AERO CONCEPT

久しぶりのレビューレポートです。
(ちょっと面白い物を見つけたものですから...^−^;)
画像の四角い物体です。(何だか分かりますか?)
素材は金属部分が主にアルミニウム(ジュラルミン)で表裏に張り合わされている皮(革)がそれぞれシープスキンのスエード、革の方はカーフだそう(合皮じゃないんですよ!)です。

(いつも通り長い前置きです。)
輸入元のフューレンコーディネートさんが「とりあえず面白い物持ってきましたよ。」
と言って小さい(アクセサリーとかを梱包するような)綺麗な箱を僕に渡してくれました。

(実物の僕を見た事がある人はご存じの通りですが)僕はシルバーアクセサリーとかが好きな人で(僕のユニフォームは私服なので当然いつも身に付けています!)いかにもアクセを買った時に使われる様なその箱を見て普通に「お、何かシルバーアクセだな。(何かに紛れて輸入でもしてプレゼントしてくれるんだ!)」とか思いつつ、箱を開けてみました。

「ん?何だこれ、何かのケース?」「いや、ライターか?」「あ、高級なコースターか。」「まあいいや、格好いいし。(くれるもんならありがたく...)」...とかとか思いつつ、自然と「格好いいですねえ。」なんて言いながら色んな角度から見てたら...気付きました。
「あっ、インシュレーターですか!」「へー、格好いいですね。」「でも高そう。」という事で(当たり前ですけど)インシュレーターです。
ちなみにメーカーはエアロコンセプトと言うそうです。(存じませんでした。)

AERO CONCEPT Connect URL

でも、見た目のカッコ良さに喜んではみたものの音は正直言って(構造・素材などからして)期待出来そうにありません。
「今日はコレ置いて行きますんで。」とのご厚意で預かったもののしばらくそのまま放置していたくらいでした。

後日、ちょっと時間も出来たので期待薄のまま試聴へ...。
最初はスエード面を下にしてCDPの足をダイレクトに置きました。
うーん、想像通りです。
まず、音が広る効果、音場が広くなるという感じがすぐに分かります。
レンジも(特に低域方向が)より深く、より伸びているのがすぐに分かります。
それと音場の効果も伴って響きや余韻があって音に伸びのある感じも明白です。
加えて音に色気が出ると言いますか、艶・湿り気・水っぽさ(声などを聴くと喉の潤いが出る様な感じ)があるようです。
構造がいわゆる箱状になっているし、アルミですし、皮まで張ってますので予想通りの音(で少しがっかり)です。

と、一般のオーディオユーザーですと↑こんな感じのインプレッションを読めば「うーん、良いじゃないか、素敵なアイテムだよ。どこが不満なんだ?」と思われる方も多くいらっしゃるでしょうけど...

これじゃ、バチコンじゃないんです。
(バチコンについては以前のblog参照してください。)
という事で「少しがっかり」の中身を説明します。

1.丁寧な音になるので今までより音が前に来てくれません。
2.バキバキ・ガキゴキ・ジャリジャリのデスメタル・ハードコア・スラッシュメタル的なギターのエッジがスムージング(輪郭が削れて滑らかになる感じ)されてしまってガツンと来ません。
3.加えて「アルミの影響が大きいのかな」と思うところですが、独特の浮遊感(音場が広くなった功績)のせいか全体の奥行きが薄っぺらくなった感じです。

という事で、ヘヴィなロック的には惜しいところなんです。
でも確かな基本性能があるし、こんな格好いいインシュレータなら何とかして使いたいと思うのが私的思考です。

という事で1個↓の記事をご覧ください。

P.S.
遅くなりましたが、TOPページ30万カウントありがとうございます。

2006/04/19  17:05

AERO CONCEPT -Setting-

試行錯誤の結果、こんなんになっちゃいました。^−^;
でも、この状態...抜群です。

1個↑で述べた内容について解説しておきます。
洋服1つとっても「シックなデザインとド派手なデザインが両立出来ない」ように
食事に「薄味なシチューや濃厚な精進料理が成り立たない」ように(基本的には)
オーディオや音の世界でも相反する物事があります。(逆に相乗する物事もあります。)

「相反」の1例として「音場と音像」「情報量と音抜け」「切れと余韻」「音場と定位感」
等はどちらかが引き立てばどちらかが鈍りやすい傾向にあり、
「相乗」の1例として「余韻と艶」「レンジと音場」「スピード感と定位感(+立ち上がりと切れ)」
等はどちらかが引き立てばもう1方も改善されやすい傾向にあります。

そのため、今回の様な「1度広がった物をもう1度締めて戻してやる」といったスタイルのセッティングでAERO CONCEPTの「音の良さ」と「デザインが存在する有意義さ」を残してあげました。(結構満足です。^−^)

ちなみに、知れば知るほどこのインシュレータがただ者ではない事が分かってきました。
まず、ケースの中には屈強な構造で知られるハニカム構造の支柱、と言いますか支点が入っています。
そして外装にはジュラルミンを用いているのにハニカムにはあえてアルミニウム合金を用いて強度や耐荷重を考慮している模様。
さらにシープスキンは0.8mm厚でカーフは1.0mm厚にして音の乗り具合を調整し、皮を張り付けているステンレス面も皮の厚みに合わせて各0.8mm・1.0mmとしっかりと設計されているとの事。
いつも(設計や構造上で)突っ込みどころを見つけては容赦なく意見する僕でさえ、この製品には脱帽しました。

そしてそして、この製品の生産・制作元である株式会社 渓水さんを知ってさらに驚きでした。
株式会社 渓水 Connect URL
URLが精密.comです。
自信が無ければ使えないURLだと思いますが、以下の通り納得いたしました。

そして、↓が渓水(KEISWI INC.)さんの社内ブランドであるエアロコンセプトです。
AERO CONCEPT Connect URL
数々のプロダクトを見てギターケースが欲しいと思ったのは僕だけではないはずです。(高そうですが。)

...と、いう事で見た目良し、使って良しの仕事も出来るイケメン?なインシュレーター
「AERO CONCEPT OriginalInsulator by FuhlenCoordinate:15,750Yen/1Peace」ぜひ取り入れてみてください。
お問い合わせはこちらまで。manager@digitalside.net

と、今回は画像が多いのでさらにもう1個↓まで!^−^;AERO CONCEPT特価情報!

2006/04/19  16:58

AERO CONCEPT -P.S.-

P.S.
今回フューレンさんの粋なはからいで特別に上記デモで使用したパイロットバージョン「革がDeer:ディア(鹿)モデルと皮がNubuck:ヌバック(牛のスエード)」(画像の上左:Deer・上右:Nubuck)を試作モデル処分&モニター特価として超々特別価格にて提供させて頂きます。

スエード部の毛並み具合と色合いのセレクトで変更となっているため、音はほとんど変わりが分からない程度です。
また、デモ・試用として少々使用しておりますので僅かな傷や跡がございますが、真新しい物としてでも十分に販売出来る状態になります。

お安く致しますので「ぜひ欲しい!」という方はこちらまでお問い合わせ下さい。
manager@digitalside.net
(下の画像は販売の際に使われる3P〜4P用BOXとなります。新仕様モデルにて撮影。)

2006/04/19  16:55

FM Salus [84.1MHz] ぜひ聴いてください。

今日はちょっとしたニュースです。(限りなく私事かもしれませんので恐縮ですが。)
実は本日(2006年4月5日)より、当店の最寄り駅「あざみ野」の隣駅「たまプラーザ」駅前に本拠地(スタジオ)を構え、近隣に情報を発信する(いわゆるローカルラジオ局の)FMサルースさん「84.1MHz」で(たまに)お話をさせて頂く事になりました。(!)
FM Salus [84.1MHz] Connect URL

スケジュールは隔週くらいのペースで水曜日の19時頃から「Square Side:パーソナリティ藤田みささん」の数分間になりますが、ラジオとオーディオという音や音楽を楽しむという共通点から音の楽しみ方や(いつも言っている事ですが分かりやすく話せる人や身近に聴く機会の不足で)今の人にはなかなか認識されていないオーディオの魅力を(若い人を中心に)少しでも分かって頂けるように頑張りたいと思います。
(昨年に1度出させて頂いたのですが内輪ウケが良かった?らしく、しばらく継続的に参加させていただくことになりました。)

「学校では教えてくれない音楽の授業」といった感じの内容になる事と思いますが、伝えたい事はたくさんありますので出来るだけ長い期間続けていけるように上手くお話できればと思っています。
(ゆくゆくはレギュラー狙いで!^−^;)
よかったら感想や取り上げてもらいたい事などメールください。manager@digitalside.net


また、ラジオを聴いてからここにアクセスされる方もいらっしゃると思うので少しだけメッセージを...
当店は今では数少ないオーディオショップの1店舗ですが、ショップ減少の要因にもなった「ブルジョワ思考」「高尚な趣味」「マニア・オタク業界化」などから一切脱却し、ポップス・ロック・クラブなどのジャンルをベースにした(主に)若いユーザー向きショップとして展開しております。

特に最近は身近で手軽で安価でも「今まで聴いてきた時間が勿体なくなるような音」を大前提に
「iPodからはじめるオーディオ」
「インテリアとしてもこだわれるデザインオーディオ」
「3万円からはじめられる低予算オーディオ」
「場所をとらないコンパクトオーディオ」
などの初心者にも学生にも女性にも(本当に有意義なモノなので)はじめやすいスタイルを提案しています。
(価格も量販店・カメラ店並み〜以下とリーズナブルですのでご安心ください。)

また、お店をメインに仕切るのはそこの画像の彼のような(オタク店員でもドス声おじさんでも成金主義でもない)ラフな格好の店員ですから興味はあったけど秋葉原とかには行けなかった、行きたくなかったという方も遊びに来てください。(要アポイントでお願いします。)
※写真はiPod nano(Black)とMyReferenceHeadphoneのaudio-technica[ATH-AD1000]でラジオ用の選曲中の図です。


P.S.
もちろん腕に自信のある専門店ですからミドルエンド〜ハイエンドまでコーディネイトのお手伝いも承ります。
(詳細はまたの機会に改めますが)当店のリファレンスシステムは業界人は当然、SonyMusicのエンジニア・東芝EMIのマネージメント兼PA・音楽雑誌編集者・プロミュージシャンなどなどの方々をうならせ「色々と聴いてきたけどこんなにマスター盤通りに鳴らせるトコロは今まで皆無だった」という真のHiFiサウンドをベースに、ユーザー様の好みに合った色付け・追い込みを提供いたします。

2006/04/05  15:09

ザ・ステレオ屋リファレンス ROCK06!
作成よりかなり期間が空いてしまいましたが、(1年以上かもです...)渾身の力作となった6番目のナンバーを持つお馴染みのロック集です。
(あまり能書きも無いので)とりあえずセットリストを見て下さい。


(今更ですが...)
[リストの見方]
はじめの番号は見ての通り曲順(Track)です。
すぐ右に曲名(Title)が必須項目として分かるようになっております。
「:(コロン)」を挟んで右がバンド名(アーティスト名)です。
「()かっこ」の中が収録アルバム名となります。

バンド名とアルバム名は上に同じ場合は省略していますので同バンドの同アルバムから続けて2曲選曲されている場合は曲名(タイトル)のみが記載されている事になります。
「:」を挟んでバンド名の無い場合は上にさかのぼって見て下さい。

--------------------------------------------------------

ROCK06

01.choice of a new generation : brutal truth (need to control)
02.Carbonized Eyesockets : CARCASS (REEK of PUTREFACTION)
03.Pseudo Youth : NAPLM DEATH (SCUM)
04.Think for a Minute (From Enslavement To Obliteration)
05.You Suffer - Life? (SCUM)
06.STRANGER AEONS : EntombeD (CLANDSTINE)
07.Lockdown : OBITUARY (BACK FROM THE DEAD)
08.Butchered At Birth : CANNIBAL CORPSE (BUTCHERED AT BIRTH)
09.Force Fed Broken Glass (the Bleeding)
10.Altering the Future : DEATH (Spiritual Healing)
11.Horny little piggy bank : PUNGENT STENCH (dirthy rhymes and psychotronic beats)
12.Cold : At The Gates (Slaughter of the Soul)
13.Artifacts Of The Black Rain : IN FLAMES (The Jester Race)
14.My sky is darker than thine : SENTENCED (NORTH FROM HERE)
15.Eternal Eclipse : Edge of Sanity (Until Eternity Ends)
16.Soul Sacrifice : cathedral (Forest of Equilibrium)
17.Midnight Mountain (the ethereal mirror)
18.Keep on Rotting in The Free World : CARCASS (SWANSONG)
19.Silverwing : ARCH ENEMY (BURNING BRIDGES)

--------------------------------------------------------

各バンドのURLを紹介しておきます。

brutal truth Connect URL
NAPLM DEATH Connect URL
EntombeD Connect URL
OBITUARY Connect URL
CANNIBAL CORPSE Connect URL
DEATH Connect URL
PUNGENT STENCH Connect URL
PUNGENT STENCH Connect URL
At The Gates Connect URL
IN FLAMES Connect URL
SENTENCED Connect URL
Edge of Sanity Connect URL
cathedral Connect URL
ARCH ENEMY Connect URL

各URLはオフィシャルまたは所属レーベルなどのサイトのみとなります。


...SETLISTで分かる方は当店的に「素敵!」なお方です。(ぜひ遊びに来て下さい。)(かなり稀でしょうけれど。)
ROCK06のサブタイトルはその名も「デスメタル選集:DEATHMETAL ANTHOLOGY」なのです。
90年前半でほとんどを占める数々のナンバーはROCK03-05に選出された(デス・コア・ブラックメタル・スピードメタル系)バンドにも多大な影響を与えた強者達の珠玉の力作...いや、「狂気の名曲」揃いです。
これを聴いて気が失せてもブルーになっても吐き気がしても一切責任はとりませんので予めご了承ください。^−^;
(とは言いつつ、結構控えめな選曲にしましたのでデスメタデビューのきっかけにでもなれば嬉しい限りです。)

ROCK05の紹介時にも一筆入れましたが、よりこのROCK06の方がキツイので「小さなお子様や心臓の弱い方の試聴はご遠慮願います。」です。

ちなみに、筆者がTRACK#11の「Horny little piggy bank」をかなりイイ感じに歌う(叫ぶ、いや...刻むかな)事はここだけの秘密です。

では、今日もイカした(イカれた)ROCK野郎がオーディオに目覚める事を祈りつつ。

2006/03/23  18:52

BOSEは音が良い。(?)
「僕はオーディオ屋の店長です。」こう言われたら皆さんは僕の仕事している姿を想像できますか。
まあ、^−^;多分にココを見ている=オーディオに少しは関心があるのでしょうから大体は分かりますよね。

大体でいいんです。
(全て本当は嫌だけど)楽そうな仕事だと思われていても、根暗な仕事だと思われていても、能力を必要としない(誰でも出来る)仕事だと思われていても、がっぽり稼いでると思われていても、道楽商売だと思われていても、僕の仕事を少しだけ知っていてくれれば。
でも、実際は悲しいくらい、ショックなくらい辛い現実です。

とある日の出来事。
あるお店(飲食・美容室なども含む)の女の子:「ところでお仕事は何されてるんですか?」
僕:「僕って働いている様に見えますか?^−^;」
女の子:「(少しじっと見てから)...あ、はい大体見えます。」(以降中略)
僕:「(真面目に戻って)オーディオ屋です。」
女の子:「オーディオって何ですか?」
僕:「........えーっと....(双方に時間がある時は説明しますが、大抵は)大きいミニコンポを売る仕事です。....あははは。^−^;」
女の子:「ふーん。オーディオ屋さんかあ。」
自分が日頃働く姿を「この子は想像出来ないんだなあ」という実感が何よりも大きなショックでした。

(たまたま↑の様な事が短期間に数回あったので、以降は意を決して手当たり次第に同じ事を訊いて回ったりしたわけです。)
(例えが女の子ですが、野郎...いや、男性にも訊いてます。)

そんな事が(何度も)あって昨年は(いえ、一昨年...いや、もっと以前から)本当に若い人の間で「オーディオとかステレオ」という言葉・物・音・存在が知られていない事を嫌というほど味わってきました。

そして、上記の様な皆さんには(自分が気兼ねせずに誘えて、気軽に来てくれそうな方には)「百聞は一見にしかず。」いや、オーディオの場合は「百見は一聞にしかず。」なので積極的にお店に遊びに来てもらえるようにお願いをしては初体験を堪能して頂いています。
(どんなリアクションを取るかは敢えて書きません。)


...前置きが長くなりましたが、
そして、そんな会話の中でもう一つ分かった事がありました。
それが「BOSEって音が良いんですよね?」「友達がBOSEは音が良いって言ってた。」というタイトルの内容です。
オーディオとかステレオという言葉は知らないのにBOSEというブランドだけはみんなが知っているのです。
そして、みんなが音が良いと思ってる。

とりあえず、まずはハッキリと一言だけ言っておきましょう。

「BOSEは音がいいか...いえ、良くありません。」

実はこの事についてはいつか触れなければいけないと思いつつも、なかなか触れられないでいました。
それは、BOSEの製品も当店の大切なブランドの一つだからです。

少し解説を付け加えます。
BOSEというスピーカーはアパレルを代表とするテナント・カラオケ・レストラン・アミューズメント・美容室などなどに沢山沢山入っており、本当によく目にします。
その事から、導入実績が多い=安くて音が良いから指示される=同価格帯の他のメーカーと比べて音がよい等の誤解や噂、風評がひとつの要因となって現状に至っている経緯があります。
そして、その風評が更に導入実績を上げるのでお店では猫も杓子もBOSE状態になっている訳です。

しかし、現実は異なります。
元々、BOSEの導入が進んだ背景には「高耐圧」という壊れにくさだったのです。
(高耐圧:誤ってすっごいでかいボリュームで鳴らした時とか、アンプの故障時とか落雷の時とかに壊れにくいという事です。)
(詳細は端折ります。)
他にも「防水型」「天井・壁埋め込み」「全天候型」などなどのユーティリティな製品が多かったのも一つです。

(本来はよろしくない事なのですが、店舗用のオーディオは音響機器に疎くアンプとスピーカーの相互関係などを理解していない工事会社・施工業者が電気工事とパッケージで取り付ける事が多く、疎いが故に一度取り付けた経験のあるものや業界的に標準でマニュアルのあるもの=BOSEを指定するのでより増えるのですね。)

もちろん音以外の要素だけではなく、ボーズ博士による音響理論やノウハウも万人を納得させるものでした。
一昔前にカーステレオで評判を得た事も大きく、BOSEというブランド(ロゴ・バッジ)を浸透させました。

さて、もう一度同じ質問に答えてみます。
BOSEは音が良いですか?
...いえ、誰もが絶対に良いという事ではありません。
でも、ボーズはボーズの音の個性として良い音(決してCPが悪い音ではない)です。

つまり、JBLもB&WもBOSEと同じく「猫にも杓子にも音が良い」と言われているとしたら、それも間違いだという事です。
BOSEやJBLやB&Wだけが突出して音が良いという事ではないのです。

なので、他のブランドと聴き比べた事もないのにBOSEは音がイイと思っている方は一度色々なスピーカーを並べて聴き比べてみてください。
(もしくはうちのお店に来て下さい。)
そして、それでもBOSEの音が自分にとっては良い感じだなあと思えたらぜひ末長く愛用してあげて下さい。

P.S.
イイじゃないですかBOSEも!
元気のある音なんで(変に老けた・上品な・落ち着いた音のスピーカーが多いし)僕も嫌いじゃないですよ!

2006/01/27  18:53

冬季休業のお知らせ。
2005年12月28日〜2006年1月4日までは誠に勝手ながら冬季休業とさせて頂きます。
すべての業務をお休みさせて頂いておりますので、メールなどでのお問い合わせなども休業明けの対応とさせて頂きます。
予めご了承ください。


P.S.
MerryChristmas! & HappyNewYear!

みなさま、今年も大変お世話になりました。
「blog辞めちゃったの?」と方々(業界の人にも、仲良くしてる他店の店員さんにも^−^;)から言われまくってますが、来年はまた書き始めます。

書きたい事があまりなかったという本音もありますし、売る事だけでも精一杯で気持ち的にも余裕がなかった事もあります。
今までのコンテンツだけでも新しいユーザー様が増えてるという事もありますし、そのユーザー様が(ある程度仕上がるまでは)リピートされるので手一杯になる事もあります。
でも、もっともっと若い(感性の)ユーザー(層)を新たに作りたいし、正直(他店さんから引き抜いてでも)獲得したいです。
あとは、マジバンド(かなり本格的という意)を始めたり、私事が色々と(良くも悪くも)決着に向かっていった年でした。

そんな中で、たくさんの事を学びました。
オーディオが完全に衰退して、若い人にあまりにも知られていない事も痛感しました。

ちょっと脱線...
既にここを読んでくれている若い人は一刻も早くうちに来てください。
そして、このページやオーディオを知らない人に「こういう素敵な感動がある事」を伝えて下さい。
オーディオは(言う人が言えば)全然マニアックな事ではないので、堂々と「俺んち当たり前でオーディオ組んでるよ」と友達に話してください。

来年こそはオーディオの新しい(カッコイイ)スタイルを確立したいと思っています。
みなさま、ぜひ色々(売り上げ以外にもサンプルとしても)と協力してください。

あらためて今年もお世話になりました。&ご清聴ありがとうございました。

2005/12/24  12:00

marantz・B&W全商品 極秘価格提供中!
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そして、marantz渾身の力作となる
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その他、すべてのmarantz・B&W製品を限定期間・限定数に限り極秘価格にて提供いたします。
(ユーザー希望価格Connect URLでのお問い合わせも承ります。)
購入ご検討中の方は今すぐ下記メールアドレス(大変恐縮ですが、お名前・お電話番号・ご住所のご連絡を必須と致します。)までお問い合わせください。
(期間および予定台数が満了次第、即終了させて頂きますので完売の際はご了承ください。)
それではmarantz共々、たくさんのメールをお待ちしております。<(_ _)>

manager@digitalside.net

2005/09/30  18:03

業務連絡です。
遅くなりましたが夏休みのご案内です。
8月17日(水)まで夏季休業とさせて頂きますのでご容赦ください。

また、8月18日からアポイント制度を強化させていただく事になります。
店頭での試聴やお問い合わせは事前にご連絡いただいていない場合は承れない事が多くなります。
また、臨時的に店頭を閉める場合もございますのでお電話での対応も出来ない事がございますのでご了承ください。

詳細は後日あらためて掲示させて頂きます。

それでは、皆様もよい夏休みをお過ごしください。

2005/08/13  15:41

専門店は敷居・価格が高い?
今日は、前回の「これからご来店されるお客様へ」に対するフォローレポートといった感じの内容です。
オーディオショップってお店がどんなお店なのかを上手く説明出来れば幸いです。
(プチ連載になりそうですので読んで下さい。)

まず、専門店は敷居が高いのでしょうか?...答えは「NO」です。
では、専門店は価格が高いのでしょうか?...答えは「NO」です。
少なくともザ・ステレオ屋だけはそういったお店ではありません。

「だけは」と断っている通りに(いつも言ってる事ですが)多くのオーディオショップは...
●言葉や評価、表現に基準や比較対象がなく、明確な説明や解説、分析が出来ない。
●ただのオーディオデパート化しており、知識が無い。
●普段から聴き比べる事をしていない。
●自分の家ではオーディオをやっていない。
●知識はあるが人の好みを考慮しない。(自分の好みを押し付ける。)
●店員が(こわもてのおじさんで)偉そうで、金持ちにしか愛想が良くない。
●クラシックやジャズ等しか受け付けない&関心が無い。
●せいぜい古いロックのみ。
●かといってプレイヤーでもなく、音楽に薄い。
●能書きもどこか胡散臭くて、眉唾。
●信教的、オカルト的なアプローチ。(orただのオカルト。)
...と、要は「全然ダメ」だという事です。

その上でもう一度、繰り返します。
少なくともザ・ステレオ屋だけは敷居も価格も高いお店ではありません。

前回、「出来るだけ事前に連絡(アポ)をして下さい。」とお願いしましたが、
「Appoint(アポイント):指定する」であって「Reserve(リザーブ):予約する」という事ではないのでくれぐれも気軽に来てもらえれば幸いです。

...と、ここまでは表向きのお話ですが、以降にも目を通して頂ければ幸いです。
manager@digitalside.net

2005/07/13  16:15

これからご来店されるお客様へ
先日のイベント、オーディオライブも両日ともに満席の状態で無事盛況の基に終わる事が出来ました。
ご来店いただいた皆様、(当店まで2時間なんて方も多かったので)遠路はるばるご足労様でした。

そんなかんなで、実は...大変大変ありがたい事なのですがブログの宣伝効果が非常に高いようで、ここ数ヶ月間ご来店されるお客様の多さに嬉しい悲鳴をを上げております。^−^;
(しかも、ご来店される方達はロックやポップスをはじめとして本当に音楽が好きな方で、且つ非マニアで非オタクで、ファションにも気を遣っててカラッとした性格で、秋葉原という街そのものが嫌いな方ばかりで、もう願ったり叶ったりで皆さん最高です。)
(追伸...現状では20代が最も多く、女性もちらほらと来られています。)

皆さんのご来店の動機・理由・衝動は...
「ブログ見てたら、もうザ・ステレオ屋さんに行くしかないと思って...」
「1度、ザ・ステレオ屋さんの音(リファレンス)を聴いてみたくなって...」
「音楽にも金銭感覚にも言葉使いにも、その感性に同じ(とても近い)目線でいてくれている事を感じたので...」
「(見た目も含めて)とにかく話しやすそうだったので...」
「敷居の高い他店ではクラシックやジャズじゃないマイCDを聴かせて欲しいなんて頼み辛くて...」
「秋葉原なんかには行きたくもないです!^−^;」
「他でも若い人歓迎みたいに言ってるけど、店員の雰囲気が高飛車だったり陰気な感じで結局話せなかったので...」
...という感じで口々に「ここしかなかったんです。」というノリのようです。
おかげ様で日々楽しませてもらっており、本当に嬉しい限りなのですが冒頭の通りで嬉しい悲鳴になってしまう事も。

それは、(今のところは)全国でも僕だけが「若い子による若い子のためのオーディオを実践できる唯一無二の1人」であり、しかも当店は決して決して道楽商売ではないので日々色々な仕事を掛け持ちしていて、お店だけを面倒見ていれば良い状態ではないのです。
(インストール作業などでお店に不在の場合もございます。)

つまり、ひょこっと急に訪ねてこられた時にドタバタしていたり、既にスケジュールなどが決まっていると「唯一無二の1人」である僕がお相手をする事が出来ずに(せっかく上記の様な好印象を持って来てくれても)かえってガッカリさせてしまうかもしれないのです。
(それでも、今までは何とか時間を割いてお相手させて頂いておりましたが、突然のご来訪が同時に2人・3人となる事も大いに考えられます。)
(ドタバタしていてちょっと冷ややかになってしまったりする時に限って最後にどちらから?と伺うと遠方からわざわざ出向いてくれている方などで、そういう時は本当にすごく肩身が狭い思いです。^−^;)


タイムスケジュールには予定があり、突然のご来店が数名...この状況では音出しはおろかお話しでさえ出来ないであろうという事は明白です。
そこで、(苦渋の選択ではありましたが)今後はご来店の際に出来るだけアポイントをとって頂ければと考えております。

メールなど適当で構いませんので、
「こんにちは。
  最近オーディオに関心を持っているのですが、色々と関連サイトを見ていたらザ・ステレオ屋さんを発見しました。
  ぜひ1度お伺いさせて頂きたいのですが、何月何日の何時頃に伺ってもよろしいでしょうか?
  名前・電話番号」
こんな感じで事前に(出来れば2,3日前には)軽く連絡をしてやって下さい。
こちらから折り返しOK・NGを明確にお返事させて頂きます。
アポイントをとって頂いた方は最優先にて(大体1時間の目安にて)お相手させて頂きます。

この事によって、決して「敷居を高くするつもりはございません。」
むしろ、お互い事前のコミュニケーションをとる事によって、より出向きやすいお店にしたいと切に願っております。
それでは、ちょっと面倒になりますが今後とも気軽に遊びに来て下さい。
manager@digitalside.net

2005/07/01  16:49

オーディオライブの追伸です。
↓↓のイベント「ザ・ステレオ屋 オーディオライブ with 20種ケーブル聴き比べ」ですが、告知にて「自作を中心としたケーブル郡」とさせておりますが少々既製品のスペシャルゲストが来そうなのでご紹介しておきます。

MEXCEL(ESOTERIC)・audioquest・ACROLINK・KIMBER KABLE・AUDIO CRAFT・CEC・CARDAS・etc...などがゲスト参加してくれる予定です。
ケーブルはインコネ(RCAケーブル)・電源ケーブル・デジタルケーブル・スピーカーケーブルなどから各ブランド2,3種類ずつで具体的な品目は未定です。

必ずとは言えませんが、ある程度のラインナップは確定しておりますので(イベント時)ご来店の際に「ぜひ試聴したかった」というケーブルがあるかもしれません。
18日・25日の両日共に若干の空きがございますのでお早めにご連絡ください。

2005/06/16  19:57

オーディオライブの補足です。
↓のイベント「ザ・ステレオ屋 オーディオライブ with 20種ケーブル聴き比べ ROCK編」ですが、第1部14:00〜15:30と第2部17:00〜18:30は別々となりますので、どちらか片方への参加のみでも結構です。
「ちゃんとしたオーディオで聴いた事がないから聴いてみたい」「いつも小音量で聴いてるのでたまには爆音で聴きたい」「いつも近くを通るんだけど何か入り辛いし話しかけ辛い」「女の子でも入っていいですか?」(女性の参加も予定されています。)などなど、超初心者でも興味津々なだけでもグループ参加でもロック好きなだけでも大大歓迎です。
(超)気軽に参加してください。^−^

また、第1部では70年代〜90年代(LED ZEPPELIN・RATT・Mr.BIG・GUNS N' ROSES・BON JOVI・THE STROKES・EAGLES等々)HRとPOPS(宇多田 ヒカル・中島 美嘉・鬼塚 ちひろ・L'Arc-en-Ciel・GLAY・B'z・ORANGE RANGE・MARIAH CAREY等々)を中心とし、第2部ではおなじみROCK03〜05(2004年12月〜2005年1月のBlogを参照 Connect URL)を中心とした最もハイスピードで最も音数・手数の多いロックを中心に展開します。
ただし、いずれもご来店の際にご持参していただくMyReferenceCDを最優先にしてレクチャーさせて頂きます。

重ね重ねになりますが(若い世代の方は特にオーディオというジャンルがよく分からない事と思いますので)ちょっとした見世物や余興を見るイメージでご来店いただいて結構です。
遊びに来る感じで気軽に足を運んで下さい。(デートの途中でもOKです。)
お申し込みは下記アドレスまで、お待ちしております。
manager@digitalside.net

2005/06/11  13:18

ReferenceSystem体験オーディオライブ開催!

新リファレンスシステム紹介早々ですが、新リファレンスシステムを軸としたイベントのご案内です。

「ザ・ステレオ屋 オーディオライブ with 20種ケーブル聴き比べ ROCK編」
日時:2005年6月18日(土)
    第1部14:00〜15:30
    第2部17:00〜18:30

先日のblogで紹介させていただいた当店自慢のROCKなNewReferenceSystemのお披露目を兼ねてロック・ポップスなどのジャンルを中心にオリジナルリファレンスディスクROCK03・ROCK04・ROCK05などもヘビーローテーションに加え、20種類の自作を中心としたRCAケーブル・電源ケーブルで様々なニュアンスの変化を体験して頂こうという企画。
ライトなロックを中心とした第1部とヘヴィ中心の第2部の2部構成にて開催いたします。



更にご要望にお応えして...
「ザ・ステレオ屋 オーディオライブ with 20種ケーブル聴き比べ CLASSIC・JAZZ編」
日時:2005年6月25日(土) 14:00〜15:30

実のところクラシックユーザー様より、(最近特に)当店のシステムを一度聴いてみたいとの声が多く寄せられています。
また実際に県外を含む方々より、多くの方にご来店いただいておりますが皆様は口々に「全然ロック以外もいけるじゃない」「生まれて始めて聴くサウンドのスタイル」「色付けしない大切さがよく分かった」と多分に「クラシック畑の方や中高齢以上のユーザー様には評判悪いだろうなあ」という当方の思い込みを良い意味で裏切り高い評価を頂いています。

その事もあって、今回はそんな非ロック・ポップスユーザー様向けにもROCK編同様のスタイルですがNewReferenceSystemのお披露目を兼ねて20種類の自作を中心としたRCAケーブル・電源ケーブルで様々なニュアンスを変化を体験して頂こうという企画をオールジャンル形式にて開催いたします。



ReferenceSystemのLineUPは以下の通りです。
●METRONOME TECHNOLOGIE[T1i Signature]
●GRACE[m902]
●SPREaD SPECTRUM TECHNOLOGIES(S.S.T.)[SON OF AMPZILLA2000]
●PMC[LB1 Classic]
●B&W[Nautilus804S](25日のみ使用します。)

このシステムに数千円〜数万円の価格レンジを中心とした各種のケーブルセッティングで様々なアプローチ方法や追い込み方をレクチャーさせて頂きます。
実用度&面白さには絶対の自信を持っておりますので当店のユニークなオーディオスタイルを楽しみに来て下さい。(!)


もちろん、ただ単に当店の音出しでMyCDがどんな風になるか興味があるとか、ケーブルやアクセだけの聴き比べでも、お買い物前提じゃなくてもNoProblemです。
これらを更に洗練したケーブル・インシュレータ・アクセサリーで(コンセプトが違いすぎる事もあって)他には絶対真似の出来ないハイクオリティサウンドと飾り気の無い気軽なオーディオショップを体験して下さい。

また、ご参加の際はぜひお気に入りのディスクをご持参の上、ご来店ください。
大変恐縮ですが、今回は予約制とさせて頂きますのでお電話かメールにて参加希望の旨ご連絡ください。
当日のご来店も承りますがアポイント最優先にて行いますのでご了承ください。
また、当日の駐車場空きはございませんのでお車でお越しの際は最寄駅の「あざみ野」付近の有料駐車場をご利用ください。

それでは、気軽に参加していただけますようにお願い申し上げます。
mailto:manager@digitalside.net

2005/06/08  14:48

NewReferenceAMPLIFIER!! Epilogue

予定の通り、先日に続いてリファレンスアンプ探求・探究の結末までの(ありふれてるとは思いますが)EPISODEをご紹介させて頂きます。

元来、(若い人向き・お高いお店になりたくない・ハイエンドではロックが鳴らないのでアンチハイエンド等々から)ミドルエンドの入り口くらいまでで留めておくつもりだった当店のリファレンスシステムもメトロノームテクノロジー(メトロ)のCDプレーヤーの登場をきっかけに(しっかりと見極める目・耳があれば)やはり高額な物は高額な所以があるものだと再確認させられ、それならばとロックが鳴らせるミドル〜ハイエンドへの取り組みを始めます。
そして前回の通り、様々な試聴を繰り返してMarkLevinson[No.320S]・SPREaD SPECTRUM TECHNOLOGIES(S.S.T.)[SON OF AMPZILLA2000]というメトロよりも上々なプライスのセパレートアンプに落ち着こうかというトコロでした。

確かにNo.320Sとアンプジラはミドルエンド同士のカップリングだけあってロックだけでなく、クラシックもその高いセパレーションと広い音場で明晰なサウンドを聴かせてくれる非常に優れた組み合わせである事には大きな自信を持っていますが、自分の好みとは少し違っていたのです。
「とても良い組み合わせだけど何かが足りない気がする。」
そう思い始め、(さっきまではパワー探してたのに^−^;)今度は前回冒頭の(No.320Sとは毛並み・毛色の異なる)「とにかくバチコンなプリ」探しが始まります。
...そして以前のblogに書いた通り、しばらくしてGRACE[m902]なるヘッドホンアンプもといプリアンプを始めて耳にします。


極端に言えば、No.320Sはやはりハイエンドの風格。
瑞々しくて端整で華やかで広い音場、なのにハイスピードな展開と上下に伸び切ったレンジ感。
それに比べるとm902はどこかチープさと無骨さとやんちゃさを感じ、お世辞にも広がりを感じるサウンドではありません。
でも、広がりに欠ける事がかえって功を奏してか、音の収束が早く1音1音のS/Nや分解もm902の方が高く感じられます。
いつも言っている事ですが音の流れである、アタック→初動→主音→弱音→余韻がスムーズでピークもきちんと出せています。
悪く言えば、遠慮が無い・荒っぽい・良くも悪くも音に味気、色気が無いのですが、何よりヴォーカルの定位・ギターの粒立ち・シンバルのサイズ・バスドラムのインパクト・ベースのグリスと正に大好きなROCKを鳴らす上でNo.320Sには足りない何かがm902にはあったのです。


ここまで2転3転と繰り返し最終候補だけでも7種の機器を聴いてきました。
以下ダイジェストですが...

m902・・・ハイスピード・コンパクト・フレッシュという言葉が似合う小さな過激派的サウンド。
m904・・・m902を落ち着かせ低重心、情報量多く音に厚みを持たせた感じ、その分鋭敏さはダウン。
SON OF AMPZILLA2000・・・パワフル・アタック・ドライブ・ハイスピードでありながら切れの良いスタイル。
AMPZILLA2000・・・SON OFより堂々として1音1音がしっかりと濃厚で広がりと解像度を兼ね備えた豪快なサウンド。
No.320S・・・鮮度感・サウンドエリア・解像度・コントラストが高くハイエンドながら癖の無いサウンド。
No.326S・・・320Sに比べると1音1音が濃く太くしっかりとしていて高い安定感としなやかさや潤いを感じさせる音でアナログを聴くような耳あたり。
DAD-M100pro HT・・・上記から見ると番外的ですが、色付けの少ないハイスピードな飛ぶモグラも頑張ってくれました。

...と当然ある程度は共通点がありますが、同シリーズでも下のクラスの方が(バチコン度が高い事が多いので)当店では好まれやすい事が分かります。


そして...基本性能面では軍配が上がりお互いのウィークポイントを埋め合う「中和作用」のNo.320Sか、スピードや音の芯と「ビチビチ」という表現のよく似合う活きの良いサウンドでアグレッシブな「相乗効果」のm902か、悩んだ最終選考の末に今の自信の個性を一番投影したサウンドだったので(こだわりでもあった100万円以内も果たし)やっと(今思えば一目惚れだった)SON OF AMPZILLA2000を軸として最後は「最高峰の音」ではなく「自分らしさが出る音」に決めたのです。
(決してハーマンさんと不仲だとかではありません。^−^;)

ご来店の皆さんにはいつも言っている事ですが、リファレンスシステムとはシステムそのものを販売するというセットではありません(あるべきではありません)。
あくまでユーザーさんに自身の音のスタイルを証明する見本(お手本)であり、そのシステムから(足したり引いたり、組み直したりして)ユーザーさんのリファレンスを導き出す為のベースなのです。

そのため、このリファレンスシステムもユーザーへのシステム提案ではなく、あくまで自分の音の表現なのです。
今回は予想通りドタバタしたblogになりましたが、雑誌・ネットなどのあてにならない情報ではなく自分の耳で自分の音を作り、プロでもこんな感じでオーディオの機器を選んでいくんだという事をお伝えしたく、少しでも参考になればという思いで少々ストーリー染みたレポートを書いてみました。
(こんな感じで)苦労の末に生まれた現在の等身大の当店の音をぜひぜひ聴きに来てください。
(ご試聴の際はご連絡いただけますようにお願いします。)

2005/06/07  18:29

NewReferenceAMPLIFIER!!

先日のブログで「あくる日、(その意味は後日に分かりますが)とにかくバチコンなプリを探していた」と書いておりますが、今日がその後日という事で「その意味」をお伝えしたいと思います。

...と、言うのも(超)久しぶりにリファレンスアンプを入れ替えました!
これまで個人的に史上最高の(20万円クラス)プリメインアンプと絶賛していた(セールスは乏しかったようですが)UNISON RESEARCH[Unico i]をはじめとしてONKYO[A-1VL]・BRYSTON[B-60]などなどを転々としておりましたが、METRONOME TECHNOLOGIE[T1i Signature]を主軸のCDプレーヤーにした事がきっかけで少々アンプがボトルネックになってきている事を気にするようになり、(どうせなら)もう少し価格を高めの(当然HighCP)バチコンなアンプにしたいと模索し続けてきました。

1〜2年を掛けて端から端まで試聴を繰り返し、やっとの事でKRELL[KAV-400xi]・Ayre[AX-7]などプリメインを候補に決めかけていたのですが、1月のblogにも登場したMarkLevinson[No.320S]の試聴を機にセパレートまでも視野に入れ始めてしまうのです。(今思えばこれが長くなった要因でした...。)
そもそもはセパレートでもインテグレーテッドでも良かったのですが定価は40〜60万円程度に収めるつもりでいたので(高額になりがちな)セパレートは念頭にもありませんでしたが、実のところは価格だけの問題だけではなく冒頭にもあるように僕が好むような(バチコン)プリアンプの不在がもっとも大きな要因でした。

無論、以前ピックアップしたAyreやパッシブプリなどもプリ候補として思案しましたが、個人的なこだわりとして「プリ・パワーのブランドを統一しない」「プリ・パワーで定価100万円以内」「(個人的に)デザインの良い物」なども絡めて考えており、Ayreだとパワーアンプに悩み、パッシブは当店の既ユーザーが多く出来るだけ避けたかったので中々思うようにはいきません。

そして、前述の通りMarkLevinson[No.320S]試聴にて予算オーバーながらもNewリファレンスのプリ最有力候補として内定させたのですが今度は安くてバチコンなパワーアンプを探さなくてはなりませんでした。
そこで、前回のFLYING MOLE[DAD-M100pro HT](通称:黒モグラ)や[DAD-M1](通称:銀モグラ)を登場させたりもしたのですが(サウンドのリッター数に乏しい印象のモグラでは)、MarkLevinson[No.320S]の持つ非常に両立し難い傾向にあるハイスピード性と広いサウンドエリアを併せ持った能力を活かしきれていません。

そして、運命のSPREaD SPECTRUM TECHNOLOGIES(S.S.T.) [SON OF AMPZILLA2000]の登場です。
ここまで数回の試聴にて既に惚れてしまっていた[SON OF AMPZILLA2000]でしたが、この組み合わせは現在最高のバチコンセパレートアンプの一言に尽きます。
前に(迫り)来るヴォーカル、音階・重心・深さとしっかりとしたベードラのリズム隊、濃さと切れと分解を成立させるギターサウンド、ハジけ飛ぶシンバル。
そして、No.320Sの持つ広がりと情報量。(もちろん大好きなデス・コア路線のゴツイ音のギター・ヘヴィなベース・破壊的なドラム・重低音のグロールも抜群です。)

...と、前回のBLOGを読んでる方、写真を見てマークレビンソンじゃない事が分かる方は「おかしいな」と思われている頃でしょう。
その後のザ・ステレオ屋リファレンスアンプ探しの顛末は後編にて。

2005/06/06  18:00

GRACE GRACE GRACE!

好評らしいGRACEシリーズですが、本日は完結編という事で1歩進んだ使用テクニックと総評にて締めくくりたいと思います。

昨日の内容でこのm902・m904がプリアンプ・ヘッドホンアンプ・DAコンバーターとマルチな才能を持ったヤツだという事は十分にご理解いただけた事と思います。
更に言えばこのマルチな才能はすべてが相互関係にある、極めて連動性の高い才能です。
例えばヘッドホンアンプとして使う場合やプリアンプとして使う場合においてはCDプレーヤーを接続する選択肢がアナログのRCA・XLRとデジタルのCOAXIAL(S/PDIF)・OPTICAL(TOSLINK)・AES(EBU)と実に5種類もあります。(もちろん、これら5種類の出力を持つCDプレーヤーが皆無に等しいですが...。)
もちろん、各接続方法だけでも音質・音色・傾向・バランスなどは違ってきますし、ケーブルの傾向をそれぞれで変化させていく着せ替え的な音選びが出来るメリットがあります。

例えば、RCAにはKIMBER KABLEでよりハイスピード系、COAXIALには自作単線ケーブルで超メリハリ・シャープ系、AESにはCARDASで艶と上品な質感を持たせる等々、これだけでも3つの音色からジャンルや気分に適したセレクトが出来るわけです。

と、これらを踏まえてまずは1歩進んだ使用テクニックから紹介してみたいと思います。
(熱心なSTAXファンならばもう分かってる方も多いかもしれません。)
上部画像に写っているのはご存知SR-007(OMEGA II)&SRM-717という(個人的に)女性ヴォーカル・ポップス最強のシステムです。
実はこのSRM-717はヘッドホンアンプながら、よく高級プリメインアンプの売り文句にもなっている「独立設計・独立配置されたプリ部とパワー部を一つの筐体にまとめたセパレート型プリメイン」と同様でプリ部とパワー部を内部で切り離す事が出来るのです。(高音質であるひとつの根拠ですね。)

これによって、STAXの特色であるややウォームやマイルドな感のプリの音色を乗せずにSTAX製品のヘッドホン(リファレンスはSR-007)に最も適したドライビングであるSRM-717のパワー部分だけを利用する事が出来るのです。

これだけでも...
m902・m904(DAコンバーター部のみ使用)→SRM-717→SR-007というパターン
m902・m904(プリ部のみ使用)→SRM-717(パワーダイレクト)→SR-007というパターン
m902・m904(DAコンバーター部+プリ部使用)→SRM-717(パワーダイレクト)→SR-007というパターン
...と3種の選択肢があります。

(熱心なファンには「こんな使い方じゃSTAXじゃない」と怒られそうですが)情報量と厚みのあるコンデンサ型というSTAXならではの音からGRACEの持つ切れと分解とシャープさをハイブリッドさせたサウンドまで幅広く展開できる面白いプランのひとつです。
(現に当店のSTAXユーザーのほとんどは送り出し(CDP)や電源・ケーブルはバチコン系で固め、STAXの持ち味ともウィークポイントとも言える甘さを可能な限りシビアに追い込んでいるスタイルが多くを占めています。)

同様にセパレート使用が可能なプリメインアンプでもこの方式は健在で、3パターンは下から順にGRACEの特色がより色濃く出るので好みで様々なセッティングが楽しめます。


総評として、DAC・AMPともにすごくスッキリとした傾向で、鮮烈で迷いの無い真っ直ぐな印象です。
それでいて鮮やかさもあり、決して青空を想像するような爽やかな路線ではありませんが、正確で真面目なバチコン系です。
(〆にしてはやや抽象的ですが前2回も併せてご覧の上、ぜひ音を聴いて頂きたいです。)
とにかくマルチな機能の何れかに一つでも欲しい機能があるのならばそれだけでも購入されて損は無いのではないかと思います。

お約束ですが詳細・試聴・価格等、気軽にお問い合わせください。

STAX Connect URL
本国GRACE Connect URL
輸入元2nd Staff Connect URL

2005/06/01  21:24