジャンルだとここでは言わせて頂いております。 |
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LineUP |
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Speaker
PMC
LB1 Classic
◆音色はややドライ
◆音にキレがあり淡白で軽め
◆音像(+定位)感が非常に良い
◆音場はやや狭い
当店ベストセレクションにも選出済みのモニター。
DYNAUDIO(ディナウディオ)ユニットを採用している1980〜90年代のPMC代表モデルで、ウーファー口径が12cmと小さい事もあり制動力が非常に良く切れのある中低域を生み出します。
(制動力という言葉は比較的アンプに良く使われますが、あくまでスピーカーの制動力を取り上げています。)
また、昨今のスピーカーの定番であるメタルツイーター(メタルウーハーも)を使用していないためメタル材ユニット特有のきつさや(必要以上の)明るさが無く、小型モニターに多い高域任せの音色ではなく実に懐のある音色で、そこにPMC独自のエンクロージャー技術トランスミッションラインによって小型モニターに顕著な弱点の低域量をカバー、ウーファーサイズを感じさせない低域量と制動力を併せ持ち、フラットで癖の無い抜群のレンジ感を誇ります。
(それでいてシンバルなどもしっかりと鳴らし、決してトーンの暗いモニターではありません。)
また、この運動能力に加え定位感が非常に良く音像もしっかりとしているのでヴォーカルの存在感が不気味なほどに味わえ、これぞスタジオモニターといった印象です。
9月22日現在
国内30ペア限定のSignatureモデルを残り2セット確保しております。
試聴後、即決購入者さんが続々増えています。
ご希望の方はお早めに。
PMC [LB1 Signature] \400,000 → \3X0,000-(税込)
 
↑それぞれクリックで大きなサイズをご覧いただけます。
実際に販売され始めたモデルはフロントのロゴが写真とは異なります。 |
CD Player
ESOTERIC
X-30
◆ハイスピード
◆硬く細い音色
◆質感無く無機質
◆高解像度・高S/N
「ESOTERIC X-30,X-25同時比較試聴レポート」でX-30は(比較的最近の)ロック向きと考察し採用に至りました。
基本性能である高解像度・高S/N比を前提に立ち上がり・切れが早く、クッキリとした輪郭がロックにフィットし、七色のサウンドに呼応するLB1をややヘヴィなロックサウンドに仕立てた今回の立役者です。
立ち上がりが早く音の先が鋭角、線が細くハイスピードで低域も深さを持ちながらも締まっていて全体的に冷たく、やや派手な音色の為いわゆるドンシャリ系と思われがちかもしれませんが中域(ヴォーカル)もしっかり出ており、決してドンシャリでは無く分解能力もの高いデスメタルでも音潰れ(やヴォーカルが埋もれない)しないプレーヤーと言えると思います。
(このページのコンセプトらしくロック的に表現するならX-30は、オーバードライブではなくディストーションよりのサウンドと言えば分かり易いでしょうか。)
IntegratedAmplifier
McIntosh
MA6500
◆押し出しが強い
◆弾力があり量感のある低域
◆中高域は線がやや太く厚みがある
パワフルキングMcIntoshの出力トランスレスモデル。
X-30を素直に増幅するだけではやや硬く、きつさを感じたので音に厚みや粘りを取りこみたいと目論み辿り付いたのがこのアンプです。
音色は全体的に潤いやぼんやりと暖かみを感じ、全体的に線は太い方ですが、帯域別では高域がやや細く、低域はモチモチとしており、中域は張りのある感じで、一口では上手く表現出来ませんがブイブイと鳴りまくってくる印象です。
また、往年のMcIntoshユーザー(ファン)には邪道と言われるかも知れませんが低域量を適度に抑え、より切れを出すために、あえてこの出力トランスレスMA6500を採用しました。
(しかし、内部を覗くと本来出力トランスのある位置はスカスカでこれがMcIntoshかと...。)
...が、出力トランスレスとは言えさすがのMcIntosh、想像以上に低域が出てビックリさせられましたが、とにかくパワフルで音を前に押し出しパンチやガッツもあり、無機質なX-30に命を吹き込んでくれるエネルギッシュなアンプです。
これらを組み合わせて冒頭にある通り「ハイスピード&高制動力(ハイブレーキング)」つまり疾走感とアタック感を軸に、それでいて変な音癖の無いしっかりと抜ける音作りをしたいと思います。
X-30のハイスピードでヒステリック気味なサウンドをMA6500でどこまで抑えられるかがキーポイントになると思われますが果たして如何に... |